あなたが「雑談が苦手だな・・・」と感じるのはどんなシチュエーションでしょうか?

 例えば、

 

 ・先輩や上司に飲みに連れて行ってもらったけれど、話を振られてもしどろもどろになってしまい、苦笑されるばかりだった……

 ・通勤途中、駅でばったり新しい部署の人と出会い、一緒に会社に向かったが話が弾まず、しまいには「私、ちょっと用があるので……」と相手に逃げられてしまった……

 ・人脈を広げるためにパーティーに参加したのに、名刺交換するだけで会話が続かず、結局、数時間、会場の隅にぽつんと立っているだけだった……

 ・合コンに行ったのに、会話の波に乗れずに、黙々と料理を食べるしかなかった……

 

 ……こうした失敗をすると、しばらく落ち込み、ますますコミュニケーションをとるのが恐くなってしまいますよね。

 では、こんな場面でうまく雑談をするためには、まず最初に何をしたらいいのでしょう?

 多くの本やセミナーでは、「失敗談を話しましょう」、「天気の話をしましょう」、「口をハッキリ開いて大きな声を出しましょう」などと対処法を提案しています。

 でもこれまで“その方法であなたの雑談下手は解消されたでしょうか?”

 ここでもう一度、あなたがコミュニケーションで困ったときの場面を思い出してみてください。

 

 ・先輩や上司とうまく話せずに気まずい思いをした

 ・初対面の人とうまく話せずに気まずい思いをした

 

 文字にしてしまうと同じ「気まずい」ですが、だいぶ種類の違う気まずさですよね。

 それは当然です。

 相手が違うからです。

 コミュニケーションは当たり前ですが、「相手ありき」です。

 だからいきなり画一的に、「こんな話をしよう」、「こんな風に話そう」を考えても、雑談下手は一向に治りません。

 実際、雑談をする時に、まず最初に考えるべきは、

 

 1、「相手が誰か?」

 2、その相手に、「自分がどう接するか?」

 

 相手に対し、自分がどう接するか考えることを「立ち位置を考える」といいます。

 例えば、あなたが飲みに行った時、

 

 a、先輩・後輩がいる場合

 b、初対面の人が場合

 

 abでは、自分の立ち位置は、だいぶ変わってきますよね。

 そしてそれにより話す内容も、話し方もまったく別のものになっていきますよね。

 このように雑談を始める時に、まず最初に考えるべきは自分の立ち位置なのです。

 雑談が苦手な人はそれを意識するだけでもかなり変化があると思います。

  具体的に、話し相手によってどんな立ち位置に立つべきか、その立ち位置に立った時、どんな話し方をしていけばいいかは、『雑談の心得。〜気まずーーい空気を一瞬にしてとかす40のテクニック〜』を参照してください。



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