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友人らが集う「LINE」グループに
こう書き込んでみた!
「このところものすごく働いている私ですが
明日は約一ヶ月ぶりの休日です!
そこで!
”スタンプノート”を持参し
人生であまりにも縁の無い地下鉄路線
今里筋線(いまざとすじせん)を
始点の今里駅から終点の井高野駅まで
全駅で下車して
スタンプを押そうと考えています!
これに挑む人はたいがい暇ですが
それに付き合うという更に暇な人は
いませんかい?
駅スタンプ収集家・後藤おすひと」
更に私はこの無謀で無計画な作戦に
こう名付けた!
「オペレーション今里」!
ほどなく3人の暇な人から連絡があった!
まず最初に連絡があったのは
昨年「新潟」で開催したワークショップ
「Royal Plant」のメンバーである
「とおや」という女の子だった!
彼女はとても興味深い仕事をしている!
なにしろ最初に出会った時に
職業を尋ねてみると
こう答えたのだ!
「わたし船乗りです!」
なんと大阪~別府を往復する大型客船
「さんふらわあ号」の
客室乗務員なのだそうだ!
年間のうちのほとんどを
”動くホテル”に乗って
海の上で過ごしている彼女!
たまたま大阪に上陸しての
休暇日だったらしい!
これはなかなか頼もしいメンバーを得たものだ!
なにが頼もしいのかはわからないが
頼もしいのだ!
続いて連絡があったのは
私がかつて座長を務めていた劇団
「遊気舎(ゆうきしゃ)」の
現劇団員「TETSU(てつ)」だった!
名前は彼の本名から派生したあだ名なのだが
彼もなかなかの鉄道好きで
見つけるとすぐに
「プラレール」を買ってしまう男だ!
身長は190cmもあるくせに!
そして3人目は
自称「後藤ひろひとの内弟子」!
最近は岡山弁がきつすぎて
何を言っているのかほとんどわからない怪女!
漫才コンビ「アポロン」の
「ゲイブ」こと「ガブリエルみき」だった!
まずは午前11時に「今里駅」に集合をかけた!
しかも集合場所は
何番出口とかホームの車輛何番目とかではなく
「駅長室」とだけ告げてみた!
しかし!
そこにいきなりの誤算があった!
スタンプ収集家としてまだまだ浅い事を
痛感する事態に陥った!
「今里駅」は
目的である「今里筋線」の他に
「千日前線」も乗り入れているのだ!
となれば!
そこには2人の駅長がいて
2つの「駅長室」が存在する!
我々が
「今里筋線」の「駅長室」前に集合したのに対し
「TETSU」だけが
「千日前線」の「駅長室」に集合してしまったのだ!
(そう考えると
「新宿駅」などは何人の駅長がいるのだろう?
”駅長会”みたいな飲み会があったら素敵だ!)
メールのやりとりで
なんとか「TETSU」とは合流できたが
行く末を不安にさせるスタートだった!
しかしまずは「今里駅」のスタンプを押した!
私がなぜ今回のミッションに
「今里筋線」を選んだのか?
それには3つの理由があった!
一つは
これまで一度も乗った事のない路線
という事!
二つ目は
駅の数が11個と
大阪市営地下鉄の中では最低数である事!
これは「四つ橋線」とも同数なのだが
「四つ橋線」は普段から割と利用する路線だ!
久しぶりの休みを終日費やすのならば
ここは縁のない「今里筋線」を選ぶべきである!
そして三つ目は!
駅名をざっと見渡したところ
これといった名物や名所が
一切頭に浮かばない事だ!
名物や名所が思い浮かばない駅では
一体何をスタンプとしてデザインしているのだろう?
まさか枠の中に駅名だけを大きく描いた
老舗店の”もなか”のようなわけにもいくまい!
なんとか知恵や知識をしぼって
”我が駅”のスタンプを作り上げているはずだ!
私が見たいのはその苦心の表れだった!
かくして始点となる「今里駅」のスタンプに
さっそく首をひねった!
もう一度スタンプをよく見て
あなたにも悩んでいただきたい!
