トランプ政権のイラン戦争に対する対応は、①イスラエルの圧力で戦争継続をする力(エプスタイン事件ではイスラエル情報機関モサドが関与しているとみられる。イスラエルは戦争を継続しイランに出来るだけ多くの打撃を与えることを望む)と⓶イラン戦争に国民が反対し、これが中間選挙に影響を与えトランプ側が敗北する可能性
があり、戦争を止めるという力と言う相反する二つのベクトルが大きい影響を与える。
 ここでは選挙の視点を見てみたい。
A:そもそも米国国民はイラン戦争に反対
米国内世論調査
1:CNN 3月2日実施
(1)問「イランで軍事行動を起こすという米国の決定についてどう思うか? %
     支持(全体) 強く支持 何となく支持 
     41     16     21
    反対(全体) 強く反対  何となく反対
     59    29      31
(2)トランプ大統領は、イランにおける今後の軍事行動について議会の承認を得る必要があると思うか、
     思う         思わない
     62         23
(3)アメリカとイランの長期的な軍事紛争は長期化するか
    するだろう       しないだろう
     56%         30%
2:ロイター 3月1日
全体として、あなたはイランに対する米国の軍事攻撃に賛成か、反対か?
   全体  民主党  共和党  無党派
賛成  27%   7%   55%  19%
反対  43%  74%   13%  44%
不明  29%  19%   31%  35%
3:ワシントンポスト
「今週末トランプ大統領がイランへの空爆を命じたのに賛成か、反対か?
 強く支持  やや支持  強く反対 やや反対 不明
 22%    17%    39%   13%   9%
B 世論調査 RCP平均
 機関        民主党支持    共和党支持
3/2 - 3/26      47.6         41.8
C: 現在の格差が継続したら中間円挙はどうなるか(X
下院(House of Representatives)の場合
+5.8ポイントというリードはかなり強い民主党優位です。  歴史例:2018年の中間選挙では民主党が同程度(またはやや上回る)リードで下院を奪還し、41議席を獲得しました。 
今回の場合、共和党が現職多数派のため、民主党が数十議席を獲得して多数派に返り咲く可能性が非常に高いと見られます。早期の予測でも「blue wave(青い波)」という言葉が使われており、トランプ政権への反発が続けば下院は民主党が奪取する公算が大きいです。
上院(Senate)の場合
generic ballotの影響は下院ほど強くなく、州ごとの個別選挙が鍵になります(2026年はClass II議席が対象)。  共和党の53議席守勢ですが、全体的な民主党優位の風潮が続けば、民主党が議席を増やして「ねじれ議会」に持ち込む可能性があります。
D:下院を民主党が過半数を占めると、トランプ政権の運営が厳しくなる。トランプとしてはこの状態は避けたい。