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北米MMAを知り尽くした男が語る水垣偉弥が語る「RIZINvsベラトール対抗戦」!全5試合を解説します!!


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・コールドウェルはなぜパウンドを打てなかったのか?■水垣偉弥

・帰ってきた中井りんインタビュー「だから、だから、私が悪いんです!」
水垣 よろしくお願いします!

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まず先鋒戦のゴイチ・ヤマウチvsダロン・クルックシャンクですが、ベラトールのゴイチがダロンに見せ場を一切作らせずに一本勝ちでした。

水垣
 試合内容の前に触れておきたいことが……今回ベラトールから派遣された中でいえば、トップファイターの部類に入るゴイチとロレンズ・ラーキンが計量オーバーしてしまったことはもの凄く残念ですね。

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対抗戦の盛り上がりに水を差しちゃいましたねぇ。

水垣
 ゴイチ選手がどこに住んでいるかはわからないですが、アメリカだとするならば縦の移動が基本。ボクのこれまでの経験からすると、日付変更線を超えるのが凄くキツいんですよ。これは科学的な根拠があるわけではなく体感的なものなんですけど、アメリカに行くほうがキツくてロシアやイギリスは楽だなって。移動時間だけでいえばイギリスのほうが遠いんですけど、アメリカと比べてそんなにダメージはなくて。

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日本の冬の寒さに対応できなかったこともありますか?

水垣
 うーん、ボクの場合は暑さや寒さは関係なかったですね。そこは個人差はあると思うんですけど、身体を動かす時間にまだ眠たかったりとかして、体調がなかなか整わないんですよね。

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90年代の昔から、来日する外国人格闘家って計量オーバーするケースが多いですけど、身体が時差に慣れてないというごくごくあたりまえの理由なのかもしれないですね。

水垣
 いつも通りにやっても体重が落ちない。それに外国人選手は日本人より体重のリミットを攻めてるところがあると思うんですよ。「これくらいは落とせるだろ」と。でも、慣れない土地ということで失敗してるのかなって。いろいろな事情があったにせよ、ちゃんとして落としてもらいたかったんですけどね。

――
モヤモヤしちゃいますよね。

水垣
 試合でいえば、ゴイチ選手がやることは変わらないんだろうなとは思ってて。寝技で仕留める。クルックシャンクは最近は打撃ばっかりの印象になってますが、昔はもっとレスリングをやっていた感じはするので、今回はどっちで攻めるのかと見てたんですけど。最近よくやる回転ヒジを放った際にバックを取られて。 

――
そのままゴイチ選手がリアネイキッドチョークまで運んでしまいました。

水垣
 ゴイチ選手のうまさが出ましたね。ゴイチ選手は下から極めるイメージが強かったんですけど、ああいう展開もしっかりできるんだなと。もうちょっと打撃戦が見たかったんですけどね。 

――
バックを取られたクルックシャンクは何もできないまま……。

水垣
 バックに飛び乗られると、次の一手をどうするのか迷うところなんですよね。立ったままケージを使って相手を落とすのか。寝ちゃったほうがバックからは脱出しやすいですけど、トップが取られやすい。

――
いずれにせよ厳しい展開が待っていると。

水垣
 ボクも相手に抱きつかれたままラウンドを取られたことがあって、スタンドバックだと相手も疲れるんですけどね。倒れるなら自分の意志で倒れたほうが少しはマシだったのかなと。あれはゴイチ選手がケージを蹴って下になっちゃったので。

――
クルックシャンクが自ら倒れれば、その先もイメージしやすかったということですね。

水垣
 せめて相手の手が首に回らないように倒れることができたかもしれませんし。ゴイチ選手が仕掛けて倒れたのでクルックシャンクはまた後手を踏んでしまったなって。

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次鋒戦は渡辺華奈選手がイララ・ジョアニをパウンドTKOで下しました。これで1勝1敗。


・朝倉選手の打撃はケージ向き
・渡辺選手は課題の打撃が修正されてきている
・ラーキンの危険回避能力、瞬時の決断力
・元谷選手は相手に付き合ってしまった……

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