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いま最も戦いたくない相手として恐れられるクレベル・コイケ戦に臨む摩嶋一整インタビュー。修斗新人王、斎藤裕に敗れるまでは11連勝、13勝のうち一本勝ち11を数え、コロナがなければUFC行きも……と噂された寝業師だ。


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――
摩嶋選手のRIZIN2戦目の相手はクレベル・コイケ選手に決定しました!かなり注目カードなのでいろいろと伺いたいんですけど。

摩嶋 はい、よろしくお願いします。

――クレベル選手はかなりの強敵ですけど、このオファーに迷いはなかったんですか?

摩嶋 もともとやりたかった相手だったので、全然迷いはありませんでした。

――そうなんですか! クレベル選手はかなり強いので、みんな対戦を避けてるみたいな話もあって。

摩嶋
 ああ、そんな噂は聞いてましたけど(笑)、ボクは一番やりたかったですね。

――前回のRIZIN初参戦で摩嶋選手は斎藤裕選手に負けちゃいましたけど、だからこそ取り返したいためにクレベル戦を受けた気持ちもあるんですか?

摩嶋
 そうですね。それもありますし、やっぱりクレベル選手は海外でもベルトを獲ってるので、どんだけ強いのかやってみたいなって。

――
正直、再起戦なので、ランクの下の相手でもよかったと思うんですよ。

摩嶋
 いや、そこはファイターとして納得いかないですね、あきらかに下の選手とやるのは。やっぱり強い相手とやりたいです。ファンの方も見たいカードだとは思ってるので。

―― 実力者対決なので、ファンの中には「こんなところで潰し合うのか」っていう声が上がるぐらいのカードですから、すなわちみんなが見たいカードということでもありますよね。

摩嶋
 そう思ってもらえると嬉しいですね。

――クレベル選手の大晦日の試合はご覧になりましたよね?

摩嶋
 はい、見ました。柔術黒帯ですけど、打撃で効かせてから一本を極めていたので打撃も厄介だなあと思いました。リーチも長いですし。

――
摩嶋選手をマネジメントするシュウ・ヒラタさんに話を聞いたら「前回の試合ではヒジなしだったけど、今回はヒジありなので摩嶋選手が上になってヒジで効かせてから一本を極める」と言ってたんですよ。

摩嶋
 今回はヒジありなので自分の良さを活かせると思います。

――前回ヒジなしだったのは斎藤選手側の要望だったわけですか?

摩嶋
 そうですね。

――
1ラウンドではグランドコントロールしていた摩嶋選手からすれば、ヒジがあったら……という思うところはありました?

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2020年8月のRIZINで実現した斎藤裕戦。1ラウンドはグラウンドで支配していたが…


摩嶋
 そうですねぇ。試合を受けるタイミングの問題もあったんですけど、ちょっとそこは妥協しちゃったかなあ、そのルールも影響しちゃったかなあって。

――
そこは交渉で粘らなかったんですか?

摩嶋
 はい。オファーがあったときに「ヒジなしでもいいですよ」って返しちゃったので。あとRIZINのルールではどちらか一方がヒジなしを選択した場合はヒジなしになるので、そこは仕方ないです。でも、やってみたら全然違ったなって(苦笑)。

――そこは楽天的というか、「まあ、なんとかなるだろ!」みたいなところもあったんですかね?

摩嶋
 そこはちょっとありましたねぇ(のほほんと)。「ヒジがあったら」なんて言ってもしょうがないんですけど、あのときヒジを打ったらどうなっていたのかなっていうのは自分の中では思いますね。

――フィニッシュになったサッカーボールキックを不慣れなところはありました?

摩嶋
 そうですね。あるのはわかってましたけど、ちょっとおろそかにしてましたね。

――
やっぱり普段やってないルールだと対応は難しくなってくるっていうことですかね。

摩嶋
 普段どおり戦ってしまったというか、ぎこちないタックルになってしまいましたね。今度はそのルールも頭に叩き込みながら練習はしてるので。

――
クレベル選手をみんなが恐れすぎてるところも感じたりしますか?

摩嶋
 クレベル選手も負けはあるので、穴がないわけではないと思います。なので、そこをボクが勝つことで超えていきたいですね。

――
摩嶋選手は山口在住ですよね。 お仕事は何をされてるんですか?

摩嶋
 プラントのメンテナンス系ですね。一日中タンクの中に入ってて溶接の仕事をしてます。

――一日中タンクの中!

摩嶋
 ほぼタンクの中ですね、最近は。今日もタンクの中でした(笑)。 

――
ずっと同じ仕事をされてるんですか?

摩嶋
 そうですね。18歳の頃からやってます。

――
もともと柔道をやっていたけど、ふつうに就職されて、身体を動かすために毛利道場に入会されて。

摩嶋
 格闘家になるつもりは全然なくて。いまでも「俺は格闘家だなあ……」なんて思ってないです。ただのサラリーマンです(笑)。

――じゃあ、休日の趣味みたいなもんですかね?(笑)。

摩嶋
 いや、休日は子供と遊んでますよ。

――
お子さんは何人いらっしゃるんですか?

摩嶋
 もうすぐ2歳と、今年7月に下の子が生まれます。

――あら、大変な時期ですね。奥さんから「格闘技ばっかやってないで家の面倒も見てよ!」みたいなこと言われてるんじゃないんですか?

摩嶋 ハハハハハハ。いや、それは言われてないです。付き合ってる頃から格闘技を始めてるので、なんとも思ってないですね。

――
じゃあ、いいお父さんですね。

摩嶋
 かもしれないです。

――
休日がそんな感じだと練習はいつされてるんですか?

摩嶋
 平日の仕事が終わってからクラス練習に出てます。それだけです。

――
じゃあ、プロ練とかは?

摩嶋
 やってないですね。基本的に一般会員さんとメニューは一緒です。土曜日は毛利道場で柔術クラスがあるんですけど、毛利道場には黒帯の選手がいないので、ボクが代わりに着の使い方を教えてる感じです。土日はそれくらいですね。

――
摩嶋選手は柔術の心得は……?

摩嶋 柔術はとくにないですね(笑)。ないけど、教えてますね。

――いい感じですね!(笑)。 しかし、それでここまでやってきたのはビックリです!

摩嶋 自分的にはふつうです。格闘技の試合に出たのも、自分が出たいというよりも周りから……ホントは出たくなかったです。

――
ハハハハハハハハ!

摩嶋
 恥ずかしいし、怖いし、やりたくなかったです(笑)。
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