弱いなら弱いままで。
「男性論」について考えています。
より正確には、女性も含めた「人間一般」について考えたいのだけれど、女性と女性性についての論考はフェミニズムによって一定の成果が出ている現状があるのに対し、男性と男性性に対してはさまざまな意味で考察が不足しているように思われる。そこで、とりあえず、まずは「男性論」について考えていきたいのです。
しかし、あるいはこのように書いただけで、批判の余地があるかもしれません。すでに日本には男性の在り方を問う「男性学」の成果があり、またネットには「弱者」の立場に置かれている男性たちについて語った「弱者男性論」の系譜がある。それらの蓄積を無視するつもりなのか、と。
もちろん、そうではありません。しかし、ぼくの目から見ると、フェミニズムの主張を無批判に鵜呑みにする感のある「男性学」にせよ、やたらに被害者意識ばかりが強い印象の「弱者男性論」にせよ、そのままでは納得しが
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