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非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part75は大好評インタビュー15本、コラム5本、11万字オーバーで550円!!(税込み)
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part75
アントニオ猪木の元・娘婿で新日本プロレスの社長を務めたサイモン・ケリーインタビュー第5弾。今回はIGF大晦日・小川直也vs藤田和之を振り返ります! プロレス頭をフル回転しながら読もう!(聞き手/ジャン斉藤)
パート1はコチラ→「プロレスに関わることは倍賞美津子さんに大反対されました」
パート2はコチラ→「猪木事務所の暴走、ロス道場設立、猪木vsMMAファイター」
パート3はコチラ→第5代新日本プロレス社長から見たシンニホン暗黒時代
パート4はコチラ→「ダーッ!!」は権利問題でリング上では不発……IGF嵐の船出!
サイモン レッスルマニアが話題になってますけど、猪木さんがWWEの殿堂入りしたことを思い出したんですよ。
サイモン あの当時、WWEのエージェントのジョニー・エースさんとたまに会って話をすることが多かったんですよね。
――情報交換じゃないですけど。
サイモン そうそう。そのときに「アジア人プロレスラー初の殿堂入りは猪木さんしかいないですよね?」みたいな話を振ってて。 そうしたらWWEとしても猪木さんの殿堂入りを考えてたみたいなんですけど、内部でもハードルはあったみたいなんですよ。ビンス(・マクマホン)さん本人は猪木さんの思い出があまりなくて。お父さんのシニアさんなんですよね、猪木さんや新間(寿)さんと付き合いが深かったのは。
――ビンスの代になってからは新日本とWWEは疎遠になっちゃいましたね。
サイモン それに猪木さんや新日本プロレスには「何をするかわからない団体」という危ないイメージがあったから、WWEの内部でも「本当に大丈夫か?」と心配する声もあったみたいです。ちゃんと殿堂の式典に出てくれるよね?と(笑)。
――ハハハハハハハ! 猪木さんが何を余計なことをやるんじゃないか?と(笑)。
サイモン こっちとしては猪木さんのデビュー60周年の節目に殿堂入りが実現できて凄く嬉しかったですけど。猪木さんは、あまりピンと来てなかったんですよ。「どうでもいいよ」じゃないけど、そこまで乗り気ではなかったんですよね。
サイモン でも、 IGF側からすると、これは絶対に行ったほうがいいって話じゃないですか。猪木さんと一緒に大人数でレッスルマニア現地に行ったんですよね(笑)。行ったら行ったで猪木さんも喜んでましたからね。
――WWEなら超VIP待遇しますし。
サイモン それはもちろん。 またレッスルマニアになると、ただでさえスケールの大きいWWEがさらに別世界になるんですよね。宿泊したホテル自体がWWの貸し切りだし、街全体がWWEの一色になっちゃってますからね。
――レッスルマニアの経済効果ってハンパじゃないんでしょうね。
サイモン オリンピックじゃないですけど、「来年はウチの街でやってくれ」って誘致運動があって、それぐらい経済効果が凄いみたいですから。だって選手や関係者がホテルから会場に行くにもバス何台、リムジン何台っていう世界なんですよ 。それをパトカーが誘導して、交差点から高速道路まですべてブロックして一気に会場に突き進んで。こんなマネはさすがにどの団体もできないなっていうレベルだったので、あらためてWWEはスゲエなあって感じたんですよね。
――猪木さんとビンスは会話したんですか?
サイモン 猪木さんとビンスさん、2人で話していた瞬間を見ましたよ。
――おおっ!!
