速報/号外

 ビュロー菊地チャンネル並びに第三インターネットをご観覧の皆様どうも。特に第三インターネットでご覧頂いている皆様にはヴェリーロングタイムノーシーヤー。約半年ぶりですね。

 昨今ネットではめんどくさい文章は読んで頂けない上に、適当に、しかも間違って引用拡散されたりして何とリスクまであるそうなのでおっかなびっくり、なるべく簡潔に、そうですなあモールス信号並みの簡潔さで済ませたい所なのですが、まあ、無くて七癖、無理せずマイペースで書かせて頂くとしましても、何せ半年ぶりでして、ご報告と告知が、既報、速報、フライングと取り混ぜまて、どーーっさりありまして、書いているワタシをして「はっはっは無理だよこんなの(笑)」と思う程の量です。先ずはお好きなお飲物を冷蔵庫から取り出して頂くのが得策かと。

 それでも、この暑苦しい季節柄ですので、前置きゃあ要らないよ情報だけで良いよ情報だけ持っておいで、という方は、枕全部スキップしてスクロース数秒。アラビヤ数字が出て来た辺りから情報になりますのでそれもんでヨロシクお願い致します。

 先ずは、何はなくとも、もう既に結構な昔話ですが、去る6月14日(ロイホの日)にワタクシ齢50を数える事になりまして、メルマガも読んでないしラジオも聞いてないという方には初耳になりますが、50を前にして2年ぶりに人間ドックに入港、隅から隅まで結構ガッツリやりまして、脳なんてMRIのフルコース30分ぐらい入りっぱなしですよあのトンネルみたいな奴に。

 とその結果、世辞にも健康的!とは言えない暮らしをしておる割にオールAがつきまして、取りあえず、少なくとも身体だけは健康な状態で(ははは)無事50を迎える事が出来たという次第。先祖代々から受け継いだしぶとさと、神仏からの、まだまだ働いて天命に尽くせという導きに従おうと思います。

 とはいえ、「50を機に人生をリセット」「生誕半世紀」といった、大それた決意なんぞは一切何もありませんで、できるなら昨日までと同じく、音楽をやったり本を書いたり、他にもチョコチョコいろんな事をやったりしながら、人生というエグいロードをトコトコ走っているうちに「あれ?俺いまいくつだっけ?54かあ全然気がつかなかったわ」みたいのが良いなあと思っていたのですが、以下、フロイドの「<まったくそんな気はないのに>こそが<そんな気マンマン>の証」ちゅう定理に当てはまるのかどうか、とにかくマジでそんな気はないまま、いざ実際50になってみますと、あれよあれよという間に、結構な転機がまとめて訪れまして、以下、御贔屓筋の皆様方にまとめてお知らせさせて頂きます。


ブロックA(ビジネス面)


1)<ビュロー菊地>が株式会社に


 話しの流れとしまして、先ずは先日<「DCPRGとスパンクハッピーとスペインの宇宙食の人」だったワタシを「デギュスタシオン・ア・ジャズ」きっかけに「ペペとダブセクステットと東大アイラーの人」以降にワタシに変貌させた名伯楽>ことEWEの取締役、高見一樹氏が円満に退社されまして(*「円満」の部分空想です)、氏はワタシのCDリリーズやステージのほとんどを取り仕切っていたので、それに伴い、ワタシの仕事の基盤が大きく動く事になりました。

 と、これは要するに、高見氏も今年で50なので、氏の「50を期に人生リセット」に、ワタシが引きずり回されているだけである。という事が一読してお解りになると思うのですが(氏は数年間ほのめかしていたEWE退社を、ワタシの誕生日周辺に明らかに「当てて」来ているので・笑)、先ずは何よりも、取りあえずは法人格を持たぬままスタートさせた<ビュロー菊地>が、この度、立ち上げ後約1年半にして法人格を持取得しまして、登記上の正式名

