アメリカンプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはビンス・マクマホンのセクハラを拒否した女子レスラーに手渡された報復の脚本です!






「マクマホンが、ロッカールームで他の女子レスラーとイチャイチャしたり、キスしているのを見たことは何度もありました。でも、私はそのようなことをされなかったので、私はマクマホンの好みのタイプではないと思っていました。しかし、私が雑誌プレイボーイでヌード姿を披露するや、マクマホンの私を見る目が変わったのです」

これは2005年から2008年にかけてWWEで活躍した女子レスラー、アシュリー・マッサーロによる、これまで未公開とされてきた証言だ。

「ある夜遅く、滞在先のホテルで、マクマホンは私を自分の部屋に呼びつけるため、私の部屋の電話と携帯電話にしつこく何度も何度も電話してきました」

ホテルでの執拗なセクハラ電話誘惑に応じなかったアシュリーに対し、その後、マクマホンは報復として、演ずるには屈辱的な脚本を与えたり、彼女の出場機会を減らそうとするパワハラ行為があったとアシュリーは語る。

今年1月26日、元WWE従業員女性ジャネル・グラントさんから、性的暴行や性的人身取引などの容疑で連邦地裁に提訴されたことにより、ビンス・マクマホンはWWEの親会社TKO会長職ならびに同社取締役会を引責辞任する。2月に入ると、これまで秘匿されてきたマクマホンの性的蛮行を裏付けるかのようなアシュリーの未公開証言がメディアで暴露され、波紋を呼ぶ。

報道では、「マクマホンは女子レスラーを性的にもてあそんでいた」として、アシュリーの未公開発言を弁護士が暴露する。また、WWEが行なった中東米軍慰問の際、基地でアシュリーが何者かから性的暴行を受けていたことをマクマホンが隠蔽しようとしたとするアシュリーの証言を紹介。マクマホンの娘ステファニーも基地内レイプ事件を知っていたと証言する者もいて、マクマホン家による組織的隠蔽工作も取り沙汰されている。

マクマホンのおぞましい性的不正行為が露わになるなか、姿なきアシュリーの声が、今、何かを訴えようとしている……。

・マクマホンからのセクハラ呼び出し電話
・「誰がこんな胸クソ悪いストーリーを書いたんだ」「ビンスです」
・WWEの悪しき習慣
・隠蔽された「中東米軍慰問ツアーレイプ事件」……まだまだ続く
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