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ゴシップやじうまメルマガDropkickに似つかわしくないジャッジ研究企画! 今回は日本MMA審判機構の副会長・松宮智生さんにご登場いただきました。読めばますますジャッジに強くなるぞ〜!
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――松宮さんはこれまでパンクラスや戦極、ケージフォース、現在ではRIZIN、DEEP、ZSTなどでレフェリーやジャッジをやられていますが、昨年発足した一般社団法人日本MMA審判機構(JMOC)では副会長を務められていますね。
松宮 はい。日本にはアメリカのアスレチック・コミッションのような競技を統括するリアルな第三者機関がないですし、各プロモーションが独自に競技運営を行なってきましたが、中立な審判員の立場から、審判員の育成や、競技に関連する取り組みを組織としてやっていこうということですね。
――ZSTが1月27日のZST63/SWAT!168からルールが改正されましたが、JMOCが監修されたそうですね。
松宮 ZSTさんのほうから要請がありましてJMOCが監修することになりました。どんな話だったかといいますと、5分2ラウンドの試合だと「19-19」のドローになるケースが多いので、そこをなんとか解消したいという要請だったんです。
――2ラウンドのラウンドマストだと、1ラウンドごとに交互に取り合うと、「19-19」のドローが多くなっちゃいますね。
松宮 はい。そのドローの中でも「明らかにこっちの選手の勝ちだろう」という試合内容の「19-19」もあるんですね。それですと選手も興行側もお客さんも納得し難い。ということで、同点だった場合は、全ラウンドを通じたトータルマストで必ず勝者を決めるようにルールを改正しました。これ以外にもいくつか方法を考えたんです。たとえば延長ラウンドを導入する。でも、それだと興行時間に影響が出てしまいますし、延長ラウンドだけ3分という設定にしても、5分の本戦より時間が短いのに結果への重みが強くなりすぎちゃうんですね。いろいろと考えた末にこのシステムに落ち着きました。
――これは素晴らしいシステムですよね。ほかの団体も導入してほしいです(笑)。
松宮 4月からDEEPもこのルールを導入しますし、ZSTはこの仕組みになって、選手が最後まで諦めない姿勢が見えたんですね。スコアでは「19-19」のドローかもしれないけど、少しでも差をつければ判定で勝てるかもしれないですからね。
――やっぱり判定は競技だけじゃなくてエンターテイメントとしても納得感が重要ですよね。
松宮 ああ、同感ですね。ユニファイドルールが改正されてきたのも、「このジャッジの基準でいいのか」という納得感が理由にあると思います。
――ジャッジの基準はたしかに変わってきまてますが、それでも多くの選手や関係者、ファンの感覚はいまだテイクダウン信仰が強いんですね。 そこでお聞きしたいのは、2018年RIZIN大晦日の堀口恭司vsダリオン・コールドウェルなんです。
松宮 この試合はボクがジャッジをやりましたね。
堀口vsコールドウェルをジャッジする松宮氏
――あ、それはお話がしやすいです。RIZINのルールはトタールマストですが、仮にラウンドマストだったとして1ラウンドはコールドウェルの「10-9」ですよね。
松宮 そうですね。コールドウェルはアームロックを極めかけましたし、テイクダウンから長い時間ポジションをキープしてましたね。
――2ラウンド目はコールドウェルが再びテイクダウンに成功しましたが、堀口選手が下からコツコツとパンチを浴びせてました。このラウンドはどう見たんですか? 最近のジャッジは「ただ抑え込むだけでは、大きなポイントにはならない」という傾向ですが……。<このシーンのジャッジは? 続きは会員ページへ!>
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各ラウンドが終了したらラウンドインターバルで場内にジャッジ3人のポイントをアナウンスすればいい
それをやらない理由としてそうするとポイントで上回ってる方が最終ラウンド逃げ回って試合がつまらなくなるからって言うんだけど、でも負けてる方がこのままだと間違いなく負けるとわかったら目一杯行くでしょ
負けてる方が勝ってると思って余力残して試合終了よりいいんじゃないかな
そういう選手は試合後に文句や抗議するし