「あのう・・・これは何ですかねぇ?」
駅長もまたこの絵を見て首をひねった!
「左・・・ひだりですねぇ・・・
何があるんやろ左に?」
いやいや駅長よ!
左に何かがあるわけではないと私は思うよ!
だってもしもそうだとしたら
この絵柄はあまりにも右寄り過ぎるではないか!
結局”わかりません”とのお言葉を頂戴し
我々は「今里駅」の外に出た!
この今里はまだ私の生活圏内だ!
なので感想は
”あぁ今里ね!”
しか無かった!
ここで我々は「オペレーション今里」の
新たなルールを定めた!
まずは先に駅の外に出る!
スタンプはその後で乗る時にもらう!
これは駅から出ずにスタンプだけをもらう事を
私が嫌ったせいで定められたルールだ!
駅スタンプはあくまでも
その駅で下車してその土地を歩いた
その記念であるべきだと考えた!
きっとそれが正しいと思う!
かくして「今里駅」から
未知の路線「今里筋線」に乗車し
「オペレーション今里」が開始された!
次なるポイントは「緑橋駅」だ!
「緑橋駅」は「中央線」で言えば
「森ノ宮駅」の隣駅である!
割と長い間「森ノ宮駅」周辺に住んでいた
そんな私にしてみれば
そここそよく見知った景色だった!
映画『エル・シュリケンvs悪魔の発明』では
宮川大助・花子一家の食事シーンを撮影したのも
まさに「緑橋駅」付近にある空き家だった!
そんな事を懐かしみながら
ちょいとだけ地上を歩き
すぐにまた地下へと潜った!
さぁ!
「駅長室」を訪ねてスタンプをもらおう!
これは・・・これは何だろう?
恐らくこれは「大阪城公園」だ!
しかしだ!
大阪城の天守閣を描いていいのは
きっと最寄り駅の「森ノ宮駅」や
「谷町四丁目駅」や
「京橋駅」だけなのだろう!
多分会議で
「あんたら近くでもないのに
駅のスタンプに大阪城描いてもろたら
困りまっせ!」
と叱られたのだろう!
だから!
だからこんな何かの柵だけを描いた
不可思議なデザインになったに違いない!
画角をほんの少しだけ左に向ければ
そこには大阪城が見えるはずなのに
それを許されなかったのだと推測した!
ややっ!
こうなると「今里駅」も「緑橋駅」も
アングルがどうにも右寄りだ!
なんだろう?
何か意味があるのだろうか?
軽く首をかしげて我々は「今里筋線」に乗車した!
次は「鴫野(しぎの)駅」だ!
「鴫野」と言えば
私が西日本最低司会者に選ぶ
「グッチ」を生んだ街だ!
今年の「味園新年会」でも
相変わらずなフリートークで
我々の不満を煽ってくれた!
今年の彼は「新年会」のLINEグループに
「誕生日が近いメンバーがいるので
彼女のサプライズ・パーティを行います!」
と告知した!
真っ先に当の彼女が反応し
「びっくりするように努めます!」
と書き込んだ!
どうだこのだめ司会者ぶりは!
我々一行が地元を訪れている事を知った「グッチ」は
LINEでさかんに
「駅付近においしいちゃんこ鍋屋さんがある!」
などとの情報を送信してくれた!
だが考えろ「グッチ」よ!
朝11時に集合して
始点から2駅乗ったところで
誰がちゃんこ鍋を食べたがると言うのだ!
これこそ「グッチ」の真骨頂というやつだ!
「グッチ」のアドバイスを完全に無視して
我々は「鴫野」を自由に歩いた!
市場の入口で
お肉屋さんがコロッケを揚げていたので
1個70円のものを4つ買ってみんなで食べた!
私はこの「大阪」の不思議な習慣が大好きだ!
食卓やお弁当でも
もちろんコロッケは食べるのだが
歩きながら食べても
誰もその人を変人とは思わない!
私が生まれ育った「山形」では
かなりの変人扱いを受けるのだが
ここ「大阪」では
”コロッケは歩きながら食べるもの”
として認識されているのだ!
