戻り川心中 (光文社文庫)

 海燕です。これから毎週日曜日には「海燕のメール&レスポンス」と題し、ある種のQ&Aコーナーを実施したいと考えています。

 べつだん質問でなく、より一般的なご意見でも、ご感想でも、あるいは人生相談でもかまわないので、メールをください。

 この企画はメールをいただけないとあっというまに頓挫してしまうので……。うまく行くようだったら長く続けていきたいと思います。

 さて、そういうわけで第一回。以下のメールに答えてみます。

 まずはHKさん。

Mail.

 メルマガいつも楽しく読ませていただいています。 

 西尾維新「物語」シリーズをブログでとりあげていただいたら嬉しいです。特にハーレムメーカーとしての側面を語っていただけたら大変興味深いです。 

 お体にお気をつけてメルマガがんばってください。 

Response.

 西尾維新の『化物語』のシリーズは『猫物語』あたりまでは読んで止めてしまいました。

 そこまでの内容についてもだいぶ記憶があいまいになってしまっていて、意味があることを書ける自信がありません。

 それにしても、当時ベストセラーだった「戯言シリーズ」を切り上げ、「物語シリーズ」を書き始めた西尾維新の英断には驚かされます。

 当時は「え? どうして戯言を終わらせてしまうの?」と思ったものですが、いまになってみると完全に正しい判断だったんですよね。

 『ファイブスター物語』の内容を一新した永野護もそうですが、天才と云われるクリエイターたちの「先」を目指す情熱は圧巻です。

 「いま持っているもの」を守るのではなく、あくまで攻めの姿勢を忘れない。そういうクリエイターだけが、ほんとうの意味で素晴らしい作品を書けるんでしょう。

 この機会に物語シリーズは序盤から読み返してみようかと思います。
 続いてはeraさんからのメール。

Mail.

 いつも楽しく読ませて頂いています。 

 海燕さんが最近読んだ一冊完結ものの小説で面白かった作品があったら