多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるDropkickニコ生配信コーナー。深くてタメになるトークを活字でもお届けします!(4月に配信された一部を加筆編集したものです)。
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――シュウさんがマネジメントする佐々木憂流迦選手(以下ウルカ)は4月22日のUFCニュージャージー大会に出場予定でしたが、対戦相手の負傷により試合当日に中止になっちゃいましたね。
シュウ 試合がなくなっちゃいましたねぇ、残念なことに。UFCのフライ級担当マッチメーカーのミック(・メイナード)から試合当日の朝7時ぐらいに電話があったんです。「相手選手にドクターストップがかかったので試合はキャンセル。計量に行く必要はない」と。あとで詳細を確認したら、その選手はもともと背中をケガしていて。試合はできる状態だったので現地入りして、ちょくちょくドクターからチェックは受けていたんですよ。ところが計量前日に宗教的なお祈りをするためにかがんだら、また背中をケガしてしまって。
――お祈りの最中に! そんなことってあるんですね……。
シュウ それで試合は不可能になってしまったんです。信じられない話なんですけども、いろいろと調べたら間違いないらしくて。
――試合前日だと代替え選手は難しいですよね。
シュウ 無理ですね。計量は朝9時からのスタートだったんですが、そのケガがわかったのは前日の夜遅く。代替え選手は用意できないです。コミッションのルール的にも、すべてのメディカルテストをクリアにすることも不可能ですから。
――それで今回は試合中止という判断になったんですね。
シュウ 5月12日のブラジル大会のオファーはもらえたんですけど、ちょっと早すぎるというか、ウルカ選手は高身長なので減量は時間をかけてやらないとキツイんですよ。
――試合に向けて徐々に体重を落としていくんですね。
シュウ 試合がなくなって計量をする必要がないとわかって、朝ごはんを食べて、数時間後に昼ごはんを食べたらもう65キロぐらいに戻ってましたからね(笑)。そこからもう一度練習をして徐々に落としていかないとファイトシェイプにはならないということですね。