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「RIZIN男祭り」秋元強真戦を控える高木凌インタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)


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――
5月4日RIZIN男祭りの秋元強真戦まで2週間ちょっとですけど、もう追い込み時期は終わってるんですか?

高木 いまは調整というか、無茶はせず、それでもハードに……って感じですね。

――
先程はスタンドからテイクダウン、フィニッシュの流れを入念に繰り返してましたね。

高木
 あれは試合前じゃなくても、ずっとやってることですね。やっぱり、ああいう基本的な練習が一番強くなるんで。打撃も入念にやってます。スパーリングだけで終わると雑な部分が残ったりするんで。撮った練習動画を見直すと、やっぱり自分のイメージとは違ったりするので、この差を徐々に埋めていく感じですかね。

――
高木選手といえば、派手なKO勝ちに目が行きがちですが、こういう積み重ねの裏に成り立ってるわけですね。

高木
 地道にやっていかないと、打撃も当てられないです。

――
それぐらい毎日地道にやっていて若いからこそ、年に2試合ペースだともの足りないんじゃないですかね。

高木
 まあ、もの足りないですねぇ(笑)。でも久々の試合がこういう大きい舞台だったんで「やっとだな」って感じで楽しみですね。

――
試合が決まってないときでは練習に違いはありますか?

高木
 まあ、変わらないようにはしてますけど、やっぱり熱量は違いますよね。試合が決まってると、その対戦相手に合わせた練習はするし、その練習が試合では出なくても、その次の次の試合で活かされることもあるので。

――
相手に合わせた練習を強いられることで自分のレベルアップにもつながるわけですね。練習スケジュールはどういったものなんですか?

高木
 朝と夜ですかね。3部練はあまりしてないです。たまにしますけど、よほどじゃないと……「絶対にこの人に教わりたい」というパーソナルがあればやれますけど。スパーリングをガンガンやって強くなるのかといったら そこまで変わんないと思うんで。だったら朝にやったことを修正して夜やる。また次の日の朝に修正して、まだ見直して夜に……という練習のほうが合ってるんで。まあそこは人によりますけど。

――
詰め込みでレベルアップする人もいるけども、高木選手の場合は徐々に修正していくやり方なんですね。

高木
 一時期、3部練とか量をやりこんだ時期があったんですけど、ケガも多かったし、それで行き着いたのがいまの練習スタイルです。また変わっていくかもしれないですけど、いまはこういう感じでやってます。

――
試行錯誤してるわけですね。いまは試合が決まってなくても、来たるべき試合に向けてドライブし続けている感じですよね。

高木
 自分は格闘技をやること自体が好きなので、あんまりつらいって感じはしないですね。遊びに行くにしても朝練してから遊びに行けばいいし。あまり努力している感覚ではないです。減量は仕事って感じなんで、嫌な部分はあるんですけど……。

――
減量はもうひとつの試合みたいな。

高木
 そうっすね。

――
練習場所はパラエストラ八王子だけなんですか?

高木
 ここと、あと最近は永末“ニック”(貴之)さんのところで、フィジカルとパンチの技術を教えてもらってます。

――バンテージ職人のニックさん。井上直樹選手も見てもらってますね。

高木
 そうですね。井上(直樹)さんはいまケガしてるんで一緒に練習できてないですけど。

――
今回の秋元戦のオファーはどう思いました?

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高木
 「おお、そうきたか」っていう感じで。コンディションを整えれば問題なく勝てる相手だと思います。向こうはバンタムでやっていくと思ってたんで、「フェザーに来るんだ」みたいな。

――
秋元選手という格闘家にはどういうイメージがありますか?

高木
 秋元選手はこのあいだ初めて負けたじゃないですか(元谷友貴戦)。負けたあとの選手って強くなると思ってるんですよね。自分もある程度までは無敗だったけど、負けたあとはすごく悔しくて。格闘技の向き合い方がすべてが変わったんですよね。

――
秋元選手も初めて負けたことで意識が変わり、強くなってるんじゃないかと?

高木
 格闘技の考え方を変えて練習をすると思うので、いままでより強い秋元選手で来るんじゃないかなと思ってます。負けてそのまま落ちる人もいますけど、秋元選手は負けて何かを得られるタイプの選手だと思うので。前よりも強い秋元選手のイメージで試合に挑もうと思ってますね。しかも今回は減量はあんまりないから、ある意味いいコンディションになるんですよね。

――
減量幅がないことは高木選手のアドバンテージにならないってことですか?

高木
 前回は極めましたけど(萩原京平戦)、自分はストライカーなんで。レスラーだったら組み力に差が出るんですけど、ストライカー対ストライカーのときは、普段体重ちょい下げぐらいのほうが一番調子いいと思うんで。自分もコンディションはバッチリで臨みますし、まあ組んじゃったら話にならないと思うんで。

――
組んだら話にならないですか?

高木
 秒で極めると思いますよ。

――
秋元選手はJTTでは寝技が強いほうだという話なんですけど。前の試合では元谷選手の組みに封じられてしまいましたね。

高木
 まあ元谷選手はうまいですし、やっぱり練習だと……秋元選手は打撃が強いじゃないですか。打撃が強い人って練習で相手に苦手意識を植え付けさせるじゃないですけど、苦手にさせちゃうことがあるんですよね。打撃を警戒しすぎて、タックルするときも弱気になってすぐ潰れちゃうとか。秋元選手も練習では強いんでしょうけど、試合とは違いますよね。

――萩原選手が高木選手に一本負けしたときに「ストライカーにこの負け方は……」という声があったんですが、高木選手には寝技で勝ち切る力があるわけですね。

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高木
 あの試合を見て、みんな「ストライカーに極められた」って言いますけど、萩原選手ってカイル・アグォン、牛久(絢太郎)選手、武田(光司)選手、朝倉未来選手にも極められてないですよね。でも、千裕は極めましたよね。千裕は組みも強いですよ。

――ああ、千裕選手も高木選手も萩原選手のことを極めているんですね。

高木 八王子の選手はだいたい全部できるんですよ。自分も組みには自信あるのは、自分と千裕はちゃんと打ち込みをやっているからで。自分の場合、相手が打撃を警戒するから、タックルも入りやすいですよね。打撃のプレッシャーあるからテイクダウンできるし、テイクダウンのプレッシャーあるから打撃も入るし。それがMMAだと思ってるんですけど、JTTにそういう引き出しはなさそうですよね。


・コレスニック戦の気づき
・秋元選手はバンタムの選手
・大学を休学して格闘技に
・塩田館長には選手への愛がある
・「なんでオマエがRIZINに出てるの?」
・ROAD TO UFCのオファーがあったが…まだまだ続く
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