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「従米法案」野党の参議院の議論に期待する
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「従米法案」野党の参議院の議論に期待する

2015-07-17 02:00
     

    10年ほど前、自衛隊の存在を違憲とする憲法学者が
    7割を超えていたという。

    今は自衛隊合憲論の方が多いのか、それは知らない。

    だが現行憲法の第9条を素直に読めば、第1項が、
    戦争放棄条項になっていて、第2項で

    陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。
    国の交戦権は、これを認めない

    と書いてある。 

    間違いなく自衛隊は違憲なのである。

    小学生の時にこれを読んで、自衛隊があるのだから、
    憲法って大人の建て前なのだろうと思ったものだ。

    大人になって、憲法第9条は、パリ不戦条約や
    国民の生存権を利用して、自衛隊合憲論を

    でっち上げたのだと知る。

    馬鹿馬鹿しい欺瞞だ。

    そして自衛隊を容認する国民が増えたから、憲法学者も
    自衛隊合憲論者が増えてしまったのだろう。 

    だがわしは、それでも普通の国語力で第9条を読めば、
    自衛隊は違憲としか読めないから、憲法改正を

    するべきだと言ってきた。

    「王様は裸だ」と言っているだけだ。

    だが、合憲論の欺瞞が、とうとう集団的自衛権の議論で
    崩壊しつつある。

    どうしても、第二の解釈改憲が必要になってしまうからだ。 

    安倍晋三はもはや「憲法改正」は諦めたのだ。

    ドイツのワイマール憲法が、ヒトラーの全権委任法で、
    効力を失った手口を実践したのだ。

    解釈改憲で米軍に追従する道を選んだのである。

    だが同時に「立憲主義」も「民主主義」も崩壊してしまった。

    政権与党の999%が国民に説明できない、
    いや、安倍首相みずからも説明できない法案が

    衆院通過したのである。 

    国際政治学者や軍事アナリストは、「立憲主義」を
    軽んじてもやむを得ない国際情勢のリアリズムが

    あるとするが、わしは中国の誇大な幻想に
    怯えているだけとしか見えない。

    集団的自衛権が行使できない現状でも、個別的自衛権の
    充実と、平時の自衛権行使を整えるだけで、

    日本は守れるからだ。 

    失うものの方が大きい「従米法案」のインチキを、
    参議院で野党はもっと効果的な議論を展開して、

    暴いてくれないだろうか?

    期待している。

     

     

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