甲鉄城のカバネリ 1(完全生産限定版) [Blu-ray]

 アニメ『甲鉄城のカバネリ』最新話を見ました。

 舞台はパラレルワールドの日本とも思しい「日ノ本」の国。

 いま、この国は生ける屍ともいうべきカバネの脅威があふれていた。

 唯一の安定した流通路はそれぞれの「駅」を結ぶ鉄道網であり、「駿城(はやしろ)」と呼ばれる汽車がその間を走っている。

 そして、いま、そんな「駅」のひとつ、顕金(あらかね)駅にカバネたちが襲い掛かる――というところから始まるスチームパンク・ゾンビホラー。

 過去の色々な作品を掛け合わせたような設定の物語ですが、これが面白い。

 少々詰め込みすぎなのではないか、というくらい詰め込まれたアイディアが印象深いです。

 展開も早く、ほとんど設定を説明することなく進むので、集中してみることを余儀なくされます。

 昔、『攻殻機動隊』とか見ていた時に近いこの感じ、テレビアニメではひさしぶりですね。

 まあ、いずれにしろ実に一気呵成の面白さ。人間の極限状況を示し描くサバイバル・エンターテインメントとして第一級の仕上がりといっていいかと。

 いや、この先、おそらくカバネに対する人間側の反撃が始まるのでしょうが。さて、どうなるか。

 で、この作品、放送前はさんざん『進撃の巨人』だといわれていたけれど、じっさい見てみたところ、そこまで似ているとは思わないですね。

 ひとの姿をした怪物に襲われた人々が防護を固めた「駅」に引きこもっているという設定に共通点が見られるくらい。あとはそんなに似ていないと思う。

 まあ、たしかに初めは『進撃の巨人』を思い起こしながら見ていたのだけれど、ここまで来ると別物として楽しめます。

 何より、無類に面白いわけで、これを『進撃』のパクリだとかいってたたくのは筋違いのように思えてなりません。

 時代劇、スチームパンク、ゾンビ、「駅」、「駿城」、「負け犬のリベンジ」と