
地獄のフライ級GP1回戦で元谷友貴と対戦するヒロヤインタビューです!(聞き手/松下ミワ)
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・赤田プレイボイ功輝ロングインタビュー
――2カ月間、アメリカ修行に行かれていたヒロヤ選手ですが、YouTubeやSNSでの発信を見ていて、練習の充実感がめちゃめちゃ伝わってきました。
――最高っすか!(笑)。
ヒロヤ 最高っすよ! 1年前にもアメリカに練習に行ったことがありましたけど、そのときはけっこう早く帰りたかったというか。初めて経験することが多すぎたし、アメリカなので他人としゃべることが極端に減るじゃないですか。だから、孤独というのを初めて味わいました。
――言語も違いますしね。
ヒロヤ で、UFC PIとかに練習に行ってもやっぱり“よそ者”なんで、毎回張り詰めた緊張感があるんですよね。
――UFC PIとはラスベガスにあるUFCが運営する最先端のトレーニング施設ですね。
ヒロヤ 周りはみんなUFCファイターだし、初めて利用することもあってやっぱりストレスが大きかったです。でも、今回は仲間もいるし、その1年前にすでに友達になったファイターや知り合いもいて、なんか同じ国のようには感じなかったです。
――自分の基盤がアメリカにもひとつできている感じですね。
ヒロヤ そうそう、居心地がよかったし、練習だけにフォーカスできる環境がありました。
――今回、アメリカに行って一番よかったことはどんなことでした?
ヒロヤ やっぱり元UFCバンタム級チャンピオンのコーディ・ガーブラントのファイトキャンプに試合3週間前からずっと帯同できたことですね。
ヒロヤ ボクがスパーリングパートナーをやったりもして、元チャンピオンの試合までの取り組み方、生活、プライベートを3週間見ることができて。いま自分がRIZINフライ級トーナメントに出場する立場として、そのすべてを体験できたのは、ものすごくいい機会だったなって。
――元王者はどんなふうに試合に取り組んでいるのかを経験できたわけですね。
ヒロヤ もちろん、普通のUFCファイターのファイトキャンプに参加するだけでもいい経験になると思うんですけど。やっぱりUFCのチャンピオンはまた違ってくるじゃないですか。「何が違うのかな?」って想像でしかわからないですし。実際に目で見て肌で感じるものが、やっぱりボクの中にはありました。
――自分の考えが変わったところもありました?
ヒロヤ うーん、なんかこれは格闘技と直接関係してるのかはわかんないですけど……イリア・トプリアやチャールズ・オリベイラとUFC PIで会ったりすることもあるんですけど。
――ものすごいファイターの名前が出てきました(笑)。
ヒロヤ 本当に謙虚で腰が低くて、なんかめっちゃいい人なんですよ。でも、それって凄いことだと思うんですよね。自分がこの立場になっているからこそというか、メディアに出ていろんな人から評価される側の人間として思うのは、その立場になっても腰が低くて謙虚でいられるというのは、やっぱり「人格者じゃないとチャンピオンにはなれないのかな?」と肌で感じました。
――トプリアやチャールズ・オリベイラでも全然、偉ぶらないんですね。
――チャンピオンクラスだと、追い込まれても周りが見えているということなんですかね。
ヒロヤ 自分がうまくいってないときでも周りにストレスを与えない人ってボクは凄いなと思うし、ふざけてる人ってバカなようにも見えるけど、ボクはそこに凄みを感じましたね。
ヒロヤ そう思っていいんじゃないかなと思いました。トプリアもめっちゃ腰が低くて「チャンピオンは人格者なんだな」と思ったんで。そういうところも大事にしていきたいなと思いました。だから今回のアメリカでは選手としても成長できたうえで、人間としてもいい経験できたのかなと思いますね。
――そのアメリカ修行中にRIZINフライ級トーナメント1回戦の相手が元谷友貴選手に決まりましたが、対戦相手が決まったことで練習内容も変わったりもしたんですか?
