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<ビュロ菊だより>No.90「映画評とかコンサート評とか+」
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<ビュロ菊だより>No.90「映画評とかコンサート評とか+」

2015-12-01 09:00

    最初に情報を

      
      これ(GQ JAPAN Web)は何と言うか、ワタシがジョルジオ・アルマーニを着ると、「インディージョーンズみたいに見える」という、驚くべき実験結果が出た、久しぶりでやったモデル仕事でした。この撮影があって良かったです。6キロ落とせたので(最近は4~6キロの落とし、戻し合いなので、全身の皮が6キロ分綺麗に余って来たので、夜寝る前に巻いて寝ています)。

     
     
     これ(スペースシャワーTVでのDyyPRIDEインタビュー)もヤバいです。「イン哲に独学でハマって、実際にインドに渡り、幻滅して帰って来た」というのは20世紀のクリシェで、半ば通過儀礼ですらありますが、それよりなにより一番ヤバいのは、小説家になりたがっているダンが、先につけちゃったペンネームの方で、ワタシは「これで日本の文学界は間違いなく変わる」と確信しました。

     
    あと、今年最後のペペトルメントアスカラール(12/13モーションブルー)ですが、セカンドがお陰さまでソールドアウトだそうです。とにかく「歴史は夜作られる(DVD2枚組)」を買って頂きたいです。世界中であと120万枚は売れてもおかしくないと思っているのですが、まだ日本国内で3000セットぐらいしか売れておらず、「日本人というのは、何か、買うものややる事が、気がついたら全部間違っていないか?」と思う様になりました。

     
     毎度毎度おなじ話しで申し訳ないのですがSNSは人をキチガイにするので、即刻止めた方が良い訳で、国に依存症にされている訳なので、国を告訴し、依存症治療費を出させるべきです(昔のアメリカみたいに)。そうすればワタシの作品はもっと売れて、世界は良い事ずくめなのに。

     
     でも、ワタシが長年言い続けた「フェイスブックに<どうでもいいね>を作らないといけない」という声がザッカーバーグに届いた様で、とても嬉しいです。
     
     
     とさて、昨日、ワタシのオールタイムベスト入り決定の名盤「ライトハウス」(おそらく日本の、少なく見積もってAMに限定する限り、プレイしたのは「粋な夜電波」だけだと思います。本当に素晴らしいので皆さん是非買って下さい)のお二人、ヴァルダン・オヴセピアン&タチアナ・パーハのライブに行って来ました(「ラティーナ」の皆さん大変お世話になりました。有り難うございました)。引っ張りますが、このアルバムこそが「買ったら聴いてすぐ何か書かないと気が済まない」という恐ろしい症状を沈静化させ、SNS依存から人々を救う、素晴らしい作品だと思います。

     
     とでも素晴らしいピアノと歌唱でしたが、あの、愛で出来た精密機械の様な「ライトハウス」ライブというより、坂本龍一、ジャゴ・コスタ、オレゴンとアルメニアのフォークソングのマッシュアップ、ミルトン・ナシメント、そしてあのギンガの曲も含め、ちょっとしたカヴァー集みたいなステージだったのですが、別の意味で素晴らしかったです。

     
     最初はヴァルダンのピアノソロだったんですが、得意の「左手が4連、右手が3連」という、まるで打ち込みか、コンナン・ナンカロウの一部分の様な、マシーナリーとオーガニックが無理無く融合した奇跡のピアノに、今回は「ノータイムの状態とタイムの状態を、タイムの状態のまま弾く」という、奇跡に奇跡が上乗せられた様な超絶技巧と、大変な技巧があるのに最低限の事しか言わない。という適度なミニマリズム、凄まじく細かい10指の連打によって、どこが頭か解ったり解らなくなったりする。という、これも、聴くには気持ち良いが、やってみるとなると気が狂いそうな超絶技巧に寄って「驚きながら癒されて行く」という、ヴァルダンの音楽性が更に強化されていました。ヴァルダンは「ピアノによる超絶技巧」という現象が何百年も捕われて来た、あらゆる悪質な拘束から自由な革命児です。

     
     タチアナのヴォーカルは非常に個性的で、それは声質とかではなくて、歌唱法として、声を「内向き」に発声するので(いわゆるラティーノな歌手は100%「外向き」に発声するし、タチアナも、箇所箇所では「外向き」に発声するのですが)、何かテープの逆回転でも聴いている様な気分になります。「内向きの発声」というのは、声帯の共鳴を口蓋からPAする形で増幅して出すのではなく、増幅しきらない様に体幹の中心に向かって鳴らし、そのソナーを我々は聴くので、とにかく奇妙な暖かさに満ちています。

     
     マシーナリーとオーガニズムの「正しい」融合は、音楽のみならず、21世紀のあらゆる芸術、テクノロジーのミッションですが、やはり身体を使うのが一番強くて早い。20世紀は芸術がひたすらオーガニックになろうとしたり、あるいは身体をひたすらマシーナリーにしようとする100年間でしたが、彼等の様な音楽が生まれて来るのは時代の必然でもあり、奇跡でもあります。ワタシはそういう意味でヴォーカロイドを非常に高く評価しているのですが(何せ自分で使っているし)、今のところ、としますが、人形愛的なフェティッシュな性欲が、

     
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