Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマはプロレスでも活発化、スポーツベッティングの世界 海外オッズメーカーは今年のG1優勝者をどう予想しているのかです!!


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昨年5月に米最高裁判所がスポーツベッティングの解禁を認める判断を下したことを受け、現在米国のメジャースポーツ周辺では、スポーツベッティングへの取り組みがさまざまに進められている。

かねて全米で唯一、スポーツベッティングが認められていたネバダ州に本拠を持つUFCでは、ギャンブルに対しては前向きな姿勢である。2011年にFOX系列での中継が開始された頃から、UFCでは英語実況アナウンサーがオッズ情報を紹介することが通例となっており、もはやMMAファンにとって、オッズは試合を楽しむための情報としてすっかりおなじみになっている。

ラスベガスのスポーツベッティングの市場規模は年間およそ50億ドルともいわれているが、他方で米国外のギャンブル業者などを通じて行われている違法スポーツベッティングの市場規模は年間1,500億ドルともされており、これを米国内の市場に取り込むだけでも、大きな実りのあるビジネスチャンスになりうるのだ。

UFCなどスポーツ団体にとっては、ギャンブルが実施されることで、ファンがより高い関心と熱を持ってゲームを楽しむようになることから、競技の人気上昇、PPV売上やテレビ視聴率のアップへの起爆剤となることが期待されている。

すでにESPNやFox Sportsなど、米国の主要スポーツ専門チャンネルでは、スポーツベッティングに関する情報番組がレギュラー枠で放送されているのが現状だ。将来的には、自宅で観戦しながらギャンブルを楽しんだり、スタジアムやアリーナにいながらにしてベッティングに参加するといった遊び方も整備が進んでいくものとみられている。

ところで、結果があらかじめ決まっているという性質上、ギャンブルとは縁がなさそうなプロレスについても、実はベッティングが実施されていることをご存じだろうか。
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