ヒロヤ 変わりました。相手が決まるまではずっと追い込みまくる練習ばっかだったんで。ボクは普段、日本でも練習量が多いほうなんですけど、それよりもアメリカでの練習のほうが圧倒的に多くて。
ヒロヤ アメリカって空気がドライだからかわからないですけど、疲労が比較的たまりにくいとは感じているんですけど、それでも気づかずにめっちゃ疲労が蓄積してて。そういう中で、自分の苦手な部分だったりキツイ練習ばっかやっていて。そうすると「これは自分にとって正しい練習なのかな?」「追い込むだけで意味あるのかな?……」とか身体がいうこと聞かなくなることで、
――でも、対戦相手が決まったことでモードが一気に切り替わったわけですか。
ヒロヤ 決まった瞬間、ここからはまず頭を使う感じになりますよね。どういうふうに戦っていくかをコーチのビリーと話し合ってちゃんと決めて、「じゃあ、こういう練習をしよう」「トレーニングパートナーは誰で、スパーリングは何回やって」と。元谷選手に合わせた練習に変わっていきました。
――そういう練習メニューも全部ビリーが考えてくれてたということですか?
ヒロヤ そうです。
――ヒロヤ選手はそれを信じてひたすら練習すればいいという。
ヒロヤ いや、目的がわかってないと成長スピードは遅くなると思うんで、ビリーがどういう考えでこの練習メニューを組んでいるのかという意図はしっかり共有してますね。でも、基本的に練習スケジュールに関しては、なんのストレスもないぐらいビリーがしっかり組んでくれるし、打撃のコーチともちゃんと連携しながらやってくれてるので、無駄のない打撃の練習だったり、無駄のないグラップリングの練習ができたと思います。
――コーチ同士の連携もうまくいってると。
ヒロヤ それが一番大事っすよ。たとえば、グラップリング、レスリング、打撃のコーチがそれぞれいても、試合で何をゴールにするかによって練習が変わってくるんで。たとえば、前回の篠塚辰樹戦でボクシングコーチにKOを狙うパンチばっかり練習させられてたとすると、KOを狙うパンチって距離感がちょっと遠いからタックルには行きにくいんですよ。もう少し短い距離感で打撃をやったほうが、タックルには行きやすいんですよね。
――キック出身でMMAデビュー戦の篠塚選手だったら、ヒロヤ選手はまずグラウンドに持ち込みたいですもんね。
ヒロヤ だから、どういう試合にしたいかを共有してないと、いい練習ができないです。日本はグラップリングだけ、レスリングだけ、打撃だけって感じだから、一つひとつの技術はプロフェッショナルだけど、MMAとしての際のつなぎができないんですよね。
――そういう練習の組み立てをビリーがやっていて、ヒロヤ選手がそれに委ねてるというのがさらに練習の充実感をアップさせているのかなと感じました。
ヒロヤ そうですね。もう心から信用してます。
――ちょっと前に『ゴング格闘技』に掲載されたビリーのインタビューが話題になりましたが、ヒロヤ選手がビリーとの練習を選択したのはどういう理由からだったんですか?
ヒロヤ まあ、オレが持ってるスキルなんかより、あたりまえにビリーが持ってる知識のほうがクオリティーが高いじゃないですか。オレが判断するより、ビリーが判断したものをオレが練習したほうが絶対に成長するスピードは早いと思うし。自分はビリーが言ってることをまだ理解しきれてない部分もあると思うんですよね。自分はまだその境地に達していないと思うんで。それに、MMAという競技もまだ歴史が浅くてわからない部分も多いじゃないですか。その中でも絶対にUFCが最先端だと思うんで、そこで活躍していたコーチであれば絶対に間違いないという圧倒的信用ですね。
――そこを100%信用して練習に取り組めてるというのが、ヒロヤ選手の一つの強みですよね。
ヒロヤ やっぱりビリーの練習をやってると、練習の中で結果が出だしたんで。
――ああ、強くなってる実感もあって。
ヒロヤ いろいろ言語化してもらったことでできるようになった部分もあったり、スパーリングでラウンドを取れるようになったり。だから、練習の中で得た信用です。
――ビリーはレスリング系のコーチですけど、ヒロヤ選手の中でレスリングを強化したいという思いが強かったのも、その練習を選んだ理由でした?
・元谷戦はめちゃめちゃいいテストになる
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