かつてはPRIDEやDREAMの運営に携わり、格闘技界一の読書家として知られる笹原圭一氏がお送りする書評コーナー。今回取り上げる本は沢木耕太郎の「凍」です!
今、間違いなく格闘技界の中心人物の一人であるロンダ・ラウジー。
彼女の肩書きは「ロウディー」、「アームバー・クイーン」と2種類あるとのこと。前者は、彼女がファンであるプロレスラーのロディ・パイパーから取られ、後者はその勝ち星の多くが腕十字だから。
いわれのあるロウディーの方はまだしも、アームバー・クイーンは非常におざなりというか、世界○上などで演出上とりあえずつけました的なテキトー感が伝わってきます。
本国では人気爆発しているのですが、日本での人気がそこまで至っていないのは、この肩書きのせいなのでは、と勝手に判断し、誰からも要請されていませんが、ロンダの肩書きを考えてみました。
と、その前に彼女の戦績を見てみましょう。
12戦12勝で、その内容は全てKO・一本勝ち。しかもそのほとんどが一分未満の勝利と、恐るべきレコードを残しています。
で、何も考えずにつけるとこうなります。
「秒殺女王」
ダメです。ダメ拉ぎ十字固めです。
というか、彼女の「美しさ」も、盛り込まないといけないでしょう。
「暴力ビーナス」
「慈悲なき女神」
「美しきバイオレンス」
「ビューティフル・アサシン」
とか、どうでしょうか。なんか雰囲気が出てきました。
「MMAジャンヌダルク」
「格闘菩薩」
「金髪羅刹」
「修羅の女王」
とかだと、なんだか神々しいイメージが伝わってきます。
かつてのプロレスラーの肩書きを、サン○リーのトートバック的に拝借してみましょう。
「BEACH」じゃなかった
「美獣」
おぉ、ぴったりです。
まぁ、ハーリー・レイスも許してくれる気がします。
リック・フレアーの「狂乱の貴公子」をちょっとだけ変えて「狂乱の貴婦人」とか、ブッチャーの「黒い呪術師」を「美しき呪術師」とかでも成立しそう。
漫画や、歴史上の人物になぞらえるのもよくあるパターンです。
「範馬勇次郎の再婚相手」
「女・呂布」
「戦闘力530,000」(ドラゴンボールのフリーザの戦闘力)。
「ラオウが嫉妬した女」
とか。
古舘イチロー的表現だと、どんな感じになるのでしょうか。
古舘 たった今、金網のなかに足を踏み入れたのは、「強さと美しさの二刀流」、「美女で野獣」、「女の中の女」ロンダ・ラウジーであります。激しさと美しさを兼ね備えるその姿は「掟破りの逆大和撫子」とも言われております。
さぁ、アンチ管理社会の叙情詩と呼ばれるこのオクタゴンで、今夜は一体どんな戦い模様を描くのでありましょうか。
ビビッドカラーの瞳で相手を威嚇しているのか、ケージのなかをノッシノッシと歩き回っております。まさに現代に蘇ったジュラッシクワールド、「ロウディザウルス」であります。山本さん、ジュラシックワールドですね。
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