「株式会社ビュロー菊地」

になりました。

 それに際し、二人しかいない社員ジャンケンで負けたワタシが代表取締役、即ち「社長さん」になったという訳です。ビックリですねコレ。やっちゃって良いんでしょうかコレ。

 「これからは背広組も兼という事で」と言うは易し、言うまでもありませんが人生で初の仕事でありまして、鏡を見ては「オマエ出来んのか」「いや全く解りません」と、毎日惚けているような状態です。

 周囲の声はいつもの菊地クオリティでして「あはははは!!絶対無理だよ自分の通帳見ない人がどうやって動かすの会社!!潰れる潰れる!だははははははは!!」という評価と「ヤバい。とうとうやりますか。来ちゃうなあ、あのう、ウチのこの物件(企画書を取り出し)、菊地さんに預けるんで経営やりませんか?マジで」という評価がまっ二つに割れているという状態です。

 何れにせよ1年で投げ出して長沼にケツ拭かせるか、この長い構造不況を吹き飛ばすジャズ音産業界伝説の経営者になるかは神のみぞ知る、という奴で、御贔屓筋の皆様に於かれましては刮目してお見守り頂ければ幸甚の至りであります。因に各社重役とのパワーブレックファストとかに着てゆくエグゼクティヴ用のスーツは4シーズン総てプラダで買いそろえました(ウソ。願望)。


2) 歌舞伎町〜大久保エクソダス

 という訳で、それに伴い、現在別棟になっております自室と事務所を一括した物件に引っ越す事にしました。慣れ親しんだ街を出る。ちゅう奴ですね。

 歌舞伎町〜大久保は04年より約10年間住まいましたので、シンプルに申し上げて幾ばくかの寂しさはあり、新事務所もこの界隈で探そうかなと思ったりしたのですが、まあせっかくだからという所もありますし、やっぱ単純に家賃が高いのですね。

 ワタシは狭い部屋平気タイプなので、服と本とCDと楽器の倉庫さえ外付け出来ればワンルームで充分なのですが(というか、今までそうしてやって来たんですが)、とはいえここの家賃15万超です。事務所は現在「隣の隣」のビルなので、立地条件は実質上おなじであって、ワンブロックずらせばガクンと値段が下がるり、過去の履歴に寄れば、今後も本と服とCDと楽器は猛烈に増え続けるので、新宿から出ない程度に移る事にした訳です。

 今度は今までと違い、キチガイ様がいらっしゃった場合、街に自浄作用が無いので、露骨に書く事は出来ないのですが、さほど遠くには行かないです。伊勢丹を世界の中心として、現在と等距離の円周の上。でして、例えば荒木町や信濃町までは歩いて行ける様になるのですが、何れにせよしばらくは「<歌舞伎町の住人前提>の取材を断る」という作業をし続ける事になるでしょう。とはいえ現在の場所から徒歩圏内ですから、結局毎日歌舞伎町〜大久保近辺にいるかも知れませんが(笑)。

2)レーベル移籍

 もう、こうなってくると、なんもかんもみんな変えちまえといった騒ぎですが、(1)(2)の動きに伴い、これぞ大人の事情。といった感じで、従来ワタシの作品をリリースしていたいくつかのレーベルから離れ、今後は別のメーカー/レーベルから作品をリリースしてゆく事になりました(レーベルのみならず、いくつかのバンドは具体的な音楽活動内容にも結構大きな動きがありますので、こちらブロックBにて、まとめて後述します)。ま、具体名はまだ出せませんが、国内大手で、実のところ本人であるワタシも未だに実感がありません。アルバム数枚出せば馴染むと思いますが。

