ハックルベリーに会いに行く
ダニエル・バーナムは、シカゴ万博の会場コンセプトを近代建築から新古典主義へと大転換した。そうしてアメリカ中の有名な古典的建築家を起用し、建築を設計させた。その建物はどれも白かったので、会場はやがて「ホワイト・シティ」と名づけられるようになった。
ここで特筆すべきは、なんといってもバーナムの経営者感覚とプロデュース能力である。なにしろこの万博は、パリ万博の4年後である。だからエッフェル塔のインパクトが最も大きかった時代だ。普通の人は、あれを見せられたら「エッフェル塔をしのぐ巨大な塔を建てよう」となるはずである。実際、そういう意見は多かった。
しかしバーナムは、そうした凡庸な意見を巧妙に回避し、逆に「新古典主義」という新しいコンセプトを打ち出して、それに皆を従わせたのである。そこに類い希なる政治力や説得力、プレゼンテーション能力があったことは疑いようがない。
何よりバーナムは人間力に優れ