アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはDDT退団、海外を放浪する入江茂弘のタチムカウ生き様です!
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デビュー当初から筋肉少女帯の「タチムカウ-狂い咲く人間の証明-」を入場曲に使用してきた入江茂弘は、常に自分を奮い立たせて「何か」に立ち向かってきた。まさに狂い咲く人間を証明するために。
しかし、ちょっと前の入江からは迷いらしきものを感じていたファンは多かったのではないか。今年1月から海外遠征を理由にDDTのリングから遠ざかっていた入江は、3月のDDT両国大会全試合終了後にリング上に現れ、DDT復帰を表明した。しかし、わずか半年後、入江はDDTを離れる決断を下した。ホームリングのDDTにはやはり安心感があった。しかし、海外生活で体験したような刺激が足りなかった。もっとワクワクしたい。そんな気持ちで過ごしていた。実際、DDT復帰当初から「ワクワクしなくなったら、ここ(DDT)をやめようと思っています」と何度もコメントしていた。今回の退団について「初めて海外に行ったときから、ずっと何かを考えていましたね」と語ってくれた入江茂弘の「何か」とは……
プロレスにハマるきっかけとなったのは、海外のプロレスだった。子供の頃テレビで見たアメリカンプロレスWCWのディスコ・インフェルノvsラ・パルカ戦でプロレスの面白さを知った。プロレスラーとしてデビューしてからも、プロレスにハマるきっかけとなった“海外のプロレス”を体験してみたいとは思っていたものの、なかなか踏み出すことができなかった。デビューしてから8年が経ち、DDTでチャンピオンにもなり、それなりに実績を積み上げてきた入江は勇気を出して海外遠征の希望を会社に伝えた。
「大きなチャンスがそこにはあるだろうから、そのチャンスを掴みにいってこい」
DDTは入江の背中を押してくれた。そして2016年7月、念願の海外遠征が実現することとなった。行き先はアメリカだ。
いざ渡米をするにはお金が必要だったため、アルバイトをして目標金額を貯めた。英語をまったく勉強せず旅立ってしまったので、コミニュケーション面でかなり苦労した。
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