 まあしかし、悪魔の高見元Pの手のひらの中で転がされているだけの人生とはいえ、49〜50という桁越えが結構な騒ぎになってしまった事については、天命だとも思っています。前述の通り、ワタシの過去の桁越えは、高見Pとの出会い以前から結構エグく、9歳から10歳にかけては、「スペインの宇宙食」冒頭にある、老ストリッパーからの性トラウマという大事がありましたし、19歳から20歳にかけては、あちこちで書いたり話したりしているように、東京に上京、コピーライター志望から一転、音楽学校へ。という大事がありましたし、29歳から30歳にかけては、後のバンドリーダー活動のテストランとして最初のリーダーバンド(菊地成孔とリオ)を結成。という大事がありましたし、39歳から40歳にかけては、不安神経症をやり、著述家としてデビューし、父親を亡くし、ここ歌舞伎町に越して来るや否や情熱大陸に出て、番組の取材中に事務所とマネージャーが交代、と、もう大事のテンコ盛りで(笑)、各々人生の大転換期となりましたので、49から50に。というのがただでは済まない事は、薄々解っていたとも言えるのですが。

 とはいえこれは、周期的に大騒ぎしながら、結局何も変わっていないとも言える訳で、ワタシはもう、物心ついた頃には音楽と映画と飲み食いが好きで、我ながらよくもまあ飽きないねというほどずーっとそればっかりですから、今後も変わりはないでしょう。店の経営や政界進出、子宝に恵まれ父親に、ノーベル文学賞受賞、月に移住、クローン技術で自分を大量複製、合衆国大統領に大量就任、等々といった、充分あり得ると言うに足る可能性は、99〜100越えの際に取っておこうと思います。



ブロックB(音楽活動)


1) DCPRG(国内ツアー/サポートメンバーに小田朋美)

 インパルス!との契約枚数も消化しましたし(とはいえ当初インターナショナルサイズで盤がリリースされる筈だったのが、ユニヴァーサルジャパン社の邦人ジャズのCDリリース自体が休止になるという凄まじいお家事情を受けてペンディングのままになっているのですが)、次作はレーベル移籍の可能性が高く、現在具体的なリリース予定はありませんが、アフターインパルス!としてのアルバム制作は来年に見越しており、年内は丈青脱退後のライブ展開を充実させて行きます(と、要するに、こういった事も菊地新社長が仕切ってやっている訳です。大丈夫かなあ・笑)。

 とはいえ、今年のサマーシーズンは、後述する他活動の活性化によってDCPRGは活動を控える事を余儀なくされ、秋口から来年にかけて、先ずは(活動再開後延び延びになったまま、丈青が抜けてしまった・笑)国内ツアーを行います。地方のファンの皆様に於かれましては大変長らくお待たせ致しました(そんなに数はやらないですけど。やる事自体はもう決定事項です)。

 そして、その際のサポートメンバーとして、<ビュロー菊地チャンネル>内の動画コンテンツ「ポップアナリーゼ」でおなじみの小田朋美がキーボードとして参加します。

 小田さんエレクトリックのキーボーディストとしてはバンド活動した事が無いので、取りあえずサポートから行きますが、もしウチラのチーム内でプレイする事に適応したら結成依頼初の女性メンバーとして正規加入して頂くつもりですから、フロアからの応援よろしくお願い致します。

 小田さん個人のファーストアルバムはエアプレーンから10月位にリリースされますので(ワタシはプロデュース名義にはいませんが、デビューに際してはガッツリ面倒見させて頂きます)、鷹の爪の吉田君lこと小田さん萌えの皆様には非常に愉しみな今年の秋冬になりますし、地方在住のDCPRGファンの皆様にも、新メンバー(といってももう3年やってますが・笑)によるライブを目の当たりにして頂ける事になり、現在は新レパートリーの作曲に勤しみながら、日程調整の最終段階に入っている所であります乞うご期待。

2)ペペ・トルメント・アスカラール(最新アルバム製作中なれど、編成規模縮小)

 現在アルバムがレコーディング中で、このアルバムより、従来のEWEから別のレーベルへ移籍します(まだ情報公開出来ませんが、前述の国内大手です。いろんな意味で仰け反るよレーベル名聞いたら)。

