アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは「ブラック・ウェンズデー 暗黒の水曜日」……WWE大量解雇劇です!


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「WWEは自宅待機命令が出されているにも関わらず、毎週のテレビ大会の収録に出るよう強いています」

4月21日、フロリダ州オレンジ郡政委員会会議の席上、行政官によって次のような匿名意見が読み上げられた。

「私の雇い主である、ワールド・レスリング・エンターテイメントことWWEは、自宅待機令が出されているにもかかわらず、毎週のテレビ大会の収録に出るよう強いています。個人的に衛生面で気をつけても、会社はソーシャル・ディスタンス(一定の距離)を守ってくれず、他者と接触しなければならないのです。私は政府に対し、WWEが毎週のテレビ収録業務を停止し、自宅待機令を守るよう要請します」

この告発文を投じた人間はWWEからの解雇を恐れるために「ジョン」と名乗っていた。新型コロナウイルス(COVID-19)の脅威が続く中、フロリダ州オレンジ郡オーランドに位置するWWEパフォーマンスセンターで試合収録を続けるWWEに対し、感染リスクに晒されている従業員の不安の声でもあった。

WWEはすぐさま「告発文は事実ではない」と、その内容を否定。しかし、4月11日にはテレビ出演者(レスラーではないとのこと)にコロナウイルスの陽性反応が出たことを認めていた。

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