どの記事もなかなかの反響を頂戴しており
2018年5月30日記事
『大王、滋賀に死す!~時代はパーシャル~』
に関しては
ずいぶん笑っていただいたようである!
この記事に記した体験は
まったく笑い事ではなかったのだが
まぁこうして笑っていただいた事で
早々に笑い話として昇華する事ができて幸いだ!
あぁ寒かった!
そうした再始動『ひろぐ』の中で
最も大きな反響となったのは
2018年5月21日記事
『群馬大冒険記~”Heil Vender!”』
である!
まずは何と言ってもこの記事が
話題の中心となった「自販機食堂」のTwitterで
このように紹介されていた事に驚いた!
恐らくは
自販機食堂の店主がやっているTwitterなのだろう!
更にこんなTweetもして頂いた!
色々凄い私は
「自分が今現在何をしているかを
他人にはあまり知られたくない
(けどいずれは知らせたい!)」
という理由でTwitterをやっていないのだが
”群馬県の平和の象徴”である自販機食堂が
今度は逆に私に興味を持ってくれた事を
どうにも光栄に思う次第である!
是非またお会いしてお話したいものである!
(店主だとすれば開店時間に一度お会いしている!)
はてさて!
あれからと言うもの
「伊勢崎大王ファーム」の仕掛け人である
不良番長「ちあき」は
ちょいと時間があれば更なる平和の象徴を求めて
愛機「チァイクロン号」を駆り
まるでお遍路さんの如く
自動販売機店めぐりを続けている!
そしてそのたびに
羨ましくなるようなレポートを送信してくれる!
まずは群馬人が
「不良のたまり場なので行きたくない」
と語る「オレンジハット」の伊勢崎店!
堂々たる「富士電機VFN901」だ!
そして群馬県みどり市にある
寂しさが飛び抜けた
「丸美屋自販機コーナー」!
ここでは3台の富士電機VFN901が
トーストサンド様と共に
しっかりと働いていらっしゃる!
更に本日送られて来た写真は
群馬県藤岡市にある
「ドライブイン七輿」だ!
そこでは廃車と共に
廃棄された富士電機VFN901を展示するという
粋なディスプレイが為されているようだ!
興味のない人にはどこも一緒に見えるのかもしれない!
しかし写真に撮られた自動販売機は
どれも貴重な絶滅危惧種だ!
手厚いサポートで生活するパンダは
厳戒態勢で守られている上に
うまくいけば増える!
しかし麺類販売機の名機である
「川鉄CV-10」や「富士電機VFN901」は
24時間誰からも守られていない上に
交尾繁殖する事もない!
がたんと止まったが最後
修理はほぼ不可能となり
その結果ちあきが撮影した
”どうでもいい写真”は
”幻の風景”となってしまうのである!
走れちあき!
還暦の風に乗って!
止まるなチァイクロン号!
突然沸いた興味の赴くままに
群馬の平和を巡り続けるのだ!
そんな矢先!
こうした一連の自動販売機専門ブログ『ひろぐ』を読んだ
ワークショップ「Royal Plant」のメンバーである
「おジェンヌ様」が
不思議な事を言い出した!
「群馬の自販機食堂は
私が住む湘南で言うところの
”湘南クッキー”みたいなものですね!」
「湘南クッキー」?
それは一体何だろうか?
単なるクッキー屋さんだとしたら
私が求めるところとずいぶん趣旨が違う!
しかしおジェンヌ様は考えを譲らない!
そもそも彼女は何か大きな勘違いをして
私を笑わせる存在ではない!
彼女が与えてくれる情報は常に的確だ!
その証拠に
先の自販機食堂によるTweetを知らせてくれたのも
おジェンヌ様だ!
ではそんなおジェンヌ様に尋ねよう!
湘南クッキーとはなんぞや!
彼女は深夜にも関わらず
私のため
そして物好きで知られる『ひろぐ』読者のため
問題の湘南クッキーへと向かってくれた!
かくしてまずは送られて来た写真がこれだ!