サイモン そのとき周りには誰もいなかったんですけどね。だから何を話したかは公開されてないんですけど……。猪木さんとビンスさんのあいだにはちょっと緊張感は流れてんですけど、何十年ぶりかに会話
をすることで、お互いにホッとした印象はあったように見えましたね。
――稀代のプロレスラーと稀代のプロモーター。いいシーンですねぇ。
サイモン 猪木さんの殿堂入りのインダクター(紹介者)はスタン・ハンセンさんだったんですよね。
――そこもちゃんとアントニオ猪木というプロレスラーの歴史を考えてますよね。アメリカのプロレスファンからすれば、猪木さんとハンセンの関係は知られてないから拘る必要はないんですけど。
サイモン WWEには本当に細かくやっていただいたというか。猪木さんのスピーチは短かったんですよね。通訳の俺が入っていても5分かかってないんじゃないかなって。周りも「あれ、もう終わり?」みたいな反応で。でも、最後は会場のみんなで「ダー!」をやったりしたので相当インパクトあったと思うんですね。
――「ワン、ツー、スリー!! ダーッ!」ってやったやつですね(笑)。
サイモン そういえば、あのときは邪道・外道の2人がプライベートでレッスルマニアを観戦に来てて、終わったあとにみんなで酒を飲まないかなって誘ったり。猪木さんの前だったので固くなってましたけどね。あと同じアリゾナ州のツーソンからドン・フライが遊びに来たりとか。そうだ、急に猪木さんが「ラスベガスに行きたい」と言い出して、予定変更してラスベガスに向かったんですよ。
サイモン そのあと日本人レスラーが殿堂入りしたのは藤波(辰爾)さんですよね。今年はライガーさんが選ばれるんじゃないか……って噂は出てますけど(※取材後、ライガーの殿堂入りが発表)。
――それで今日は大好評IGFエピソードの続きなんですけど。2010年大晦日『Dynamite!! 』で鈴川真一vsボブ・サップのMMAルールが組まれたじゃないですか。
サイモン あー、サップが試合直前にドタキャンしたやつ。
◎サイモン・ケリー第5弾! IGF大晦日・小川直也vs藤田和之が噛み合わなかった理由
◎世界一過激な格闘技で稼ぐ男渡慶次幸平……血とカネとラウェイと
◎【代理戦争、その後】古瀬美月インタビュー「もう19歳ですし、私には時間がないんです」
◎【Dropkickインディ列伝】川畑輝鎮「SWSデビューからノアの選手会長になるまで」
◎【1万字リポート】いまアメリカで何が起きているのか?■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
◎高まる自粛ムード…新日本プロレスも両国をやりたかった■事情通Zの「プロレス 点と線」
◎【MMA転向宣言】全日本選手権覇者・中村倫也を育んだ“大宮”とは何か?/池田久雄
◎中村倫也MMA転向表明で思い出す――山本KID徳郁デビュー前夜/朝日昇
◎具体的なことは何も言っていない榊原さんの緊急会見が面白かった理由
◎23歳・格闘技経験なしの女子がなぜ突然キックを始めたか/ぱんちゃん璃奈インタビュー
◎無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”■斎藤文彦INTERVIEWS
◎格闘技の空白――忘れろというのか 繋ごうというのか
◎スアキムをムエタイ引退に追い込んだギャンブラーとは何か■鈴木秀明
◎小佐野景浩が見た新型コロナ禍の中のプロレス
◎追悼ブランコ・シカティック…石の拳が夢見たK-1、そしてアントニオ猪木/甘井もとゆき
◎コロナショックで裏レッスルマニアも中止! アメリカインディは力尽きるのか……?
◎天空からの使者、狂気のルチャリブレで躍動する
◎ダナ・ホワイトの過激なリーダーシップ「試合はやると言ったらやるんだ」
◎【UFC249電撃中止】ダナ・ホワイトと、ファイト・アイランドと、セックステープ
◎【プロレスは不要不急ではあらず】政治とウイルスの狭間でWWEは踊るのか
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アントニオ猪木の元・娘婿で新日本プロレスの社長を務めたサイモン・ケリーインタビュー第5弾。今回はIGF大晦日・小川直也vs藤田和之を振り返ります! プロレス頭をフル回転しながら読もう!(聞き手/ジャン斉藤)
パート1はコチラ→「プロレスに関わることは倍賞美津子さんに大反対されました」
パート2はコチラ→「猪木事務所の暴走、ロス道場設立、猪木vsMMAファイター」
パート3はコチラ→第5代新日本プロレス社長から見たシンニホン暗黒時代
パート4はコチラ→「ダーッ!!」は権利問題でリング上では不発……IGF嵐の船出!