 とはいえ以下、グッドニュースというのは憚られるお知らせに成りますが、この(DyyPRIDE、OMSB、林正子をfeatした)最新アルバムを期に、ペペトルメントアスカラールは、一時的に、オルケスタとしての規模縮小を余儀なくされます。

 「国内大手」と書くと、予算が増えるような錯覚がありますが、高見Pが取締役として君臨していたEWE時代、ペペは大変な予算食いとしてハリウッド大作並みの金の掛け方をしていたのですが、国内大手というのは言うまでもなくシビアであり、平均的なジャズバンドのバジェットであの巨大なオルケスタのアルバムを制作するというのがどんな事なのか、ご想像に難くないと思われます。

 ただ、言うまでもありませんが、ワタシはどんな状況変化も後退とは看做しませんので、最新作が必ず前作を上回るというPTAクオリティは維持します(えー、レコーディング的にはかなり大胆な事をしますが・笑)。レコ発の大ホールコンサートは来年に行いますし、年内もブルーノート系列店でのクラブギグ等は活発に行いますので乞うご期待。


3)ダブセプテット(マイペース続行・笑)

 そんな激動の季節の中、メンバーの多忙化が最苛烈なのが、実はダブセプテットでして、クラブやホールからのお誘いを受けてモテモテ(駒野ちゃん効果で。恐らく)なのにも関わらず、ぜんっぜんメンバーが揃わず(笑・なんだよそれ一番編成ちいせえのによ)今の所レコーディングの予定はありませんし(来年こそは・笑)、ヘタすると年内のライブも1回出来ればラッキーかな、、、、、という状況です申し訳ない。珠也と駒野ちゃんさえ暇にな(以下自粛)来年に乞うご期待。

4) ジャズドミュニュスターズ(アルバム制作中)

 とうとうアイツラがやってきた。日本人の知的水準では誰にも理解出来ない&結局最終的に誰も理解出来ないかもしれない(笑)和製ブラックミュージックの突然変異的怪物である、菊地/大谷コンビによるジャジーヒップホップユニット「ジャズドミュニュスターズ」ですが、パリ公演も含めた数度のギグの後、現在ファースとアルバム制作中です(ちょっと笑うほど凄いですコレ。ただ、やっぱり理解出来ないと思う地球人には・笑)。

 菊地/大谷が各々DJもMCも兼ね、更に新進気鋭のトラックメーカー、クソヤバい人選のfeatラッパーの多数参加という(まだ情報公開できず)、要するにムチャクチャ普通のヒップホップのアルバム形態になりますが(笑)、これはまあ、四の五の言わずに乞うご期待としか言いようが無いですね。

 「タラード1&2」に続く、ビュロー菊地レーベルの第二作としてリリースされます(ビュロー菊地レーベル伝説化の予感)。ポエトリーリーディングやアジテイションまで包括した、かなり文学寄りな「声」のアルバムですが、地上波タイアップとかもマジ狙いしています(調味料のTVCMとか、どうしようもない深夜番組のエンディングテーマとか)。リリースは9月上旬になります乞うご期待。


5) キャリア初のソロユニット始動

 と、ここまで頑張って読んだだけでもお疲れでしょう。ワタシも疲れましたよもう50なんだから。という訳で実のところ、今までレコーディング作品以外でソロ活動をした事が無く、何かやりたいなと思っていた所でしたので、あまり気負わず、若い仲間や盟友等と共にユル活動を始める事にしました。

 リラックスしつつもちょこっとエッジな感じで、スムース&ラグジュアリーでありながらひと味アグレッシヴな、要するにワタシなりのR&B〜生演奏ジャジー・ヒップホップをお届けします。踊り狂ったり大感動したり異様に欲情したり、というよりも、2〜3杯カクテル飲んで、気分が乗ったらその場で踊れるタイプの音楽ですね。

