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10年に一度の一冊!『実存的貧困とはなにか』を読む。
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10年に一度の一冊!『実存的貧困とはなにか』を読む。

2022-08-22 22:23
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     いま、原田和弘『実存的貧困とはなにか ポストモダン社会における「新しい貧困」』を読んでいます。

     これがぼく的に大ヒットで、めちゃくちゃ面白い。ぼくにとっては『嫌われる勇気』以来の「ディケイド本(10年に一度の一冊)」です。

     ただ、必ずしも難解な内容というわけではなく、論旨は明快できわめて読みやすいものの、大きなハードカバーに細かい字で700ページ以上あるという「箱本」で、おそらく100万字くらいの分量があるので、なかなか読み終わりません。

     そこで、今回は簡単な紹介に留め、読了ししだい、詳細かつ具体的な感想を述べたいと思います。

     この『実存的貧困とはなにか』の主題は、タイトルにある通り「実存的貧困」です。このばあいの「貧困」とは、社会福祉学の概念としてのそれで、本書は従来の「貧困」に関する理論を批判しながら、新たに「実存的貧困」概念を提唱しています。

     ぼくは社会福祉学にくわしい
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