Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは……

メイウェザー対マクレガー情報総まとめ② 〜 ワールドツアー前半戦、みなさんご唱和ください 「ファック・メイウェザー!」

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メイウェザー対マクレガー情報総まとめ…勝敗の意味が薄れていく時代のキャラクター対決




前回に引き続いての「メイウェザー対マクレガー」情報まとめ、今回は先だって世界4都市で大々的に行われたプロモーショナルツアーの模様をご紹介しよう。ShowtimeおよびUFCのYouTube公式チャンネルでは、このワールドツアー全編を視聴することができるので、実際の盛り上がりは動画の方でも確認いただきたい。

メイウェザー税金未払問題

米国時間7月8日、メイウェザーは米国税務局(IRS)に対する嘆願書を裁判所に提出した。裁判資料によると、メイウェザーには未払になっている2015年度の国税2,220万ドルがあり、納税の延期を希望している。その理由として、資産は十分にあるが流動性が低いため直ちに支払うことが難しい(つまり、資産の多くが不動産など直ちに現金に換金しにくいものである)、しかし約60日以内に「極めて流動性の高いイベント」があるので、この収入を持って未払税金の支払いを行いたいとしている。このイベントとはもちろん、マクレガー戦を指している。

これに対しIRSは、財産の一部を売却するとか、ローンを借り入れるなど、いくらでも方法はあるだろうと反論している

2015年といえば、メイウェザー対パッキャオが行われ、この試合だけでメイウェザーは2億2,000万ドル程度を稼いだとされている

フォーブス誌の推定ではメイウェザーの純資産は3億4,000万ドルとされる。

ワールドツアー直前に報じられたこの未払について、メイウェザーはこの後さんざんいじられることになる。

ワールドツアー初日、7月11日(火)、米国ロサンゼルス、ステイプルズ・センター

今回のプロモーションツアーはShowtimeの仕切りで行われており。完全にボクシングスタイルのイベントとなっている。イベントの式次第はこうだ。両選手入場、ステアダウン、米Showtime Sportsのバイスプレシデント、スティーブン・エスピノザの挨拶、デイナ・ホワイトの呼び込みを受けてマクレガーのスピーチ、メイウェザー・プロモーションズのCEO、レナード・エラビーによる呼び込みを受けてメイウェザーのスピーチ、そして締めのステアダウン。

さて、ロサンゼルスのイベントはラップ歌手Aloe Blaccのパフォーマンスを前座に、マクレガーがピンストライプのスーツ姿で入場。このストライプ柄はよく見ると「FUCK YOU」という文字列の集まりである。他方のメイウェザーは取り巻き軍団を引き連れ、自らが立ち上げた衣料品ブランドTMT(The Money Team)のトレーニングウェア姿で入場。メイウェザーのキャップには48という数字が入れられている。これはメイウェザーの48勝目で当たる、史上最大のPPV販売数を記録した2015年のマニー・パッキャオ戦にちなんだものだという。

観衆20,000人。客層は95対5の圧倒的な比率でマクレガー推し。マクレガーとデイナ・ホワイトがベビーフェイスとして大歓声を浴び、ボクシング関係者はヒールとして盛大なブーイングを浴びていた。特にエスピノザの長い挨拶は、世界中どこに行ってもMMAファンとは水が合わず、拒否反応が起きていた。

●マクレガーのスピーチ

ついにやったぜ!

見ろ、メイウェザーのこのアホらしいトレーニングウェア姿を! こいつにはもう洋服を買うカネもないんだ。こいつはもう終わってる。この小さな足と頭を見てみろ。オレはこいつを4ラウンド以内にノックアウトする。よく覚えておけ。




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