やっと映画音楽の録音が全て終わりまして、まあ、内容は小田さんと共同ということもあり(小田さんが最も力を発揮するのは歌でもピアノにでもなく、作曲ですから)、かなり素晴らしいんですが、監督さんがCM作家上がりの新人監督さんということもあり、M数がムッチャクチャ欲しがりで(笑)、35以上あるんですよ(笑)。しかも、いわゆる「曲みたいのじゃなく、効果音みたいなやつ」は4つぐらいしかなくて、30曲ぐらいガッチガチに作曲してるっつうの!!(笑)。良い曲が良い曲の良い印象を消し去ってゆくという(笑)、サイレント初期並みの情報過多(笑)。もしくはオペラ(結構、流すシーンやつなぎのシーンにも「良い曲」が流れるという)!!そりゃ倒れるわ!!でも逆に新鮮かも!!乞うご期待。

 

 というわけで、明日の夜、僕は大阪に前乗りします。大阪の夜をちょっとだけ堪能して、大阪で一杯やって寝て、クラブ入りしようという魂胆で、名古屋でもそうします(つまり、大阪終演後、そのまま車で名古屋前のり)。あの辺りのバーもクラブも知らないでもないんで。

 

 しつこいようですが&自分でも信じられないんですが、ペペトルメントアスカラールの演奏は、この大阪、名古屋を終えると、東京ですら年内ありません。年で区切るのが全面的に正しいのなら、あらゆるエンタメは11月と12月に集中したがる訳ですけれども、まあでもな、レストランでフルコース食っても、家に帰ってきたら覚えているのはデザートの味だけ、という格言もありますからね。そうなると2019年の印象はDC/PRGになるわけですけども(あ違った。ピットインの3デイズだ。そう言えば毎年、今年はどんな演奏したかなーと振り返ると、3デイズの事ばっかりなような気がする!!)、いや、夏も残るよなー。それはしょうがない。今年の夏は圧倒的にファイナルスパンクハッピーですよ。みなさん今のうちに水着選んでおいてください。ですんで、後々振り返った時に「2019年は色々聞いたけれども、春先のペペトルメントアスカラールが忘れられない。春というのは、実は恐ろしい季節なのだ」という年にすべく、アウェイで頑張ります。

 

 恐るべき事に、チケットは名古屋、大阪共にまだ残っています(笑)ので、当日お越しいただいても大丈夫ですよ。「敷居が高い」「入るのが怖い」と思っている方こそお入りください。歌舞伎座だって、蔵前国技館だって、国立能楽堂だって、ジョエル・ロブションのシャトーレストランだって、えいやって入っちゃえば楽しいもんですよ。自分でも久しく昂ぶってなかった昂ぶるから、むちゃくちゃアガリます(笑)。飲むものがわからなかったら、僕がプロデュースしたスペシャルカクテルがあるから、それを頼んでおけば間違い無いです。もし僕らの演奏が、あなたの想像とトントンか、少し下回ったら、一生僕たちの演奏は聴きに来なくて構いません。あなたの知らないことが、この世にあるのです。結構よく知ってるつもりの人が、そのことをあなたにそっと耳打ちするの。それでは会場で。罪深き楽団の遠征、このツアーの全てを、カール・ラガーフェルドに捧げます。