 ワタシはヴォーカルとMCと作詞作曲ですので、要するに絵面としてはポップスのシンガーみたいな感じになります。ピアノ/キーボードは坪口、鈴木正人君にエレキベースを弾いてもらい、ギターは新鋭の宮島くん(坪口の元生徒)、ドラムスだけがアンフィクスで進むという、所謂ウエザーリポート方式ですが、来年にはドラムもフィクスしたいなと思っています。

 R&B〜HIP HOPマナーで、毎回featシンガーとラッパーを多数投入します。初動のfeatヴォーカルはものんくるの吉田沙良さん、featラッパーはSIMI LABからOMSBとJUMAが参加します。まあ、これ、ただ集まってセッションしてるだけで良いような感じですよね(ちゃんとやりますよ勿論)。

 そして何とこのユニット、どういう訳だがメンバーの揃いが異常に良く(笑・ユルい気分でブッキングしているからか)、既に8月から11月にかけて実に3本のステージ(内一本はまだ公開できません)が決定しており(早いよ・笑)、現在は、気がつけば随分と久しぶりに日本語のソングライトをしている所で、楽しくてしょうがありません(笑)気楽にやるソロユニットのつもりですが、どんだけメンバーが強力でも、スムース&リラックスで行きますので乞うご期待。


 *8/18(日)モーションブルー横浜デビューライブの詳細はこちら


 * デビューライブ後は、東京以外の場所と新宿ピットインでオン・ステイジします。こちらの詳細も追ってご報告させて頂きます。


6) けもの(アルバム遂に完成)

 ものんくるに続き、ベーアがA&Rを勤めるエアプレーンレーベルから「けもの」がデビューします。

 既に「粋な夜電波」にてマイケルジャクソンの「BEAT IT」のカヴァーをオンエアしておりますので、耳にされた方も多いと思われますが、一度聞いたら中毒か拒否反応の二者択一を迫られるしか無い「けもの」衝撃のリ・デビュー盤「LE KEMONO INTOXIQUE(ル・ケモノ・アントキシーク/仮題)」は、ワタシがプロデュースさせて頂いております。

 「ものんくる」とは対照的に、作詞作曲1、カヴァー選曲2、デュエットヴォーカル2、ソプラノサックス2、アルトサックス2、そしてジャケット&アー写用のカメラマン(菊地成孔カメラマンデビュー・笑)&スタイリング(スタイリストデビュー・笑)、とかなりガッツリ参加しています。

 8月30日にリリース予定で、リリース前には「粋な夜電波」でも全曲オンエアのけもの特集ラジオ視聴会を行います。レコ発ライブも青山CAYで決定。乞うご期待。というか、とにかく聴いたら誰も平然とはしていられないと思います。


 7) JUJUさんの最新作で1曲プロデュース

 これはここで告知しなくとも知れ渡っているでしょうから詳しく書きませんが、あの「ミスティ」をワタシがアレンジし、坪口、藤井、鈴木という「CURE JAZZ TRIO+菊地成孔(アルトサックス)」で演奏しております。まあ涼しいですけどかなりヤバいですね。ヒップホーップのロービートですよ。藤井さんで(笑)。



ブロックC(近々のイベント告知)


 やっと近々のイベント告知になりましたが(笑)、ほとんど既報なので、詳しくはマネージャーのツイッターや当サイト/マガジンの情報欄をご参照ください。


7/14(日) 菊地成孔プレゼンツ「モダンジャズ・ディスコティーク」VOL4

@新宿ピットイン



 ゲストDJ&菊地リコメンドバンド&菊地DJという3コンテンツによる、新宿ピットインで行われるオールのパーティーも早4回目となりまして、今回は東京スカパラダイスオーケストラのテナーマンであり菊地の飲み友達GAMO氏による本邦初のDJ(貴重)、本邦初のブルーノートレーベルアーティスト、クオシモードの平戸祐介(P)トリオfeat市川愛(voc)というクラブ〜メインストリームを経由したクールなジャズコンボのライブ(貴重)、締めに菊地DJ(そこそこ貴重。というか、DJとしてはこのパーティーが一番気合い入ってます)と、いつものコンテンツながら目が離せません。GAMO&菊地がサックスでライブに参加!というオマケも嬉しい真夏のクラブジャズナイトに来れよ。


