ハックルベリーに会いに行く
空間のダイナミズム(醍醐味)というのは、詰まるところたった一つに行き着く。それは「緊張と緩和」だ。具体的にいうと、狭いところをくぐり抜け、広いところに出る、ということである。建築の最大の魅力はここにある。
この醍醐味を極限まで煎じ詰めたのが鳥居である。鳥居こそ世界最高の建築といえよう。それをくぐるときが緊張、くぐってから広い境内に出たときが開放である。
神社仏閣では、必ず鳥居をくぐった先に広い境内を設け、その奥に社殿を配している。それは長い歴史の中で、こういう空間構成が建築の醍醐味で、参拝者に霊的な経験をもたらすと知っていたからだ。
そしてこの技法は、洋の東西、時の古今を問わない。キリスト教の教会でも、狭い通路をくぐった先に天井の高い身廊が広がっている。
ちなみに、教会というのはほとんどの場合で西側に入口を、東側には祭壇とステンドグラスを配している。なぜなら、礼拝はだいたい日曜の早