ハックルベリーに会いに行く
人は錯覚が好きである。なぜか? それは郷愁を感じるからだ。なぜ錯覚を見ると郷愁を感じるのか? それは、自分が騙されていることを思い出させてくれるからである。
人間は誰もが騙されている。誰に騙されているか? 他ならぬ本人である。本人の脳に騙されている。
例えば、人間の目は球体である。魚眼レンズと同じ形状だ。だから、それで見た光景は魚眼レンズのような歪んだ形で脳に届けられる。
ところが、それを脳が補正して人間の意識に伝えている。おかげで我々は、魚眼レンズではない映像を見せられている。望遠レンズで撮ったような、真っ直ぐなものが真っ直ぐに見える映像を見せられている。
普段、人間はそのことに気づかない。騙されたままである。ところが魚眼レンズで撮った写真を見た途端に、何かそこに懐かしさを感じるのだ。自分が本当に見ていたものを見せられた気になる。それで、自分の脳を疑い始める。自分の脳に不信を抱く
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