伝説のプロレス団体UWFインターナショナルでデビューして、キングダム、リングス、PRIDEと渡り歩いた日本格闘技の生き証人金原弘光が格闘技界黎明期を振りかえる連載インタビュー。今回のテーマは、最近社会問題になりつつある暴走高齢者の被害者になった件!
金原 バイクで直進していたら、対向車のおじいさんの車がいきなり右折してきたんだよ。
――うわあ……。
金原 あわてて急ブレーキをかけたから轢かれずにすんだけど、そのまま転んじゃって。
――危ないですねぇ。
金原 「何をするんだよ!?」って振り返ったら、おじいさんの車は最初そのままどこかに消えちゃっててね。
金原 たまたま男の子が事故を目撃してくれてて「いまのは向こうの車が完全に悪いです!車のナンバーをおぼえてますから!」って駆け寄ってきてくれて。
――金原さんの身体は大丈夫だったんですか?
金原 ラリアットやブレーンバスターを食らったときの衝撃。「いいラリアット食らったなあ……」って。
――身体が「うーん、これはラリアット!」ってジャッジしたんですね(笑)。
金原 でも、プロレスの場合は「来るな!」って痛みを覚悟するでしょ。交通事故の場合は不意だからね。猪木さんが長州力のリキラリアットを後ろから受けてフォール負けしたでしょ? 不意打ちは効くんだよ(笑)。
――カウンターですもんね(笑)。
金原 でも、骨も折れてる感じはしないし、打撲程度。頭も打ったけど「まあ大丈夫かな」って。そうしたらあとからおじいさんがやってきて「すいません、すいません」って必死に謝ってきてさ。話を聞いたら「この車を譲り受けたばっかで保険に入ってないんです……」って言うんだよぉ。
――ええええええええ!? ……というか、おじいさんの言ってること、ホントなんですかね(笑)。
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