手数料無料のオンライン決済サービス「SPIKE」で「カンパ」と「同人誌2冊」を売りに出して、1日が過ぎました。おお! カンパしてくれているひとがいる! 同人誌も売れている! ヒャッハー! ありがとうございます~。

 この同人誌はけっこう力を入れて書いたものなので嬉しいです。きょう中には本を発送いたしますので、到着までいましばらくお待ちください。同人誌の宣伝記事も再掲しようかな。

 いやー、しかし、買ってくれるひともいるものなんだなあ。しかも、手数料が一切かからないということはすばらしい。お客さまが振り込んでくれた額が100%ぼくの手もとに来るわけで、これは画期的なサービスと云うしかありません。

 しかも、基本的にだれが買ったのかもはっきりしている(住所氏名を入力していない場合はアカウントがわかるだけだけれど)。こちら側から連絡することもできる。その気になれば「顧客リスト」を作っていくことができるのです。まったく凄いサービスだと思う。いったいどんなビジネススタイルになっているのか謎だけれど……。

 まあ、とにかくありがとうございます。800円の同人誌が3冊と、カンパが3件で、現在、ダッシュボードに3300円と表示されています。いやー、嬉しい。この原初的な嬉しさ。たまらないですね。

 「note」も良いけれど、SPIKEがあればあまり使い道がなくなってしまうかもしれません。それくらいのインパクトがある。あとで不便なところがわかる可能性もあるけれど、とりあえずいまのところは簡単で快適きわまりない。

 さて、そこで、このブロマガの過去ログをSPIKEで販売してみることにしました。もう、いちいち電子書籍化したりしません! テキストデータです! ご購入いただくと、そのデータをダウンロードできるアドレスとパスワードを表示いたします(もし見逃してしまったらご連絡ください)。


 手抜きみたいに思われるかもしれませんが、何だかんだ云ってテキストデータが最高の電子書籍だと思うんだよなー。EPUBなんかよりはるかに扱いが簡単です。

 テキストデータなら、スマホやタブレットさえあれば、i文庫などのアプリで縦書きで読むことができます。そんなもの持っていないという方でも、当然、パソコンで読むことができる。コピーし放題ではありますが、まあ、そんなこといまさら気にしても仕方ないですよね。

 というわけで、今回はお試しとして「『ゆるオタ残念教養講座』過去ログ集小説記事編vol.1」を作ってみました。

 2012年8月から2013年5月までの小説にかかわる記事50本を集めたデータに書き下ろしのあとがきを付けて、なんと120223文字! 分厚い文庫本1冊くらいあります。これを、800円、いやさらに下げて500円、いやいやさらにさらにまけて300円!で販売いたします。もってけ泥棒!

 いま、過去ログ1本が52円に設定されていますから、50本の記事すべてをいちいち買って行ったら2600円になる計算。手間もかかるし、縦書きで読むこともむずかしい。

 それがわずか300円でお買い求めいただけるのですから、これはお買い得というものではないでしょうか? ちなみにこの300円という価格はSPIKEで付けられる最低価格なので、今後、これ以上安くなることはありません。ぜひぜひ買ってみてください。

