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・【契約問題】アンディ・サワーもRIZINもやれることがあった
・「30代のアジア人でもUFCと契約できます!」
・格闘家の皆さん、契約書はちゃんと読みましょう!!
――インヴィクタ参戦中の魅津希選手が拠点をニューヨークに移しましたが、シュウさんの家にホームスティしてるんですよね。
――ハハハハハハ! MMAハウス(笑)。
――シュウさんの自宅はそんなに大きいんですか?
シュウ そこまで大きいわけじゃないですよ。魅津希ちゃんと直樹くんは同じ部屋ですし、あとウルカくんがひと部屋使ってて。これ以上、選手は入れません(笑)。
――どこかアパートを借りるという考えではないんですね。
シュウ それでもいいんですけど、ちゃんと稼げるようになるまでは安い家賃で練習に専念したほうがいいと思うので。ウルカくんの場合はUFCで再契約にこぎつければ独立してもいいんじゃないかと。ウルカくんは次が契約最後の試合ですし、直樹くんも残り2試合。選手たちは「海外で練習したい」とよく言いますけど、こういった経済的なことや風邪ひいたとき、ケガしたときのことなど、考えないといけないことがたくさんあるんです。
シュウ ビザの問題もあります。ウルカくんと直樹くんはUFCを通じて、そして魅津希ちゃんはインヴィクタを通じてP1 Visaを取ったので、長期滞在どころか、なんなら仕事してもいいステータスなんで。普通はエスタビザになりますから長くいれて3ヵ月ということになっちゃうんですよね。
――滞在することでさえ大変なんですねぇ。
シュウ 経済的なことで一番のハードルは住むところと交通費だと思うんです。アメリカのほとんどの場所なら車が必要になりますし。ウルカくん、魅津希ちゃん、直樹くんのケースは、まず住むところは私の家ですから、1階に住む魅津希選手たちは家賃なし。2階に住んでいるウルカくんと奥さんからは家賃収めてもらってますけど、普通にアパート借りるのと比べたらかなり安いんです。このやり方だと、UFCなら要は4試合契約が終わって、再契約して1、2試合ぐらいのところまで辿り着ければ、普通に独立できるということなんですよね。逆に再契約までたどり着かないと、そんなに選手たちは練習のために経費をかけるわけにはいかないと私は思っているんです。そうなると、アメリカの田舎のメガジムに行って、初めからアパート借りて、車買って……とやるよりも、とりあえずは住むのにお金がかからない私の家で、ということなんですよね。
――アメリカン・トップチームでトレーニングしている堀口恭司選手も、ジム2階の寮住まいですもんね。アメリカを「練習環境」としてしか考えてない。そのジムはどんな場所なんですか?
シュウ SERRA LONGO FIGHT TEAMは、マット・セラが現役時代に自身の打撃のコーチだったレイ・ロンゴと組んで、2007年に作ったこのチームです。あんまり日本では知られてないんですけど、これまでに12人のUFCファイターを輩出し、そのうちの2人、セラとクリス・ワイドマンはチャンピオンになっているという東海岸の有名メガジム。どのメディアが選出する世界ジムのランキングでは常にトップ10に入っています。男子はどちらかというとライトからフライの選手がトップ・プロからアマまでがけっこう粒揃いなんで、日本人選手にとってはいい練習環境だと思います。
シュウ メガジムで練習する一つの利点は……
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