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赤田プレイボイ功輝12000字ロングインタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)

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【RIZIN狂った季節】斎藤裕「朝倉未来選手とは一緒に船を作っていたんだよなあ……」



――
赤田選手のRIZIN香川大会参戦が決まりましたが、MMA2戦目なのにめちゃくちゃ注目されてますね。

赤田 いやー、ありがたいです。そこは本当に剛毅會メンバーのおかげもあったり。

――
今日は基礎的なことからおうかがいしたいんですが、まずDEEPのプロ1戦目の入場曲が吉幾三の『と・も・子…』だったという(笑)。あれはいったいどういう選曲だったんですか?

赤田
 やっぱりボクは青森出身なんで、そこをまず押していったほうがキャラとしてはいいよねと。で、『俺ら東京さ行くだ』は王道ちゃ王道じゃないですか。だから、あえて『と・も・子…』で入場したんですけど、あれがまた中年層に刺さるというか。だからイケおじから「あれはいい選曲だった」ってめっちゃメッセージきました。

――
あれ、よほどじゃないと知らない曲ですよ(笑)。

赤田
 でも、めっちゃいい曲なんですよ。好きな女の子のためにつくって、その女の子が死んじゃったという曲なんですけどね。
――考察のしがいがあることで知られている曲なんですが。あの歌は前から知ってたんですか?

赤田
 いや「吉幾三でいきたいねー」と話してて、みんなで聴いてたらその曲があって。意味とかも調べたら「これ、バカ泣けるやん!」と。でもあれヤバかったのが、メロディが入るまでに1分半くらいかかるんですよ。

――
デビュー戦の選手なのになかなか入場してこないという(笑)。

赤田
 メインより尺とっちゃった(笑)。DEEPのスタッフにも怒られたし、佐伯さんにもブチ切られたし、会場からも「オマエ、早く出て来いよ!」という野次が飛んだり。それも2分くらい経ったら逆に静まり返ったんですよ。「もう場が慣れました」みたいな雰囲気になっちゃって。

――
問題があったから次の試合では変えたんですね。

赤田
 いやー、しっかり怒られたんで。佐伯さんは「RIZINであれを使ってほしかった」「俺と同じ思いを榊原さんにも味わってほしかった!」と言ってましたもん(笑)。

――
ハハハハハ! MMA2戦目となった「雷神番外地」五明宏人戦では判定負けでしたが、すぐに香川でも起用されたというのは、試合内容が評価されたということですよね。

赤田
 ありがたいことに、倒しに行こうとした姿勢は評価してもらえたのかなって。よくも悪くも話題にはなったんで、香川大会でも一番話題をかっさらいたいなと思います。

――
赤田選手本人を前にして言葉は悪いんですけど、五明戦が発表されたときはちょっと無謀というか……キャリア差がありましたよね。

赤田 いや、100人に聞いたら100人がそう答えますよ。

――
あ、その自覚もあったんですね。

赤田
 もちろん。俺も第三者だったら絶対に「ありえないカードだろ!」と思いますね。ただ、仲間だけは「まあいけるんだろう」と言ってくれて。自分自身もなんか負ける気はまったくしなかったです。

――
じゃあ、オファーがあったときは快諾したと。

赤田
 むしろボクのカードってずっと決まらなかったんですよ。あの会見の1週間前まで、ジョリーとかいろいろと断られちゃって。そこで、もう最後「これを飲まなきゃもう出場はない」みたいな感じだったんで、むしろ出られてうれしかったですし、ここで勝ったらカッケーなって。

――
五明選手はJTT所属とはいえ、じつはブレイキングダウンの選手ではなく、普通にDEEPファイターなんですよね。

赤田
 むしろブレイキングダウンは1回も出てない(笑)。でも、コーチ陣もちゃんと冷静に「いや、いけんじゃね?」みたいな。普段、一緒に練習してるメンバーのほうが自分のことわかってくれてるじゃないですか。

――
実際に戦ってみてどうでした?

赤田
 正直、試合が始まった瞬間に「あ、これスクランブルで勝ちに来てるな」と思いましたね。でも、向かい合ってみてもまったく怖さはなかったし、むっちゃ耐えられたというか。自分、キック上がりだからかわからないですけど、けっこう相手の目を見るんですよ。そのときに本当に入ってるヤツの目をしてなかったので。どこか真っ向勝負は避けてるような感じだったんで、押し切ったらいけるなと思って。まあ、ちょっと組まれちゃったんですけどねえ。この半年で大塚(隆史)さんにはタックルを切るとこまでしか教われなかったんで。

――
まだまだおぼえることはあるんですね。

赤田
 テイクダウン対策だけは習ってて。でも今度の3月に向けて、そこからスタンドに戻す技術だったり、次のステップについて教えてもらってるんで。

――
ということはまだ未完成。

赤田
 もうぜんぜんレベル低いです。ここからです。マジでレベルまだ2か3なんで。

――
その状態でよく五明選手とあそこまで渡り合えましたね。

赤田
 気合と根性だけできました!

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――
試合前、五明選手の映像はごらんになっていたんですか?

