どうも、
管理者のNDです。

5月7日は、
男鹿半島沖地震の日(1964)から55年です。

この地震は、第244回で紹介した男鹿地震とはまた別の地震で、
気象庁震源でいう、秋田県沖が震源となった強い地震です。
M6.9という規模で、山形県では弱い津波を観測しました。

死者こそ出ませんでしたが、秋田県内では全壊家屋3棟と、八郎潟干拓堤防に被害が及び、
奥羽本線では線路に地割れが生じて、運転に支障が出るなど
決して小さくはない被害が日本海側の地震を襲いました。

秋田県沖の地震というと、日本海中部地震が代表的ですが、
決して大地震の被害はそれだけが秋田県を襲った地震ではない点に注意が必要です。

今回は、
「高齢化する町は日頃からが大切」をテーマにお伝えします。

秋田や青森などは、今少子高齢化が日本の平均を大きく超える形でどんどん深刻化しています。
この状態で大震災が起きればひとたまりもありません。
当然ながら、日ごろからの備えが大切なのですが、
その中にも当然若者はいると思います。場所によっては「青年団」のように若者集団の
集まりが町や集落に存在していることもあります。それらの組織の存在は大切ですが、
より大切なのは、日ごろ多くの高齢者が住んでいる町では交流を深めることが減災に繋がります。

ベースはもちろんできることなら、屋内のタンスやテレビなどを地震が来ても大丈夫なように
固定することが大切ですが、家自体が古くなっている家ではつっぱり棒などでは、
無意味に終わってしまうことも結構あります。
(床や天井が歪んでしまったり、木材が脆くなると抑える部分が機能しなくなり倒れる)
防災グッズや、対策を取りそろえたところで100%とは言えない以上、
やはり大切なのは、何か重大なことが起きたら、周囲の安否を確認できるようにしておくことが
大切です。何かあったら、すぐに駆け付けられるとその町全体としても防災意識が高い町へ
繋がっていきます。もし、周囲に高齢者が多くいる町があれば、せめて隣家ぐらいは様子を
伺いに行くと良いと思います。
当然ですが、近所づきあいというのがここで日頃から大事になっていきます。
都心部ではあまりそういった風習が存在しませんが、引っ越しの挨拶など、
出来るところはしっかりやっておくと、いざという時に心強い味方になってくれます。

交流が自治体を救った事例も多いです。長野県神城断層地震や鳥取県西部地震は、
その繋がりが災害の人的被害を少しでも抑えることができたと言われています。

日本全国が細部に至るまで、防災に強い町・自治体が作り上げられていくことを切に願います。
そしてそのために、若者も年輩者もひとりひとりの努力が必要です。
是非、交流機会を増やして災害に強い日本になってください。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。