けどきっと
白身魚のフライを食べながら歩いていたら
ちょいと変人と思われるところが
また「大阪」の面白いところである!
かくして「鴫野駅」スタンプをもらった!
またしても不可解なスタンプだった!
ところが珍しい事に
鴫野駅長はこれが何かを知っていた!
なんでも鴫野小学校の敷地内にある
合戦跡の石碑だそうだ!
きっと何か戦ったのだろう!
しかしながら
鴫野で何を戦わなければいけなかったのかは
今の鴫野を歩いても想像がつかなかった!
では次の駅へ!
「蒲生四丁目(がもう)駅」は
これまた時折訪れる用事のある
オフィス街だ!
「谷町六丁目」を「たにろく」!
「上本町六丁目」を「うえろく」!
「天神橋筋六丁目」を「てんろく」!
とにかく略す「大阪」なのに
私が27年前に移り住んだ時には
まだ「蒲生四丁目」は
「がもうよんちょうめ」だった!
当時の大阪人に
「”がもよん”とは呼ばないのか?」
と尋ねると
「なんでか呼ばへんなぁ!」
と答えられた覚えがある!
しかし最近ではどうやら
「がもよん」が通り名になった!
「がもよん」に名物や名所など無い!
「今から”がもよん”に行く!」
と言われれば
”あぁ何か仕事でもあるのだろうなぁ!”
と思われるが
「週末は家族で”がもよん”に行く!」
と言われたら
大阪人は誰もが深く聞きたがるだろう!
「なんで?」
「なにしに?」
「なにがあるん?」
大阪人の気を引いてみたい人は
是非やってみるといい!
そんな駅であるため
「がもよん」スタンプには
かなり期待した!
どきどきしながら押してみると!
これだった!
デザインを任されたデザイナーの
苦悩と苦労があふれ出ている!
そして最終的には
苦悩と苦労しか表れなかった!
そんな不可解スタンプの逸品だ!
なんだろうこれは?
オフィス街なので
”オフィスごみ”だろうか?
駅員に尋ねても
無言でスタンプを見つめるだけだった!
さて!
続いてのポイントは
到着するまで
「せきめいくせい」と呼び間違っていた
「関目成育(せきめせいいく)駅」!
土曜日の昼時とあってか
乗降車はほとんどいない!
なので「ゲイブ」は得意の秘技である
「マタ先輩」なる芸をホームで披露した!
誰にも文句を言われないどころか
誰にも見てすらもらえなかった!
「関目成育駅」は
京阪線の「関目駅」と
谷町線の「関目高殿(せきめたかどの)駅」と
ほぼ同じ場所にある!
私は「大阪市立芸術創造館」という劇場に行くのに
「関目高殿駅」を利用するので
駅を出て眺めた景色は
ちょいとだけ見慣れたものであった!
ほんの少しだけ地上を歩いて
スタンプを押した!
そして目にしたデザインに
全員が首をかしげた!
「関目発祥之地」?
まずは
「これは一体何ですか?」
という質問に二人の駅員が対応してくれたが
結論として
「次までに勉強しておきます!」
との言葉しか得られなかった!
これまで大阪で暮らす上で
一度も乗る必要のなかった「今里筋線」!
”次”などあるのだろうか?
私は答えを期待せずに
次の質問をぶつけてみた!
「あのう・・・”関目”というものは
発祥したり
消滅したりする物なのでしょうか?」
スタンプを見る限りは
「関目」が生まれた場所が
明らかになっている!
しかし私は「関目」を知らない!
駅員二人の答えはやはり
「次までに勉強しておきます!」
だった!
終点「井高野」はまだまだ遠い!
我々は更に未知のゾーンへと突入して行く!
今日はこれから『ミヤネ屋』出演なので
「後藤おすひと」による冒険記は
ここまでにしておこうか!
『ミヤネ屋』に行くのに
今日もタクシーは使わない!
しかし自転車でも行かない!
地下鉄で行く!
理由は言うまでもあるまい!
MEMO欄には宮根さんに書いてもらおうか!
こう書き込んでみた!
「このところものすごく働いている私ですが
明日は約一ヶ月ぶりの休日です!