サイモン レッスルマニアが話題になってますけど、猪木さんがWWEの殿堂入りしたことを思い出したんですよ。
――レッスルマニアに合わせて式典が開催されるやつですね。猪木さんは2010年に殿堂入りして。
サイモン あの当時、WWEのエージェントのジョニー・エースさんとたまに会って話をすることが多かったんですよね。
――情報交換じゃないですけど。
サイモン そうそう。そのときに「アジア人プロレスラー初の殿堂入りは猪木さんしかいないですよね?」みたいな話を振ってて。 そうしたらWWEとしても猪木さんの殿堂入りを考えてたみたいなんですけど、内部でもハードルはあったみたいなんですよ。ビンス(・マクマホン)さん本人は猪木さんの思い出があまりなくて。お父さんのシニアさんなんですよね、猪木さんや新間(寿)さんと付き合いが深かったのは。
――ビンスの代になってからは新日本とWWEは疎遠になっちゃいましたね。
サイモン それに猪木さんや新日本プロレスには「何をするかわからない団体」という危ないイメージがあったから、WWEの内部でも「本当に大丈夫か?」と心配する声もあったみたいです。ちゃんと殿堂の式典に出てくれるよね?と(笑)。
――ハハハハハハハ! 猪木さんが何を余計なことをやるんじゃないか?と(笑)。
サイモン こっちとしては猪木さんのデビュー60周年の節目に殿堂入りが実現できて凄く嬉しかったですけど。猪木さんは、あまりピンと来てなかったんですよ。「どうでもいいよ」じゃないけど、そこまで乗り気ではなかったんですよね。
――猪木さんならそういう反応ですよね。いまさらWWEの殿堂なんて……という。
サイモン でも、 IGF側からすると、これは絶対に行ったほうがいいって話じゃないですか。猪木さんと一緒に大人数でレッスルマニア現地に行ったんですよね(笑)。行ったら行ったで猪木さんも喜んでましたからね。
――WWEなら超VIP待遇しますし。
サイモン それはもちろん。 またレッスルマニアになると、ただでさえスケールの大きいWWEがさらに別世界になるんですよね。宿泊したホテル自体がWWの貸し切りだし、街全体がWWEの一色になっちゃってますからね。
――レッスルマニアの経済効果ってハンパじゃないんでしょうね。
サイモン オリンピックじゃないですけど、「来年はウチの街でやってくれ」って誘致運動があって、それぐらい経済効果が凄いみたいですから。だって選手や関係者がホテルから会場に行くにもバス何台、リムジン何台っていう世界なんですよ 。それをパトカーが誘導して、交差点から高速道路まですべてブロックして一気に会場に突き進んで。こんなマネはさすがにどの団体もできないなっていうレベルだったので、あらためてWWEはスゲエなあって感じたんですよね。
――猪木さんとビンスは会話したんですか?
サイモン 猪木さんとビンスさん、2人で話していた瞬間を見ましたよ。
――おおっ!!
サイモン そのとき周りには誰もいなかったんですけどね。だから何を話したかは公開されてないんですけど……。猪木さんとビンスさんのあいだにはちょっと緊張感は流れてんですけど、何十年ぶりかに会話
をすることで、お互いにホッとした印象はあったように見えましたね。
――稀代のプロレスラーと稀代のプロモーター。いいシーンですねぇ。
サイモン 猪木さんの殿堂入りのインダクター(紹介者)はスタン・ハンセンさんだったんですよね。
――そこもちゃんとアントニオ猪木というプロレスラーの歴史を考えてますよね。アメリカのプロレスファンからすれば、猪木さんとハンセンの関係は知られてないから拘る必要はないんですけど。
サイモン WWEには本当に細かくやっていただいたというか。猪木さんのスピーチは短かったんですよね。通訳の俺が入っていても5分かかってないんじゃないかなって。周りも「あれ、もう終わり?」みたいな反応で。でも、最後は会場のみんなで「ダー!」をやったりしたので相当インパクトあったと思うんですね。
――「ワン、ツー、スリー!! ダーッ!」ってやったやつですね(笑)。
サイモン そういえば、あのときは邪道・外道の2人がプライベートでレッスルマニアを観戦に来てて、終わったあとにみんなで酒を飲まないかなって誘ったり。猪木さんの前だったので固くなってましたけどね。あと同じアリゾナ州のツーソンからドン・フライが遊びに来たりとか。そうだ、急に猪木さんが「ラスベガスに行きたい」と言い出して、予定変更してラスベガスに向かったんですよ。
――猪木さん、アメリカ旅行を満喫してたんですね(笑)。
サイモン そのあと日本人レスラーが殿堂入りしたのは藤波(辰爾)さんですよね。今年はライガーさんが選ばれるんじゃないか……って噂は出てますけど(※取材後、ライガーの殿堂入りが発表)。
――それで今日は大好評IGFエピソードの続きなんですけど。2010年大晦日『Dynamite!! 』で鈴川真一vsボブ・サップのMMAルールが組まれたじゃないですか。
サイモン あー、サップが試合直前にドタキャンしたやつ。
――大会プロデューサーの谷川貞治さんいわく、サップが戦意喪失して控室に籠城したと。「ドタキャンした理由はわからない。二度と使わない」とサップ側に非があることを匂わしましたが……実際は何があったんですか?
インタビュー15本、コラム5本、11万字の詰め合わせセットはまだまだ続く……
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