ひとが食べているラーメンはとても美味しそうに見える。ひとが読んでいる漫画はとても面白そうに思える。これ、すなわち天地(あまつち)の法則なり。
弱いなら弱いままで。
ひとが食べているラーメンはとても美味しそうに見える。ひとが読んでいる漫画はとても面白そうに思える。これ、すなわち天地(あまつち)の法則なり。
ひとが食べているラーメンはとても美味しそうに見える。ひとが読んでいる漫画はとても面白そうに思える。これ、すなわち天地(あまつち)の法則なり。
そういうわけで、このあいだてれびんが面白そうに読んでいた『AneLaLa』を読んでみることにしました。
ちなみにKindleだと第3号まで0円という太っ腹さ。さっそくそこまで落としました。
「『LaLa』のお姉さん」を意味すると思しいタイトルからもわかる通り、かつて『LaLa』や『花とゆめ』で描いていた作家さんたちを集めた『LaLa』の増刊ですね。
ということは当然ながらその作家さんたちは一世代前の白泉社少女漫画の看板作家だった人たち。森生まさみさんとか橘裕さんとか。
ちょうどぼくの世代の白泉社少女漫画のイメージは彼女たちの漫画でできているといっていい。
で、ひさしぶりにその人たちの読んでみたわけですが――う、うまい。うまーい。やだ、この人たち、漫画が上手。
いやまあ、ある意味、あたりまえなのですが、でもうまいよー。
特に津田雅美作品の完成度やばい。もともとうまい人だったけれど、なんか異様に洗練された感じ。
素晴らしくスマートな世界を楽しむことができます。
ほかにも斎藤けんさんとか筑波さくらさんとか、ぼくこの人たちの漫画読んでいたなーなつかしーという作家さんたちが目白押し。
『AneLaLa』よりさらにひと世代前の少女漫画家たちを集めた『メロディ』なんかを読んでも思うけれど、この人たち、あきらかにいまの白泉社の若手少女漫画家より実力上だよね。
いいかげん少女漫画としては賞味期限切れになっていてもおかしくないベテランぞろいのはずなんだけれど、どういうわけかいまなおみずみずしい作品を読ませてくれます。
ああまったく、36歳ハゲ(円形脱毛症)オヤジになってどうして少女漫画でときめかないといけないのか?
それもこれもみんなてれびんのせい。朝の番組でやっている星占いでてんびん座が最下位になるよう呪っておいてやろう。
いや、てれびんがてんびん座かどうかしらないけれど、ほら、音が近いから。てんびん座の皆さんごめんなさい。
しかし、面白いなー。とりあえず3号まで読んでしまったので続きの4号を買うことにします。
雑誌は紙で買い集めると邪魔になるからKindleでちょうどいい。ひさしぶりに少女漫画の甘酸っぱい世界にひたれます。
いやまあ、現実に帰ってくると36歳未婚非モテのおっさんでしかないんですけれどね……。
いいじゃないか、少女漫画を読んでいるときくらい現実を忘れても。
漫画のページをめくっているそのとき、ぼくは男でもなければ女でもないただの「観察者」。
ひたすらに物語世界を見守り、その展開に一喜一憂してはページをめくる「傍観者」なのです。
もうたぶん一生恋の機会はないだろうと思うと泣きたくなるわ。うるうるうる。ああ、何もいいことのない人生だった。漫画は面白かったからいいか。
さて、
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