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昨日は2つの市長選挙が行われた。
7月に行われる参議院選挙の前哨戦の意味合いもあり注目された選挙である。
結果は以下のとおり。
・宜野湾市長選 現職佐喜真氏が当選 辺野古移設推進 毎日新聞
http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160125/k00/00m/010/101000c
・東京)八王子市長 石森氏 朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/CMTW1601251300006.html
両市とも自民・公明が推薦する保守・現職の勝利である。
なかなか厳しい結果だといわざるをえない。
このままでは、日本は、安倍自民公明政権が推進する新自由主義政策により
TPP加入による国家主権と民主主義の崩壊、消費税の増税、法人税の減税、
日米安保の強化と軍事化、な
ど従来の対米従属路線、財界優先路線を突っ走っていきそうだ。
以下のモデルの指し示す国際銀行権力の望む方向に着実に誘導されているのである。
しかし、諦めたら民主主義は終わりだ。
政治とは絶望との戦いである。
第二次対戦時の英国の首相チャーチルは以下のような言葉をはいた。
「民主主義は最悪の制度だ。ただし他の制度よりはマシ。」
現在の米大統領選で、当初は最有力候補と言われていた
銀行権力の傀儡であるブッシュやヒラリークリントンが、
急速に支持率を落としている。
社会は変わるときは急激に変わるのである。
また一時的に国際銀行権力側に勝利をしても、最近のベネズエラや
アルゼンチンのように再び巻き返しを図られるということも往々にしてある。
民主政治は理想と利権をぶつけ合う終わりなき闘争である。
長期戦である以上、短期的な視点や感情で物事を判断するべきでなく、
民主主義の基本を踏まえた、大道を意識するべきである。
そうするには、自由民主制の基本を理解した、「民主的自律型個人」の創造が必要になる。
つまり民主主義の目的、現状、方向性、手段の意識化が必要となる。
その民主主義の原理と、個人の精神(気概、欲望、理性)を意識化することで
民主的自律型個人の創造が可能になるのである。
※個人の精神の働きを、気概、欲望、理性と3要素に分けるのは、プラトン以来の哲学の代表的な分別の仕方
民主主義の原理と、個人の精神は、以下の図のように重なり合い融合する。
上記のモデルは、民主の原理と個人の精神の融合を表したものだ。
・民主の目的
人間は生まれながらに自由で平等である、と言う自由、平等、友愛の統合による個人の尊厳の実現
この目的は個人の精神の働きから見ると「民主の欲望的側面」となる。
・民主の真理
目的から見た現状認識は、民主の真理である
この真理は個人の精神の働きから見ると、「民主の理性的側面」となる。
・民主の方向性と手段
目的と現状から民主の方向性としての、真理、自由、平等、友愛の相互発展の関係性が生まれる。
また選挙や議会はその目的の達成のための手段である。
この方向性と手段を個人の精神の働きから見ると「民主の気概的側面」となる。
民主的自律型個人が創造する政治は、国際銀行権力の通貨発行権の独占と
金融軍事支配に反対するので、真の市民権力を民主政治おいて確立することになる。
そのモデルは以下のようになる。