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北米MMAを知り尽くした男・水垣偉弥が語るイリーの愛すべき不安定さ、風間敏臣vs中村倫也の展望(この記事はニコ生配信されたインタビューを構成したものです)
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――『ROADtoUFC』ABEMA中継の2日連続解説、そしてUFCシンガポール大会の解説と、水垣さんにとってはハードな1週間でした!
水垣 いやあ、怒涛の1週間でしたねぇ。ABEMAの中継はギリギリに決まったんですよ。もともとボクはナンバーシリーズだけで。FIGHT PASのほうでは宇野(薫)さんが『ROADtoUFC』の解説を担当することになってたので、完全に気を抜いてるところでのオファーで……。
――『ROADtoUFC』は東南アジアのまだ知られてない選手がけっこう出ましたから事前の準備も大変ですよね。まずUFCシンガポール大会ですが、イリー・プロハースカがUFC3戦目でライトヘビー級王座獲得。最終ラウンドの逆転劇にはビックリしました。
水垣 いやあ、ホントにビックリしましたね。何回も「もうダメそうだな……」ってシーンから盛り返して。それはお互いさまで、テイシェイラがダメそうだなって場面もあったし。結局最終5ラウンド目まで勝負はもつれましたからね。
――ただ最終ラウンドにイリーがテイクダウンを許して、マウントまで取られたときは「今度こそ終わった……」って観戦の集中力が切れかけたんですよね(笑)。
水垣 ボクも「終わったな……」と思いました。何度目の「終わった……」なのかわからないですけど(笑)。あのまま1本は取られないにしても「判定でもイリーの勝ちはないな」っていう感じもしたんで。
――ところが……ですもんね。
水垣 いやあ、まさかイリーが1本勝ちするとは思わなかったですよね。
――テイシェイラがいちばん「えっ、まさか極めにくるの?……」って驚いたでしょうね(笑)。
水垣 ボクの戦前の予想では、イリーが勝つなら早い段階のKO勝ちだったんですけど。遅い段階での1本勝ちはまったく予想外でしたね。
――5ラウンドにイリーが一本勝ちする確率は0.02パーセントだった……みたいなデータがあったとか。
水垣 いやあ、それくらいの確率ですよねぇ。
――イリーのファイトスタイルって危なっかしくて結果的にシーソーゲームの面白さが発生しますね。
水垣 基本的に普通に攻撃をしているだけだと思うんですけどね。
――なぜか面白い試合になってしまう(笑)。
水垣 ピンチからの脱出能力も高い。もう毎回ピンチに陥っても、そこから盛り返しますから。正直、ボクにはよくわからないです(笑)。
――ハハハハハハ! 得体が知れないから北米でも人気があるんでしょうね。堅実に戦おうとすれば、それはイリーの良さが消えちゃうというか。
水垣 そんな気がします。普通の選手になっちゃいそうですね。将来的にまとまりを見せるのかもしれないですけど、早急に固くやろうとすると失敗するような……。徐々に安定感を出していけばいいんじゃないですかね。
――相手もやりにくいですよね。「もう勝てるのかな……」って思ったところで、平然とカムバックしてくるわけですから。
水垣 あれをやられると精神的に疲れちゃったりもすると思いますけどね。「……えっ、もうダメそうだったじゃん」みたいな(笑)。
――UFCデビュー戦のオーズデミア戦の序盤もそんな感じですもんね。
水垣 最初に効かされてから逆転した感じですもんね。でも、あのファイトスタイルでUFCのタイトルを防衛し続けるのは、けっこうしんどいかなあと……。
――なかなか大変ですか。
水垣 最強のチャレンジャーをずっと迎え撃つわけですから、あの安定感だとヘタしたら2回に1回ぐらい落としちゃいそうな……と言いつつ3連勝してそのままチャンプになっちゃった……って言い方もアレですけど(笑)。
――おかしなことやってるわけですね(笑)。
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