僕はずっとーー結構長い間だーー壇蜜が、僕が知っている女性の中では最も賢く、僕には7掛けほどしか理解できない「扇状的な服を着て写真を撮られる」女性の真実、盲点、問題、その解決に関して、完璧な回答出してくれると思って疑わなかった。

 

 ソフトコア以上、ハードコア以下、という、彼女にしか立てないポジションに彼女は本当の孤独と共に立っていて、自分一人だけで、本来の、その行動の意義を、男たちの誰にも知られぬまま、実行し、男たちを完全に欲情させる、という、世界中を見渡しても他の追従を許さない、独自性と賢性、知的な自己把握を見せており、それは、真空状態で完全な無風の中での、とても静かで強烈なものだと。

 

 現在の壇蜜が「ちょっとした落とし穴」に落ちているだけ。とは、大変に残念だが、思えない。僕はどうして、彼女を「読み間違った」のだろうか?しかし思えば、これは僕の反復の一つであり、以前は黒木香に抱き、完全な読み間違えだった、という過去の結果を受け入れなければいかないタイプの事態である。

 

 黒木香は、80年代の末期に、当時のガールフレンドが演劇が好きで(というか、ある有名なアングラ劇団の、その他大勢の女優だった)、全く演劇に興味がない、プラスα、演劇にそこそこの陰性感情を持っている僕を、小劇場アングラ芝居を見せに連れ回していた時があって、その、非常に辛い日々の最中に、いきなり悪夢的な遭遇があった。