これはまさにそのとおりで、定期購読メディアにおいては「最初の一ヶ月を無料にする」+「面倒で解約しない人を狙う」のが効果的だし、「こんな豪華な執筆陣が書きますよ!」と煽って予約ボタンを押させ、実際に記事を書くのはごく一部の人だけ(人気執筆陣はほとんど記事を書かない)みたいな作戦でも、大半の読者はそれをイチイチ調べて解約したりしません。
その一方、「メルマガとはファンクラブである」という説もあり、そうであれば「一ヶ月、なんのメールも来なくても、ファンクラブの会費を喜んで払い続ける」というファン心理は、理解できなくもありません。
アーティストのファンが、今月行われるはずだったコンサートが延期されても、嘆きはするでしょうが、それでファンクラブを脱退したりはしないでしょう。
このあたり、今後メルマガが「コンテンツが提供されてもされなくても、書き手へのお布施としてお金を払うもの」になるのか、「コンテンツを書き手から読み手に渡すメディア」として存続していくのか、興味深い点だと思えました。ネットメディア入門書としてお役立ち(http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20121115)
弱いなら弱いままで。
ちきりんさんのはてなダイアリーで、こんなことが書かれていました。
なるほどね。ぼくも「最初の一ヶ月を無料にする」やり方は有効だと思います。メルマガって、いったん入ったらついついそのままにしてしまいますからねー。
ニコニコブロマガでは「二ヶ月以上継続して購読した場合のみ、最初の一ヶ月は無料」というシステムになっていますが、ぼくはこの「二ヶ月以上継続して購読した場合のみ」という条件を外してもいいと思う。
「最初の一ヶ月は無料なんだから、とりあえず読んでみるか」という軽い気もちで入って、その後、ついうっかり放置してしまうというひとを増やすのが、ビジネス的に有効な戦略なんじゃないか。
ひとは「無料の一ヶ月だけ読んで解約すればいいや」と思っても、なかなか解約せずに放っておいたりするもの。そういう人から少しずつお金をもらうシステムは、純粋にビジネスとして考えれば有効だと思うんですよね。
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