Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマはUFCライト級王者に輝いたエディ・アルバレス!
ビッグイベントUFC 200が盛り上がりを見せたUFCのインターナショナル・ファイトウィーク3連戦の幕開けとなったUFCファイトナイト90大会では、DREAMでメジャーシーンに躍り出た、日本のファンにもなじみの深いエディ・アルバレス(32)が、難敵ハファエル・ドス・アンジョスを相手にアップセット勝利を飾り、ついにUFCライト級のタイトルを獲得した。
ボードッグ、DREAM、エリートXC、ベラトールなどを経由してきた流浪のファイター、アルバレス。流浪しただけでなく、フリーエージェントとしてUFCに移籍しようとした際には、ベラトールからマッチング条項を行使され法廷闘争も経験、長期間リングから閉め出されていたこともあった。
ようやくUFC入りした初戦ではドナルド・セラーニに敗戦し、「やはりベラトールでチャンピオンになれてもUFCでは通用しないのか……」「UFC入りがちょっと遅かったのか、全盛期を逃したか……」とファンを心配させたアルバレス。その後はメレンデス、ペティスという難敵に、どちらかといえば”負けないファイト”で判定勝ちを重ね、コーナーポストからの勝利の宙返りもしなくなってしまった大人なアルバレス。それが今回は、いったんドス・アンジョスを右フックで揺らすと、そこから先はまるでDREAM時代の戦いぶりが復活したかのような、狂犬のような猛攻でそのまま試合をフィニッシュさせてしまった。
これでアルバレスはベラトール、UFC両団体でチャンピオンになった最初の選手となった。ドス・アンジョスを揺らした右は、コーチのマーク・ヘンリーが編み出した必殺パンチ『アナコンダ』であった。
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