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本日のエッチな漫画レビューのコーナーです。意外にもけっこう続いていますね。
おそらく一部読者のひんしゅくを買っているのではないかと思うのですが、いいのだ! 仕方ないのだ! たぶん喜んでいる人もいるだろうし!
ちなみにこのコーナーでは「18禁ではないエッチな漫画」を取り上げることにしています。
18禁の漫画もそれはそれでいいのですが、ああいうものはセックスばかりしているからストーリーそのものは面白くない上に、ニコニコの規約的にもまずい気がする。
で、ぼくはいま、ストーリー性のあるエッチな漫画を読みたい気分なので、そういう作品を集中的に扱うことにしたのです。
もちろん、あくまでビジネスとしてね。いやー、お仕事辛いわー(それはもういい)。
さて、今回取り上げるのは笑うヤカン&小宮利公『魔王の始め方』。
悪の魔王として覇道に乗り出した男を描くピカレスクロマンです。
いわゆるダークファンタジーと呼ばれるジャンルになるわけですが、悪の魔術師(ワードナみたいな奴。っていっても若い読者には通じないか)の側から物語を綴っているところに面白みがあります。
何十年もの辛酸の末、強力な魔力を手に入れて若返り、世界征服に乗り出した男オウルが、さまざまな邪悪な姦計を用いながら覇権を確立していくというお話です。
まず、淫魔を呼び出して手先として契約してエッチをし、英雄の資質を持つ少女を操ってエッチをし、あっちでエッチをしたり、こっちでエッチをしたりします。
まあ、そういう漫画だからね。
表紙を見てわかるかと思いますが、この漫画、絵は非常にきれいです。
ストーリーは――うーん、正直、もうひとつ面白くないですね。
通常のファンタジーとは逆に、魔王を目指しダンジョンを築く男の視点から物語を綴るのはいいのだけれど、何か淡々としている。展開が盛り上がらない。
何が悪いのだろう?と考えてみたのですが、たぶん主人公のキャラクターが問題なのだと思う。
主人公の思考や行動が淡々としているから、それ以上に話が盛り上がらない。
ちなみにこの作品、原作はノクターンノベルズの小説のようです。そう知ると、やっぱりなあ、と思ってしまいますね。
この種の感情のアップダウンが淡い展開はなろう小説の特徴でもありますが、この作品の場合はそれがマイナスに出ている気がする。
だって、主人公の情感が淡いとエッチが盛り上がらないじゃん!
そうなんですよ。
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