7/20(土) 新倉タケオ氏と共演


@町田市民フォーラム
   

 これはもう説明要らないですね。とうとうこの日が来たという感じでありますが、ワタシこの日は、パーカッショニストデビューしようかと思っています(マジで)。「タケオって何よ?」という、恐るべき情報貧者の方はコチラ。世の中が広い事を知る事となるでしょう。

公演の詳細はコチラから。



7/30(火) DJ2時間半

新宿ブルックリンパーラー


 前回、大塚ピロとWDJした時は「アド街ック天国」の収録とぶつかり、0・5秒ぐらい「DJ菊地成孔さん」というクレジットが踊った(笑)ブルックリンパーラーでのレギュラー・プレイですね。前述のソロユニットの布石になる感じでやってくれと言われてますんで、AOR〜ソウル〜HIP HOP〜R&Bという、物凄く甘くて売れそうな流れに、ちょっとストラビンスキーが入っている。といったプレイになると思います。フード旨いよ!!



そして8/17のサタデーナイトは

<HOT HOUSE芝プリンスパークタワー東京


 お待たせしました!HOT HOUSEのネクストパーティーがセットされまして、前回の「HOT HOUSE 恵比寿」がワイルドでマッシヴなクラブ開催でしたので、今回は一転、東京のグランドホテル密集地である芝に移動しまして、何とプリンス系のホテル、「ザ・プリンスパークタワー東京」さんのイベントホール「メロディーライン」で開催する事となりました!(リンク 

 プリンスホテル水準のバーと巨大なウィンドウビュー、革張りのVIPシートといった、これまでHOT HOUSEとは無縁だったゴージャズ&ラグジュアリー空間で(モチロン下見に行ったけど、ヤバいよ正直)あのコンテンツをお楽しみ頂く事になりました。

*「HOT HOUSEって何よ?」という凄まじい情報貧者の方はコチラ

 ただ、ホテルのボールルーム開催という事で、簡単なドレスコード(男性のみ、ジャケット着用。タイはマストではありません)があり、限定100名様のみとなりますので、料金がインクルード1ドリンクで7000円と、通常よりもややアップしますが、そもそもこのパーティー、立ち上げから一貫して完全なコスパ無視なんで、7000円でも激安です(来れば解る。モニターで値段見るだけだとアタマ来るだけ・笑)!だって4時間やんのよレッスンやエキジビジョンやライブもありで。

 ドリンクに関しては水準の桁がそもそも違うので、飲んでダンサー見て演奏聴いて楽しむんだと決め込んでいる方にもバッチリですし、ただドレスアップしてジャズのパーティーに居たいだけ、という姫君にもバッチリ。勿論、パートナー探してガツンガツン踊るぜという平均的なお客様にも文句無しであります。

 また、初の「ホテル側&ビュロー菊地主催」となるので、チケットのゲットの方法が若干変わっておりまして、Time Out Tokyoのサイト受付のみとなりますのでご注意を!

ぶっちゃけ、ダンサー20入ったら、チケット実質上80限定になりますんでご予約はお早めに!

 とまあ、今回はドレスアップ&ゴージャス&ワイルドを楽しむHOT HOUSEという感じですが、HOT HOUSEは各地、各会場をサーキットして行きますんで、ワイルド&スポーティーでフロアオリエンテッドなバチバチの回もすぐに回って来ます。今回はソレモンなんだという感じで、プリンスホテル系列の実力と我が国のジャズプレイヤー&ジャズダンサーの実力を存分にお楽しみください。

 あ!大谷君が仕事で欠席だけど!!(笑)

 

ブロックD(著作と連載)


