Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「ロンダ・ラウジーのプロレス転向は成功するのか?」です!


現地時間で1月28日に開催されたWWEロイヤルランブル2018。90秒ごとに登場する合計30選手がバトルロイヤル形式で戦い、相手をトップロープ越しに場外に転落させると失格というゲーム性の強い形式で行われ、優勝者にはレッスルマニア34(4月8日開催)でタイトルマッチを行う権利が与えられるこの試合で、14番目に登場した中邑真輔がジョン・シナ、ローマン・レインズという優勝候補との三つ巴(どもえ)を制して優勝を飾った。スマックダウンブランドのWWE王座に挑戦するか、RAWブランドのWWEユニバーサル王座に挑戦するかは、ランブル優勝者が選択できることになっている。試合後、インタビュアーにどちらのベルトに挑戦したいかと聞かれた中邑は、「A・J・スタイルズ!」と絶叫、WWE王座保持者で新日本プロレス時代からのライバルへの挑戦を表明した。

また、この大会のメインイベントでは、今回が史上初めての開催となる30選手参加の女子ロイヤルランブル戦が行われ、こちらでも日本人選手、アスカが優勝を飾り、レッスルマニアでのタイトルマッチの権利を獲得した。ところがWWE RAW女子王者アレクサ・ブリスと、WWEスマックダウン女子王者シャーロット・フレアのどちらに挑戦するのかを表明しようとした時、会場内にジョーン・ジェットの『Bad Reputation』が流れると、ロンダ・ラウジーが入場してきたのである。

今回のMMA Unleashedでは当初、日本人プロレスラーがロイヤルランブルを席巻(せっけん)したことについて、海外メディアがどう伝えたのかをまとめてみたいと考えて情報収集とリサーチを行ったのだが、結果からいえば、探した範囲では日本人だからどうこう、という報道はほとんど見られなかった。日本でWWEブームが起きているとか、今年のレッスルマニアが東京で行われるとか、日本企業がWWEの大スポンサーになったといった外的要因も何もない状況で、中邑とアスカのパフォーマンスがごく自然に、アメリカのエンターテイメント商品として評価され、受け入れられているというだけのことなのだ。それは本当に偉大なことである。



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