Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマはロンダ・ラウジーが去ったWWEで女王の座を継ぐ者、ベッキー・リンチとは何者かです!!


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レッスルマニア史上初の女子戦メインイベント、『レッスルマニア35』(2019年4月7日)で行われたロンダ・ラウジー対ベッキー・リンチ対シャーロット・フレアのトリプルスレット戦は、“The Man”ことリンチがラウジーを抑えて勝利を飾り、女子Raw王座・SmackDown王座の2冠を獲得した。

敗れたラウジーは4月22日に自身のウェブサイトで公開した動画で、今後は子供作りに注力していくため、無期限でWWEマットを離れる旨を発表した。

ブラウジー・エイカーと名付けた自ら所有する牧場のポーチで、夫のトラビス・ブラウンとともにリラックスした様子で語るラウジーは、子供作り優先が最初からの計画だったこと、WWEでの活動はもっと短期間で終了するはずだったが、余りに楽しすぎたために予定よりも長く活動することとなったことなどを明かしている。

「私の方からWWEに、(2018年4月の)レッスルマニアから11月頃までプロレス活動をさせてもらえないか、とお願いしたのがきっかけだった。子供作りに励むことは前から決めていたことで、大好きなプロレスをすることは、ちょっとした回り道のつもりだった。でもWWEでタイトルまで取って、さらにマニアの女子戦メインイベントが真剣に検討されるようになったので、私ももう少し続けることにした。結局丸1年、全生活を捧げることになった」

「今後の活動については、まずは子供を作りたいと思う。子供がいるということがどういうことなのかは、私自身にもまだ分からない。かわいい子供に参ってしまって、子供以外のことはどうでもいいと思うかもしれない。その場合には、皆さんとはこれでお別れになる。あるいは私の母のように、妊娠8か月までトレーニングを続け、出産後6週目で柔道で優勝したりするかもしれない。まあ、私は母と同じようにはしないと思うけど、とにかく今後のことは分からない。将来どんなふうに感じるかが自分でも分からないのに、将来についての約束はできない」

MMAからもきっぱりと身を引いたラウジーのことである。本人がこう明言した以上、再びWWEマットに上がることは当面はなさそうだ。ただ、これまでのように他のレスラーと一緒にハウスショーにまで帯同してフルタイムレスラーとして働くのは無理でも、ブロック・レスナーやジョン・シナのように、ビッグマッチ限定で特別出場するという選択肢もありうる。まして今はTwitterだけでも存在感を示し続けることはできるのだ。0%か100%かではなく、家庭生活と両立するようなバランスを見つけて、これからもファンを楽しませてほしいものだ。
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