1)伊勢丹Iカード通信にて新連載開始

 伊勢丹歴45年の伊勢丹信者としての日々の勤めが実を結んだか、伊勢丹Iカードの中でも、年間○○○万円以上の買い物をする、所謂「上顧客層」の皆様(全国で約8万人いらっしゃって、うち9割が女性だそうです)用に発行されている「Iカード通信(上顧客用)」に連載を持つ事になりました。ううう(涙を拭く)嬉しい。

 タイトルは「あるデパート愛者の告白」で、毎回1000文字+ワタシが撮影した伊勢丹の外観や店内写真が添えられます。そういう訳で媒体としてはワタシも経験した事が無い、クローズド・フリー・ペーパーとでもいうべき物件なので、当欄ご覧の方で、実際に上顧客の方がいらっしゃればゲット・ストレイトですが、もしご自分がそうでない。という方でも(ワタシも勿論違いますが)、ご友人にいらっしゃったら、借りて読む事が出来ます(笑・毎回通読に10分とかかりませんし)


2)遂に「時事ネタ嫌い」刊行


 ワタシの著作の中でも最も難産で、立案から実に6年、5年前には一度正式発表にまで至りながら頓挫していた「時事ネタ嫌い」が、「ユングのサウンドトラック」でお馴染みのイーストプレスから、「ユングのサウンドトラック」でお馴染みのコーラくんの編集で、来る9月7日に出版が決まりました。


 これで「服は何故、音楽を必要としているのか?(文庫版)/河出新書」「あなたの前の彼女だって、昔はミルコだのヒョードルだの言っていた筈だ/アスペクト」と並んで「震災直前までの世界を扱った3部作」が完結する事になりまして、つまりこれは「00年代とは何だったのか?」という、ワタシ個人の考察が3冊で網羅される事になるのですが、ハイモード、プロ格、というジャンル本と比べて、何せ時事を扱っているので、今までのワタシの全著作の中で、最も間口の広い本になっています。


 まったく無反応だった「服は何故」「前ヒョー」と比べ、連載時(雑誌「フラウ」に06〜10年まで連載)、最もダイレクトで激しい反応があった連載でして、書籍化に際し、総ての回に「後日談と解説」をフルボリュームで加筆しておりますので、60%は書き下ろしで、ご一読頂ければ瞭然としますが、「まるでワタシの本ではないかのような一般性」を持った本です。お楽しみに!!

  *    *    *    *

 と、くあー長かった。これ全部書くのに3日かかっています(笑)、というわけで気になる情報のみで結構ですから、拡散や口コミ等々よろしくお願い致します。全部喰うと腹壊すから、好きなのだけで良いですよ!!(ブルックリンパーラー以外いらねえやという粋人がいても良い現代社会)

 あらゆる情報の続報は、「第三インターネット」の速報欄&ブランニュー/スケジュール欄と「ビュロー菊地チャンネル」の号外&トップページにアップしますし、そちらへの誘導として長沼の「マネージャーの速報」「マネージャーのツイッター」もチェック下さい。という訳で、写真は「モダンジャズディスコティーク」に出演の、丁度いい具合に美人でセクシーな、つまり物凄く健康的な市原愛さんです!!

 さて以下、お陰さまで数多くの方にご購読頂いておりますビュロー菊地チャンネルへの、更なる入会誘導になりますが(笑)、現状、コンテンツはこんな感じになっています(購読者の方も、念のためチェック頂けると幸いです→新企画もあるので)。



*ビュロ菊だより「菊地成孔の一週間ですぞ」より引用プラスα
              (前略)



 と、そういう訳でして、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしく御願い申し上げます次第で御座いますけれども(オードリー春日風)、前々から当連載で予告させて頂いております通り、「一週間の出来事を写真付きの日記形式で連載する」というフォーマットは今回で終了させて頂きま(また気が向いたら再開するかもしれませんが)、「写真付きのノーテーマブログ」は、不定期かつ不定量でお届け致しますので今後ともご愛顧よろしくお願い致します。

