バブル時代に日本人の生活は乱れた。それこそ「大量生産大量消費」で「物を大切にしない」という間違った考え方が広まってしまった。

そのアンチテーゼとして生まれた無印良品は、バブル後のデフレ時代、勃興した「丁寧な暮らし」派に寄り添って、大成功を収めた。やがてデフレが長引くと、丁寧な暮らし派はマス化し、彼らに支持された無印良品は拡大の一途を辿った。

しかしデフレは、コロナ禍を機に終わってしまい、超インフレ社会、そして人口減少社会が始まった。そこにおいて無印良品と丁寧な暮らし派は、大きなピンチに見舞われた。無印良品がこれまでのようにリーズナブルな価格で商品を提供できなくなり、多くの丁寧な暮らし派は、その丁寧さを維持できなくなったからだ。

そのとき無印良品はどうしたか?

彼らは、大胆にも丁寧な暮らしの維持が難しくなったマス層には見切りをつけ、ニッチに向けた高級ブランド路線に転じた。商品の点数を