僕は思うんですよ、教育の、そして進路を決めるときの基準の、あるべき姿ってのは、こういうものなんだろうって。もちろん、これは、僕が言うようなオリジナルな生き方なので、参考になるかは微妙です。子供時代に宇宙飛行士を目指す仲間がいて、それにふさわしい原風景があるなんて、どんなに悲惨な現実であったとしても、生きる上で凄いオリジナルです。けれどもそこを除けば、この作品の通底に流れるのは、日本のローカルな基準をそもそも超えた、人類の最前線の課題に対する挑戦へ、どうチャレンジするか?そのためには、世界中に、それをするための同志があり、可能な教育機関があり、縁やつながりがあるという確信です。宇宙での巨大なトラブルを回避するのに協力した主人公のもとに、一通の電話が来ます。中国の国家主席からの感謝の電話でした。彼の親友は防衛大学校を卒業した戦闘機乗りで、もう一人はアメリカ空軍の少尉です。みんな、子供のころごみ溜めのような街で、宇宙に行きたいと誓った仲間たちです。こういうのって、いいなって思うんですよ。ボーダーを超えて、人類の挑戦を信じている、その課題へのチャレンジに加わりたいと、願う気持ち。
弱いなら弱いままで。
現在、著名人枠のブロマガがおそらく数百か、1000を超えるかな?くらいあるはずで、そのなかで17位というのはそれなりに偉いんじゃないかしらん。
そういうわけで、ブロマガ購読者数は少しずつ少しずつ増えていっています。というか、毎日マジメに書けば増えるんだよね。もうずっと前からわかっているシンプルな法則なんだけれど、これがなかなか実践しつづけられないんだよな。
まあでも、平均して1日1記事以上は書きたいところです。何といってもお金をもらって書いているわけですからね。もう少しマジメに運営しなければ……。
さて、ぼくはといえばあい変わらず『ソードアート・オンライン』をプレイしているのですが、長大な物語に疲れ果てて、合間に漫画を読んだりしています。
石渡治『パスポートブルー』。このあいだペトロニウスさんが絶賛していた作品ですね。いやー、なるほど、これは面白い。あと、やっぱりロケットが出て来る『ロケットマン』も全巻買ってちょっと読み返してみた。うん、これもすばらしいですね。
『パスポートブルー』も『ロケットマン』も、いうなれば「宇宙開発もの」に属する作品です。『MOONLIGHT MILE』とか、『プラネテス』とか、あと、ぼくはなんと未読だったりする『宇宙兄弟』とかもこのジャンルに入ることでしょう。
宇宙開発。それは人類の見果てぬ夢であり、最高のフロンティア・スピリットの現れです。『パスポートブルー』はひさしぶりにその興奮を味わわせてくれました。
いま、ぼくたちはおそらくは長い停滞の時代に入ろうとしている社会の一員として生きていて、そしてぼく個人は普段はミクロの関係性の戯れの物語を楽しむことが多くなっています。
すべてが狭い範囲で展開するラブコメとか、いわゆる無菌系、つまり「女の子だけの仲良し空間」ものとかですね。でも、時にはやっぱり「人類とは?」、「ひとが見ることができる最大の夢とは何か?」みたいな物語にふれたくなってしまう。
ぼくらがじっさいに生きているミクロ空間を充実させようとする努力もたしかに大切だし、気高いものだとは思うんだけれど、でも、人類全体を駆動させる最大の夢、経済も社会も巻き込んでそれに向かって突き進んでいく人々、みたいなヴィジョンを見たくなるんですよね。
ペトロニウスさんは書いています。
ゴミだめのような街から、はるかな宇宙へ。夢だけが少年を連れてゆく。
ぼくたちが生きる人類社会には、たくさんの未解決の課題があって、国家同士の争いも、差別も貧困も一向に改善してはいないかもしれない。
しかし、それでも、そういったボーダーを超えて、ただひとつの「夢」が人々を駆り立てる。そんな物語を見てみたいと思うことがあります。
ぼくは時々思うのですが、世の中にはワールドカップの決勝ゴールを決める選手というものがいるわけです。そういう人は、
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