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(本文)
昨日、社会問題を中心に映画製作を行ってきたオリバーストーン監督の
最新作「スノーデン」を鑑賞した。
スノーデンは言わずとしれた元米国CIA、NSAの諜報員であり、
その監視と謀略の実態を世間に知らしめるために、米国の極秘データを
外部に持ち出し、ロシアに亡命した実在の人物である。
この映画はオリバーストーン監督がスノーデンに徹底インタビューを実行し、
その内容をもとに作り上げたノンフィクションだ。
スノーデンがCIAに入隊する時から香港で内部告発し、
そこからロシアに亡命するまでの
経緯を、スノーデンを演じる俳優が熱演している。
(ひげを生やすと本当にそっくり)
最後には亡命先のモスクワから現在の心境を
本物の本人が出演し語るというストーリーである。
スノーデンがCIAに入隊したのはコンピュータープログラミングの
能力を評価されたためだ。
スノーデンは一工作員と呼ぶような末端の人物ではなく、CIAの副長官と
ともにプログラミングの作成にかかわるなど諜報機関の中枢にまで入り込んでいた。
世界中に赴任するスノーデンだが、日本における活動は非常に興味深かった。
日本の横田基地で活動したスノーデンは、日本の国民の監視をCIAの命令で実行した。
そのことに日本政府は反対したが、米国は無視しして監視を実行したという。
(ここに日本の属国性と致命的な安全保障の欠陥がある)
どのように監視するかというと、携帯、パソコン、アイフォン、スマートフォン、
テレビ、監視カメラ、などネットと電子機器の大半が米国の諜報機関とつながっており
映像も音声も諜報機関がリアルタイムで見ることができるようになっている。
作品の中では、スノーデンが恋人と性行に及んでいるシーンがあるが、
部屋のパソコンのカメラからその行為が覗かれていることを暗示していた。
また、女性が着替えるところをCIAの職員がパソコンの画面を通じて
監視しているシーンもあった。
そういった映像面だけでなく、ネットのメールやチャットのやり取りがどのように
諜報機関に収集されているかも克明に描かれている。
このような変態的な監視システムがすでに出来上がっているのが現実の世界なのだ。
また個人的な生活や活動の監視のみならず、社会全体を管理し破壊する
行為も行われている。
米軍は日本の電気、ダム、原発、水道など、すべての社会インフラを
日本が米軍の同盟国(という名の属国)をやめたときには、即破壊するプログラミング
が植え込んである、とスノーデンが述べている。
<関連リンク>米国の同盟国をやめた瞬間に、CIAのマルウェアが日本中のインフラを崩壊させる!?スノーデン証言
同盟国であるはずの日本国民への監視と破壊工作。
これは、日本だけでなく、オーストラリアやドイツなど他の同盟国にも行われているという。
米国と敵対している中国、ロシア、イラン、ベネズエラなどのような国だけでなく、
同盟国に対しても徹底した監視と破壊工作をしかける米国の軍事諜報機関に
スノーデンは忠誠心を失い、内部告発を決意する。
しかし身体から持ち物まで徹底的に電子検査を
される軍事基地から内部のデーターを盗むのは、
至難の業だ。
それをスノーデンは恐るべき胆力と奇策で実行してしまうのである。
約3時間に及ぶ大作だが、時間がたつのを忘れて
最初から最後まで一気呵成に見せてしまう
演出は流石オリバーストーン監督である。
ノンフィクションとしても、純粋な映画としてもとても楽しめる
傑作映画なので是非、多くの方に見ていただきたい。
最も重要な事は、同盟国の監視と破壊工作という米国CIAの活動とともに、
米国の議会においてもCIA・NSAのような軍事諜報機関は嘘をつき続けてきた、
ということだ。
つまり、米国政府と国民自身が軍事諜報機関に嘘をつかれ監視されているのである。
その典型的な事例が、超大国の国民が選んだ最高権力者であるはずの
ケネディー大統領の暗殺であり、その事件の真相の完全なる隠微である。
それでは、超大国の政府と国民を監視する組織とはどこの権力なのか?
それはFRBなどの中央銀行の株主たち、つまりロスチャイルドやロックフェラーなど
国際銀行財閥が中心になって構成している国際銀行軍事カルテルである。
三権分立から独立しているのは、中央銀行だけではなく、軍事諜報機関も
独立しているのだ。
ここが民主政治の三権分立を超越した機関として、西側の自由民主制を
操作している権力の本丸である。
その権力をとらえて見ることで、スノーデンの述べている米国、日本、欧州の
国民や政府が、軍事諜報機関に監視され、その実態を知らされずに
マインドコントロールをされてきた事実を把握できるようになる。
現状の自由民主制の全体像と、政府から独立した軍事諜報機関の関係を
モデル化すると以下のような図になる。
作品の最後に、スノーデンの告発によって、米国の諜報機関が国民の監視をやめた、
と証言した現実のテレビニュースが流されていた。
もちろん、それは証言しただけであり、実際は今でも監視活動は続いている。
しかし、スノーデンが告発したことによって権力の監視活動を世間に周知させ
、監視を行わないと証言させただけでも大きな成果である。
この金融軍事システムから真に解放されるには、スノーデンのように、自己の損得を超越して
個人の尊厳の実現のために公の精神を持ち、民主主義のために行動する人間を
たくさん作り出す必要がある。
そうでなければ、今後も新たな支配システム・監視システムが創られていくだろう。
今世紀は、民主社会を上記のモデルから下記のモデルに変化させていかなければならない。
上記のモデル図の説明動画はこちら
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