ん?
え?
なんすか?
見た感じは街角のコインロッカーだ!
もしくは
スーパー銭湯やボウリング場の靴用ロッカーだ!
しかし看板には確かに”湘南クッキー”と書かれている!
では!
おジェンヌ様に中に入っていただこう!
わからない!
私にはまだ事態が掴めない!
なんだろうこれは?
やっぱりコインロッカーだ!
しかしどのロッカーもアクリル貼りで
中が見えている!
なんだかおかしいぞ湘南クッキー!
おジェンヌ様よ!
もう少し近づけ!
”様”とか付けて呼んでいるけど!
近づけ!
私は「ん?」となった後で「ぎゃ!」となった!
なんという事だろう!
これらは全てロッカー式の自動販売機だ!
しかも!
売られているのは全てクッキーだ!
わからない!
私にはまったくわからない!
夜通し走るドライバー達の疲れと空腹を癒やすための
自動販売機店は理解できよう!
例え向かいにコンビニエンスストアがあろうとも
やかましい店内放送のループを聞かされる事なく
座ってゆっくり静かに食事をしようと願えば
やはり自動販売機店にも強いニーズがある!
しかし!
甘い物を口にした記憶すら薄れてしまっている私にとって
クッキーという物は
24時間売り続けられるべきお菓子であったかどうか
まるで記憶が追いつかない!
雄一「参ったなぁ!」
すみ「どうしたの?若大将!」
雄一「こんな時間にクッキーが食べたいんだぁ!」
すみ「大丈夫よ若大将!
湘南クッキーがあるじゃない!」
雄一「そいつぁうっかりしてたぁ!」
すみ「だめだわ若大将!
夜中の2時なのに
どうしてもカシュー&ペッパーが食べたいわ!」
雄一「大丈夫だよすみちゃん!
湘南クッキーがあるじゃないかぁ!
ほら!
・・・ああっ!」
すみ「売り切れよ若大将!」
石山「一歩遅かったな田沼!」
雄一「青大将!」
湘南を代表する人物を主役に
状況を脚本におこしてみたところで
やっぱり私にはわからない!
早朝に!
夜中に!
ふとした拍子に!
なぜ湘南の人々は”急なクッキー”を求めるのか?
クッキーというのは
突然食べたくなる物だっただろうか?
しかしおジェンヌ様は言う!
ひっきりなしにお客が現れ
写真を撮るのに苦労したと!
どうやら湘南の人々は
クッキーと特別な関係にあるようだ!
それを証明するかのように
おジェンヌ様は後日また別の写真を送って来た!
ラーメン屋さんの横に置かれた自動販売機!
そこにもやはり!
酒の後でラーメンというのはよく聞くが
湘南ではラーメンの後にクッキーというわけか?
雄一 「幸せだなぁ!
僕ぁラーメンの後は必ずクッキーなんだ!
いいだろ?」
久太郎「キザな事言ってないで店を手伝いなさい!」
雄一 「親父ぃ!」
久太郎「お母さんからも何か言ってやって下さいよ!」
りき 「いいじゃないか!
あたしなんかクッキーが無きゃ
ラーメンは食べないよ!」
雄一 「さすがおばあちゃん!」
謎が謎を呼ぶ湘南のクッキー自動販売!
しかしこうして自動販売機でクッキーを売る様は
湘南では実に普通の景色なのだそうだ!
狭いようで広い日本!
湘南でもまた平和を見つけた!
讃えよ自動販売機!
そうこうするうちに
たいそうユニークな雑誌と出会った!
毎号2つのドライブインを紹介するという奇書
『月刊ドライブイン』だ!
噂を聞いて早速バックナンバーと最新号を購入してみた!
激減するドライブインの風景と
それを営む人々の苦労や喜びが
私とは正反対の実に静かな文章で語られている!
読んでいるうちに時間と距離感を見失い
なんとも不思議な気分にさせてくれる雑誌だ!
発行部数も少ない雑誌なので
もしも見つけたら是非買ってみるといいだろう!