 そうしたら売り上げはすべてぼくの懐に入ります。これが、そうですね、10部以上売れるようだったら次の「漫画記事編vol.1」を作りたいと思います。

 うまく行けばそのあとは「アニメ記事編」とか「論考記事編」(?)とかに続くかも。反対に、ここまでやってまるで売れないようだったらこれでやめにするかもしれません。

 さすがに、労力に見合わないからね。いや、過去ログから記事を探してきてまとめるだけでも、これだけの量となると、けっこう大変なんですにょろ。

 なお、今回の収録記事は以下のようになっています。

・№1 『ソードアート・オンライン』は『クリス・クロス』のパクリか?2012-08-23 
・№2 本日デビュー25周年! 綾辻行人の館シリーズをふり返る。2012-09-05
・№3 ひとつの内容を99通りの文体で表現している小説を紹介するよ。2012-09-08
・№4 「石炭のかわりに黒人を燃料にして走る列車」が出てくる小説を紹介するよ。
・№5 10分でわかる『銀河英雄伝説』。2012-09-09
・№6 10分でわかる『グイン・サーガ』。2012-09-09
・№7 天才連城三紀彦、最高傑作。奇跡の短篇集『戻り川心中』を読む。2012-09-11
・№8 伝説の暗黒超傑作『ブライトライツ・ホーリーランド』を語る。2012-09-12 
・№9 『池袋ウエストゲートパーク』は時代をカットする。2012-09-15
・№10 日本初の疫学小説『エピデミック』は読みごたえ十分の力作。2012-09-16
・№11 バビロニアの女神の名を与えられた天才作家タニス・リー。2012-09-22
・№12 『天使の梯子』。2012-09-23
・№13 『詩羽のいる街』は山本弘のインナースペース。2012-09-29
・№14 本格ファンタジーの傑作『チャリオンの影』。2012-10-08
・№15 藤田和日郎が語るヤン・ウェンリー。2012-10-13
・№16 リアルな物語とは何か。『ぼくらの』と『スロウハイツの神様』で考える。2012-10-23
・№17 山本周五郎『日日平安』を読む。2012-10-24
・№18 『バガボンド』最新刊と『グイン・サーガ』続編企画に思う。2012-10-24
・№19 石田衣良の天才と弱点。2012-10-31
・№20 Kindleストアランキング2位! アマチュア作品がプロを超えるとき。
・№21 石田衣良『ブルータワー』は時代を象徴するSFだ。
・№22 本格ミステリのマイルストーン『りら荘事件』を読む。2012-11-08
・№23 才能という重荷を背負う生き方。「ギフテッド」の苦悩を乙一に見る。2012-11-24
・№24 非モテはなぜ非モテなのか。めざす「愛」の質的違いにリア充と非モテの落差を見る。2012-11-28
・№25 マクロとミクロは相克する。目の前の子供を救うか、その子を犠牲にし世界を救うかの問題。2012-12-03
・№26 俺の妹がこんなに健気なわけがない? 山本周五郎の時代小説に究極の妹萌えを発見した。2012-12-07
・№27 2012年のクリスマスを前に。その白き聖なる夜、ぼくが信じてみたいと思う夢について。2012-12-17
・№28 第一回団鬼六賞大賞受賞! 狂乱の官能小説『花祀り』を読む。2012-12-21
・№29 小野不由美『十二国記』を再読する。堅牢たる名文で綴られるその不思議な世界。2013-01-02 
・№30 尾崎紅葉の名作『金色夜叉』にろくでなし非モテの源流を見たよ。2013-01-06
・№31 ひとりも友達がいない12%の人種はどう生きればいいのか。孤独との付き合い方を問う。2013-01-15
・№32 ディオ・ブランドーの憂鬱。西尾維新は少年漫画屈指の悪役をどう再解釈し再構築したか。2013-01-16
・№33 『Fate/Zero』を熱く語る。血と暗黒の大傑作スペクタクルエンターテインメント。2013-01-21
・№34 『十二国記』のここが納得いかない。2013-01-24
・№35 ただいまセール中。いまさらといわず菊地秀行の名作『吸血鬼ハンター』を読もう!2013-01-26
・№36 俺の幼なじみがこんなに計算通りなわけがない。恋愛戦国時代の物語ダイバーたち。2013-02-10
・№37 何が欺瞞で何が真実なのか。この世界を戦場として受け止めること。2013-02-14
・№38 巨匠、貫禄の傑作。リチャード・マシスン『奇術師の密室』を読む。2013-02-23
・№39 田中芳樹『奔流』を読む。2013-02-27
・№40 幻想と奇跡の短篇集。スティーヴン・ミルハウザー『イン・ザ・ペニーアーケード』の風景。2013-02-25
・№41・ ライトノベル往年の傑作が十数年の時を超え電子書籍で復活! 2013-03-29
・№42 リア充幻想の彼方へ。友達さがしラノベは「脱ルサンチマン」に向かう(かもしれない)。2013-03-31
・№43 漫画もアニメもライトノベルも「混沌」から「秩序」へ向かっていく。2013-04-06
・№44 何が有川浩を人気作家にしたのか。ハッピーエンドの力を信じよう!2013-04-06
・№45 いま伝説が生まれる。奇跡の傑作『ソードアート・オンライン アリシゼーション』を読め!2013-04-13
・№46 名探偵伊集院大介。「魔法つかいのお婆さん」になりたかった男。2013-04-18
・№47 荒川弘による漫画化決定! 田中芳樹の名作『アルスラーン戦記』を5分で紹介するよ。2013-05-09
・№48 それは少女と愛馬の物語。村山由佳の最新長編『天翔る』に深く充実した読後感をおぼえる。2013-05-26
・№49 ぼくたちはこの社会に咎人を迎え入れることができるだろうか。2013-05-31
・№50 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』最終巻に感じるライトノベルの魅力と限界。2013-06-11

 このリストを作るのもけっこう大変だった……。そういうわけで、ウルトラ特価大安売りですので、ぜひ買ってみてくださいね~。ついでに同人誌も注文してくださるとさらに嬉しいです。