 その分、すっかり休みがち(「菊地成孔の一週間ですぞ」をガッツリやっていると「あれ?別の連載って・・・いつ書くんだっけ?」的な人になりがちなので)の「TSUTAYAをやっつけろ!(映画評)」と「もしあなたの腹が減ったらファミレスにあるベルを押して私を呼んでほしい(グルメエッセイ)」の連載、そしてコストの割に再生数が少ない事から、週間から月間へ降格の憂き目にあっていた(笑)、動画コンテンツ「ポップアナリーゼ」を活性化させ、新連載「料理店の寝椅子~彼女達との普通の会話(*働く女性との、食事をしながらの対談のテキスト連載)」と併せ、動画コンテンツの充実も図って参りますので、ま要するにですね、しばらく様子をご覧になった上で、退会したり、お友達をお誘い頂いて再入会したり、或は変わらずご購読頂く。といったアクションの基準として頂ければ。という感じかなあ、でございますよ(春日風。でも何でコンビ名オードリー?)。

 と、いきなり次回予告ですが、前述の通り、向いてるのか向いてないかも解らぬまま代表取締役となったワタシは、50になった翌々日からソウルに飛びまして、4日間の短期出張を終え、現在お土産を小袋に詰め直して、一つ一つに「ベーア」とか「プレゴプレゴ」とか「長谷川P」とかペンで書いている最中なのですが、気がつけばソウル渡航も6回目を数えまして、また、我が国最大のリトルコリア(というか、厳密には「リトル明洞」ですけどね)である大久保からいよいよ離れる。という事もあり、次回はズバリ


 <雑誌の韓国特集に騙されて嫌な目にあいソウル嫌いになるまいぞ!~菊地成孔の絶対間違えないソウル2013>

 と題しまして、シンプルで役に立つソウルの観光ガイドと、めんどくさくて面白い日本から見た韓国文化論と、単に自分の旅日記のミックスを、大量の写真とともにお送りいたします!

 韓流ラヴァーが発信する情報は、既に韓流ラヴァーである人にしか届きません。むしろ韓国なんて嫌いだ&ぜんぜん興味ないんですけど。という方々の為に、アニメからインパルス!まで、JUJUからけものまで、ピットインからオーチャードホールまで、ジ・アウトサイダーからパリコレまで、でお馴染みのトランスボーダーの鬼、平成のポリリズム越境王ことワタクシ菊地成孔さんがソウル旅行について好き勝手に書きまくらん哉!

 と、この企画は、「粋な夜電波」の韓流最高会議ネクスト回(7月オンエア予定)とリンクする企画で、ラジオは言わずもがな音源とおしゃべりが付いてきますが、テキストとして保存出来る版を当欄で、という事ですね。

 ポイントは以下の3つ↓


 1)K-POPシーンが70年代中盤の邦楽シーン。つまり「ニューミュージック」が出現する直前の状況であること(新興レーベル「ブランニュー・ミュージック・コリア」について)

 2)雑誌のソウル特集は、ソウルのど真ん中であるイテウォンに米軍基地があるという事実を決して書かないこと

 3)料理は既に東京のが旨い。という意味に於いて、ソウル市もパリ市も変わらないこと(ただ、漢江はセーヌよりも川幅がメチャクチャある)


 そして

 4)日本にとってのアジア諸国は、飽きるまでの、つまり中短期の恋人にしか過ぎないこと

 です。お楽しみに!!


 そしてそして更にですね、「菊地成孔の一週間ですぞ」に代わる新企画として

 「菊地成孔の一週間ですぞ(偽インスタグラム)」と題しまして、写真とキャプションだけの連載を試しにやってみようと思います(ダサかったらすぐ止めます・笑)。

 今後の総てのイベントは、なるべくストリーミング配信を視野に入れて運営しますし、「けもの」「小田朋美」「HOT HOUSE芝プリンス」等々のPVの製作と公開も当チャンネルで行って参りますので、今後ともメールマガジン「ビュロー菊地チャンネル」をヨロシクお願い致します。