会談冒頭、民主党の岡田克也代表が「あらゆる手段を講じて、(安保法案の)採決を阻止したい。知恵を出して力を合わせたい」と提起しました。
日本共産党の志位和夫委員長は「内閣法制局の元長官、最高裁の元長官、憲法学者がそろって戦争法案は『憲法違反』だと言い、国会の審議を通じても憲法違反であることは明瞭になっています。参院(安保法制特別委員会)の審議は86回も中断し、政府は法案の根幹部分について整合性のある答弁ができなくなっています。8月30日には、国会を包囲する大行動もあり、国民の大きな反対の声が起こっています。国会審議を踏まえ、国民の声に応えて廃案にすべきです」とのべました。
そのうえで、「廃案に追い込むために、適切なタイミングを選んで、各党が結束・共同し、よく相談しながら内閣不信任案を提起する必要があると考えます」と提案しました。
維新の党の松野頼久代表は「政府案には反対であり、強行採決を阻止するべく頑張っていきたい」と表明。生活の党の小沢一郎代表は「成立阻止、廃案はまったく賛成です」と語り、社民党の吉田忠智党首も「廃案以外にない」と主張しました。日本を元気にする会の松田公太代表、無所属クラブの水野賢一参院議員が出席・発言しました。
会談後、志位委員長は記者団に対し「政府案の強引な採決を阻止するという重要な合意ができたと思います。衆院(で法案を審議していた)段階では2回、党首会談をおこない、『強引な採決に反対する』ことを確認し頑張ったことが、政府を追いつめる大きな力になりました。今回、各党の立場の違いはあっても、『阻止』で一致したのは大事です。野党が結束して阻止のため頑張りたい」とのべました。