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この記事は堀口恭司vs朝倉海を語ったDropkickニコ生配信を編集・再構成したものです(語り:ジャン斉藤)
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・【興行論・考】堀口恭司戦は朝倉海をいちばん高く売れるカードである
・【vs那須川天心】「負け様」に気づいた、きれいな亀田興毅を見た
・ボクシングの「共同声明」はなぜ反感を買ってしまったのか?
・計量オーバーはバカほど過剰にバッシングする説!
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WWEスーパースターだったペイジの伝記映画『ファイティング・ファミリー』の試写会に行ってきたんですが、これがもうかなり面白かったです! プロレスの世界を深く描きながらもプロレスファンじゃなくても熱くなれる秀逸な内容で、「プロレスは脚色された世界だがファンはウソを見抜く」というロック様の語りも効いてくる作品でした。日本では11月公開なので皆さんぜひ映画館に足を運んでいただきたいんですが、この試写会にちょっと言いたいことがありまして……。何かといえば、この試写会中に菓子パンをムシャムシャ食べていたプロレス関係者がいたんですよ。「ムシャムシャしてたのは俺じゃないぞ!」ってことを声を大にして言いたいんですね(笑)。
そんな話はどうでもいいですが、いやあ、堀口恭司vs朝倉海には痺れましたねぇ。もうこんなに語りたい試合もなかなかないですよね。今回の試合って「トップアスリートがアウトサイダーに討たれた!」という構図を持ち出されがちですが、海選手は不良でなかったにしろ、不良イベントから世界を獲りに行くのはアウトサイダーどころか「あしたのジョー」的な王道感すらありますよね。逆に堀口恭司はメジャーなき日本から飛び出したけど、アメリカからも弾かれて日本に舞い戻り敵なしの快進撃。アメリカに生活・練習拠点を構えるという異例の歩みなので、堀口選手のほうがアウトサイダー感はあるんだよなあ……とか、いろいろと考えたくなる試合だったんですが、ボクが気になったのは「地上波ゴールデンタイムでやったわけじゃないのにここまで大反響があった」ってことなんですよ。
今回のRIZIN.18のライブ中継はPPVだけで地上波は後日の深夜枠。「なんでゴールデンタイムでやらないのか?」という声も挙がってましたけど、これはRIZINだけに限った話じゃなくて、スポーツがゴールデン中継できるってよっぽどのことでハードルがかなり高いんです。いまのRIZINはそこまで高視聴率って獲ってるわけじゃないですから、残念ながら毎回放送できるコンテンツではない。だからこそ今回の堀口恭司vs朝倉海の意味が凄く大きいと思うんですよね。どういうことかというと、再戦となれば間違いなく大晦日のメインイベントになると思うんですが、地上波のゴールデンでやらなかったのに、ネットなんかを通じてビッグアップセットの結果を知ってる人がじつはもの凄く多い。「RIZINで何かとんでもなく面白いことが起きている」ということがジャンルを超えて伝播しているんじゃないかってことなんです。
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