UFCはなぜ堀口恭司との契約を見送ったのか(語り/ジャン斉藤)

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UFCの再チャレンジを掲げていた堀口恭司選手の口から「UFCサイドが契約を見送っていた」ことを匂わせる発言が飛び出しました。もしUFCフライ級王者アレッシャンドリ・パントージャと戦えば、フェイバリットに位置づけられるだろう実力者がなぜ契約できないのか……。UFCの判断に対して国内外から疑問の声が挙がってますが、Dropkickでは「いまのUFCは堀口恭司クラスでも契約は簡単ではない」という解説を繰り返してきました。これを機にあらためて契約事情を整理してみたいと思います。

まず現在のUFCは、他団体のトップファイターを大金で引っ張ってくるケースが激減しています。最近でいえばPFLからケイラ・ハリソン、ベラトールからマイケル・ヴェノム・ペイジ(MVP)を獲得していますが、ケイラ・ハリソンは柔道五輪ゴールドメダリストにして女子部門の目玉になりえる大物。MVPは37歳と峠を越していますが、そのネームバリューは高く、手駒がやや欠けてきたウエルター級のカンフル剤になるからVIP扱いでした。いまはこのようなスタールートどころか本戦契約の数すらも減少している。UFCがどうやって選手を補充しているかといえば、ワンマッチ査定試合形式のダナ・ホワイト・コンテンターズ・シリーズ(DWCS)や、アジア選手発掘企画Road to UFCから。要するに若くて安く契約する路線にシフトしているわけです。


・ベラトールの2連敗
・出戻りのネック
・デメトリアス・ジョンソンvs堀口恭司が黒歴史?
・UFCフライ級はマッチメイクに苦しんでいるのに……まだまだ続く


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