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この頃、インプットとインプットした情報の処理で疲れ果てて何をアウトプットしたら良いものやらよくわかりません。
30過ぎていちから色々勉強しようとすると大変ですね。それもこれも学生時代に勉強してこなかったことのつけがが回ってきているわけですが、学生時代は生きることに必死で勉強している場合ではありませんでした。
この歳になってようやく切実に勉強の必要性を感じています。知識というより「世界を見る視座」が欲しい。こうやってひとは文学やら哲学やら宗教に惹かれていくのでしょう。ぼくはとうが立っているのでいまさらハマりもしないかとは思いますが……。
しかし、いまさらながらにあらためて感じますが、やはり読書は面白い。一冊読めば十冊読みたくなり、十冊読めば百冊読みたくなる。読書という行為はどうやらそういうふうにできているようです。
読書する人間の課題は、いかにその際限なく広がっていく欲望なり好奇心を抑制するかということに尽きるでしょう。どんな偉大な読書家でも生涯に読める本は数万冊がいいところ、読みたいと思った本を片端から読むには人生は短すぎます。
この本を読めば、あの本は読めない。この深刻な現実を前にいかにシステマティックに本を読み進めていくか、それが本を読む者の課題だと思われます。
とはいえ、ときにはそういう面倒くさい制約を取っ払って偶然の出会い(セレンディピティ)に賭けるのも楽しいし、じっさいそうしないとやっていられないことも事実ですが。
とにかく、果てしなく読む本があるということは幸せなことです。普通はこの歳になったらいまさら読書に耽溺なんてできないでしょうからね。
ちなみに現在の読書テーマは、
・超越的なもの(ウルトラマクロ)・愛(贈与)と経済(交換)の問題・ヤンキーとサブカルとオタクの歴史・初音ミク(新世代のオタク文化)・セカイ系批評・現代社会の問題点とそこに至る歴史
といったあたりになります。このうち「セカイ系批評」に関してはそこそこ読んだかな、という感じなので優先順位が下がっている状態ですね。
で、たとえば「超越的なもの(ウルトラマクロ)」というテーマでは『オウム真理教の精神史』とか『見えない世界の物語』とか『はじめての宗教学』とか『救いとは何か』といった本を読みました。
「愛(贈与)と経済(交換)」というテーマでは、『贈与と交換の教育学』とか『愛と経済のロゴス』といった本を読むつもりです。
そしてこれらすべては唯一のグランド・テーマ――「自分の実人生と物語体験をより面白くすること」に繋がっていくでしょう。ようするにすべてそのために読んでいるのです。
『贈与と交換の教育学』などというタイトルからは、いかにも難解そうな内容が思い浮かびますが、これは宮沢賢治や夏目漱石を通じて、たとえば『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』あたりにダイレクトに繋がってくるわけです。
つまり、
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コメント
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自分も中高ほとんど行ってなくて基礎力ゼロなので、いちから勉強したい欲はあるんですがなかなか実行できないです…(笑)
実行してる海燕さんを見習いたいです
海燕(著者)
ぼくは暇人なので。学生時代に勉強しておけば良かったなー、とつくづく思います。