赤田
 じつは、へんに見ないようにはしてて。対サウスポーの試合を何試合か見たけど、俺はもうキックの頃から毎回あんまり相手の試合は見ないですね。そこよりは自分の動きを追求するというか。1~2試合でクセだけはわかるんで、どういう攻撃を狙ってきてるのかだけざっと見て、あとは見過ぎちゃうと、へんに手が出なくなったりとかは「格闘家あるある」なんで。YA-MANとか相手のクセを狙う練習をする人もいるんですけど、自分とか蓮くんとかは逆にあんまり見ないですね。

――
最近の五明選手はキャリアを積んだこともあって戦略的に勝とうとしましたね。

赤田
 「打撃の怖さを知っちゃったのかな」というくらい、最初にテイクダウンに来たんで。その瞬間、正直「俺、この試合もらったな」と思いましたもん。「ああ、もうビビってるな」と思ったんで、1ラウンド振り返ってもらったらわかるんですけど、俺、笑って「ああもうこれ勝ったわ」って。

――そこに心理的な駆け引きがあったんですね。

赤田
 ただ、思いのほか「やっぱりフェザー級の選手だな」という体格差や経験の差ももちろんありました。けど、逆に自信がありましたね。階級が上で経験がある相手に持たれたとはいえ崩されなかったので。次、バンタムでもっと弱い相手だと考えたら、次はもっといけるなって。

――チャレンジしたかいがあったと。

赤田
 蓮くんプッシュだったとはいえ、あんまりこっちの要望は言えなかったし、大晦日に出られるだけでいいかなと。

――
たしかにRIZINってそこが難しいですよね。簡単に出られる場じゃないけども、ある程度リスクを負わないと出られないし、微妙な内容だとまたお呼びはかからない。

赤田
 しかも、今回対抗戦で一番最初の試合だったから、責任感みたいなプレッシャーはありました。でも、思いのほか相手に力がなかったです。あいつ、大丈夫ですかね? 

――
JTT所属選手でいえば、最近は白川(陸斗)選手もシュートボクシングでのMMAルールでテイクダウンを狙って逆にやられちゃいましたし、流れがあんまりよくないですよねえ。

赤田
 それ、バカにしてます? バカにしてます?(ニヤニヤ)

――
へんなこと言わないでください!(笑)。単に事実を言ってるだけで。

赤田
 その白川ですけど、あれ見ました? ブレイキングダウンのマッチメイク。

――
西谷大成戦ですよね。その件もたっぷりとうかがおうかなと思ったんですよ。

赤田
 もうJTTは終わりですよ(キッパリ)。身内同士でしか勝ちをつけれなくなってきてしまったんですよ。かわいそうに。それにね、これってじつは「ロード・トゥ・赤田」なんですよ(ニヤリ)。

――
つまり勝ったほうが赤田選手と戦うトーナメントだったということですか?

赤田
 はい。あいつらトーナメントやってますね。

――
ちなみに、平本選手のSNSによると赤田vs西谷戦が香川で組まれそうだったとか。

赤田
 らしいですね。もともとSNSで言い合いしてて話題になってたんですよ。それ、最初は白川だったんですけど。白川の場合は本人が断ったというより、RIZINが前回の負け越しで「白川選手はちょっと1回勝たないとRIZINに上がれないよね」ということで、西谷なら行けるんじゃないという話で進んでたって聞いてます。で、フェザーだったら最終的にやるという話だったんで「じゃあ、フェザーで」と言ったら、しばらく返答がこないまま、結局、朝倉未来側がその試合は東京ドームでやりたいと。でも、俺からしたら、まだRIZINに出たばっかなんで目の前のチャンスを掴みたいじゃないですか。べつに5月の東京ドームでやってもいいけど、俺は3月に出るよと。でも、ジョビン経由で見たんですけど、あっちサイド的にはYouTubeで「赤田が断った」とか言ってるんですよね。ヤバくないですか? キモいですよ。マジで器ちっちゃすぎ。

――
赤田選手からすれば、東京ドームの大舞台よりも早く試合がしたいと。

赤田
 俺は試合したいし、3月に出たって5月にも出られるじゃないですか。けど、朝倉未来はもう完全に数字に囚われてるんですよ。自分の試合の数字をちょっとでも上げたいためにそう言ってるだけで、選手への愛ではないですね。

――
言いますねえ。

赤田
 だって、蓮くんは経験が積めるんだったら絶対に香川とか地方のRIZINでもいいから出たほうがいいと言ってくれますもん。大将の差が出てますよ、大将の。

――
MMAデビュー当時の平本選手は立場的に簡単に試合に出られなかったから、よけいにそう思うんですかね。

赤田
 蓮くんは自分の弟にもそう言ってるし、自分にも言ってくれてるんですけど。蓮くん本人はああいうブランディングをしてしまって、大きい大会にしか出られなくなっちゃったけど、「もしオマエらの頃に戻れるんだったら場数を踏めるようにしたほうが絶対いい」と言ってくれていて。


・五明戦の判定は……
・平本蓮のスパーリングパートナー
・朝倉未来がやられたパターンを毎日もらってた
・MMA転向してまだ半年
・JTTにはいない鬼のヘッドコーチ大塚隆史
・赤沢幸典はヤバイ……12000字インタビューはまだまだ続く


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