Ryuji & HAKUEIという超豪華ボーカリストによるユニット、The Brow Beat。そんな彼らがメジャーデビューシングル「ハレヴタイ」(7月7日発売)をリリースする。しかもこの楽曲は、人気アニメ『遊☆戯☆王SEVENS』のオープニング主題歌に決定しており、その周辺がこれまで以上に賑やかになってきた。
club Zy.ではさっそくRyuji & HAKUEIへの個別取材を敢行。「ハレヴタイ」の制作エピソードや作品に込めた思いなどを、あれこれ語ってもらった。まずはRyujiバージョンをお楽しみください!(インタビューは2回にわたって掲載します)。
Interview:海江敦士
――先ほど、ご自身で“暗い歌詞を書く”というお話をされてましたよね? 「ハレヴタイ」のカップリング曲でRyujiさんが作詞作曲をされた「21グラム」という曲はまさにそれかなと思いました。曲調もさることながら、ラップのようなリーディングが入っていて、インパクトがありましたね。
Ryuji:この曲に関しては、珍しく歌詞先行気味で作ったんです。書きたいことがあって、それをどうにか1曲に詰め込みたかったんですけど、書きたいことが多すぎて、途中、語りが入らざるを得なかったんです。どちらかと言うと、役者のテイストがちょっと入ったようなニュアンスですかね。お芝居に近い感覚だったと思います。
――確かにセリフ回しに共通する雰囲気がありますね。さすがに役者さんとしてのキャリアのあるRyujiさんらしい部分だと思います。
Ryuji:ついああいう部分を入れたくなっちゃったんですよね。
――さらに、楽曲にも独特の個性がありまして……かなり和テイストのサウンドが盛り込まれてますが、最初からそこに寄せようと思ったんでしょうか?
Ryuji:いや、全然! 最初は今、流行っているようなスローテンポのEDM系の曲で攻めようと思って、仮のメロディーと仮歌詞を作ってアレンジャーに投げたら、アレンジャーが「和のイメージが浮かんできたんで、和楽器を足しました」と。で、これはこれで面白いなと思ったので、そのまま活かさせていただきました。
――原曲にそういう音をイメージさせる要素があったんでしょうね。
Ryuji:確かにこれまでも、少しだけ作曲をやらせてもらっているんですが、和のメロディーは自分も結構好きなところがあって、何となく歌メロに取り入れたりしてきたんですよね。それもあって、アレンジャーさんもそんな風に感じたのかなぁと思います。
――むしろ、アレンジャーさんによって、ご自身のテイストを再確認できたとか。
Ryuji:たぶん、自分自身でも日本っぽいメロディーが好きなんでしょうね。
――『遊☆戯☆王SEVENS』の主題歌というところからThe Brow Beatを知った人達が、このカップリング曲を聴いたらビックリすると思います。
Ryuji:結構、音楽好きのコア層向けかなっていう曲が入っているので、できればいろんな曲を聴いてからここにたどり着いてほしいです(苦笑)。
――でも、予備知識がない人が聴いたらすごい衝撃だと思うので、面白いと思いますよ。シングルも各バージョンでいろんなカップリング曲が入るので、そこも是非注目して欲しいですね。他のカップリング曲「シンデレラ」も、まさにラウドな勢いのあるロックサウンドだし、一方で「Grind age」はまた王道のキャッチーさがあるし、聴きごたえありますね。
Ryuji:自分が好きなアーティストやバンドも、カップリングに力を入れているなと思うことが多くて。そういうのもカッコいいなって思います。自分でもリード曲よりカップリング曲の方が好きになることがありますから。
――メジャーデビューを機に、またThe Brow Beatの可能性がさらに広がっていきそうですね。ただ、去年から今年にかけては、コロナ禍でライブ活動ができない状況も続きました。できれば今後、こういう活動をしていきたいという希望はありますか?
Ryuji:本当は今年も、いろいろな予定があったんですけど、とにかく次にライブをやる時は、お客さんが目の前にいてくれる……もうそれだけでいいです(苦笑)。無観客でロックバンドがライブするって、ホントに地獄だと思うんで……。お客さんがいてくれてこそのライブだし、どうにかお客さんの顔を見ながらライブができたら、それでもう十分に万歳だと思います。
――今後のスケジュールで言いますと、9月30日と10月1日に、メジャーデビュー後、初のライブ(@東京建物Brillia HALL)がありますね。まだ先の話ですが、どんな気持ちでのぞみたいですか?
Ryuji:まぁ、The Brow Beatのライブはこれまで、失敗したことがないので大丈夫だと思います!
――頼もしいです、そもそも、ツインボーカルのユニットというのも、かなり珍しいですよね。改めて、このスタイルであることの強みはどんなことだと思いますか?
Ryuji:たぶん、最初は賛否両論だったと思いますよ。どうしても新しいというだけで拒絶反応を起こす人が必ずいますから。自分の概念にないことをやっていたり、新しいことに挑戦することに対して、手放しで喜べない人、認めてくれない人も、結成当初は結構いたと思いますね。
――そういう人もどんどんねじ伏せていって欲しいです。
Ryuji:まぁ、間違ったことはやっていないので、自分のやることを貫いて、そういう活動の中でたくさんの人に認めてもらうしかないですけど。
――このレアなプロジェクトの面白さが伝わっていくといいですね。もちろん、Ryujiさん個人としても、すごく刺激になる活動になっていると思います。特にHAKUEIさんから受ける刺激もあれば、意外な部分に驚いたり……そんな発見もあるんじゃないですか?
Ryuji:HAKUEIさんって、見た目と性格が逆の位置にあると思いますね。見た目はめちゃめちゃコワイんですけど、優しいし、ラフだし、面白いんで、そういう意味では、意外なところだらけかな。
あとはもうHAKUEIさんから毎日学ばせてもらってますね。ビジュアル系界隈のレジェンドの方ですから、刺激を受けるというよりは、ただただ一生懸命ついていかせてもらってるって感じです。
――逆にHAKUEIさんにはなく、自分にはある持ち味があるとしたらどんな部分だと思いますか?
Ryuji:自分としては、スクリームとかデスボイスができるっていうところですかね。
――確かにHAKUEIさんはクリーンな歌い方をする印象があります。
Ryuji:HAKUEIさんの色気のある高音とか、クリーンなボイスは自分にないので、そこでThe Brow Beatのサウンドの幅も広がっていると思います。
――この先の展望……と言っても、なかなか正確な予定が見えない状況ではありますが、The Brow Beatとして挑戦してみたいことはありますか?
Ryuji:The Brow Beat主催で対バンのイベントをやりたいねっていうのは、ずっとHAKUEIさんと言ってます。
――いいですね。ちなみに、どんな人達と対バンしてみたいですか?
Ryuji:あ~、どんな人達でもいいです!絶対にジャンルを問わない方がイベントは面白くなると思うんです。例えば、パンクしか聴かない人がいたとしたら、他のジャンルの音楽を体験するいい機会になるし。ノンジャンル、異種格闘技でやれたらいいなと思いますね。
――面白そうですね。The Brow Beatならやれそうな気がします。
Ryuji:あとはHAKUEIさんの人とのつながりの多さを考えると、容易にできそうかなっていう(笑)。
――そして、そのイベントが毎年恒例になるとか……想像するだけで楽しくなりますね(笑)。では、最後にファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
Ryuji:はい!とにかく早く、ライブでお会いできる日がくるのを祈ってます!
【第一回目はこちら】https://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga/ar2032624
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