そこで!
”スタンプノート”を持参し
人生であまりにも縁の無い地下鉄路線
今里筋線(いまざとすじせん)を
始点の今里駅から終点の井高野駅まで
全駅で下車して
スタンプを押そうと考えています!
これに挑む人はたいがい暇ですが
それに付き合うという更に暇な人は
いませんかい?
駅スタンプ収集家・後藤おすひと」
更に私はこの無謀で無計画な作戦に
こう名付けた!
「オペレーション今里」!
ほどなく3人の暇な人から連絡があった!
まず最初に連絡があったのは
昨年「新潟」で開催したワークショップ
「Royal Plant」のメンバーである
「とおや」という女の子だった!
彼女はとても興味深い仕事をしている!
なにしろ最初に出会った時に
職業を尋ねてみると
こう答えたのだ!
「わたし船乗りです!」
なんと大阪~別府を往復する大型客船
「さんふらわあ号」の
客室乗務員なのだそうだ!
年間のうちのほとんどを
”動くホテル”に乗って
海の上で過ごしている彼女!
たまたま大阪に上陸しての
休暇日だったらしい!
これはなかなか頼もしいメンバーを得たものだ!
なにが頼もしいのかはわからないが
頼もしいのだ!
続いて連絡があったのは
私がかつて座長を務めていた劇団
「遊気舎(ゆうきしゃ)」の
現劇団員「TETSU(てつ)」だった!
名前は彼の本名から派生したあだ名なのだが
彼もなかなかの鉄道好きで
見つけるとすぐに
「プラレール」を買ってしまう男だ!
身長は190cmもあるくせに!
そして3人目は
自称「後藤ひろひとの内弟子」!
最近は岡山弁がきつすぎて
何を言っているのかほとんどわからない怪女!
漫才コンビ「アポロン」の
「ゲイブ」こと「ガブリエルみき」だった!
まずは午前11時に「今里駅」に集合をかけた!
しかも集合場所は
何番出口とかホームの車輛何番目とかではなく
「駅長室」とだけ告げてみた!
しかし!
そこにいきなりの誤算があった!
スタンプ収集家としてまだまだ浅い事を
痛感する事態に陥った!
「今里駅」は
目的である「今里筋線」の他に
「千日前線」も乗り入れているのだ!
となれば!
そこには2人の駅長がいて
2つの「駅長室」が存在する!
我々が
「今里筋線」の「駅長室」前に集合したのに対し
「TETSU」だけが
「千日前線」の「駅長室」に集合してしまったのだ!
(そう考えると
「新宿駅」などは何人の駅長がいるのだろう?
”駅長会”みたいな飲み会があったら素敵だ!)
メールのやりとりで
なんとか「TETSU」とは合流できたが
行く末を不安にさせるスタートだった!
しかしまずは「今里駅」のスタンプを押した!
私がなぜ今回のミッションに
「今里筋線」を選んだのか?
それには3つの理由があった!
一つは
これまで一度も乗った事のない路線
という事!
二つ目は
駅の数が11個と
大阪市営地下鉄の中では最低数である事!
これは「四つ橋線」とも同数なのだが
「四つ橋線」は普段から割と利用する路線だ!
久しぶりの休みを終日費やすのならば
ここは縁のない「今里筋線」を選ぶべきである!
そして三つ目は!
駅名をざっと見渡したところ
これといった名物や名所が
一切頭に浮かばない事だ!
名物や名所が思い浮かばない駅では
一体何をスタンプとしてデザインしているのだろう?
まさか枠の中に駅名だけを大きく描いた
老舗店の”もなか”のようなわけにもいくまい!
なんとか知恵や知識をしぼって
”我が駅”のスタンプを作り上げているはずだ!
私が見たいのはその苦心の表れだった!
かくして始点となる「今里駅」のスタンプに
さっそく首をひねった!
もう一度スタンプをよく見て
あなたにも悩んでいただきたい!
「あのう・・・これは何ですかねぇ?」
駅長もまたこの絵を見て首をひねった!
「左・・・ひだりですねぇ・・・
何があるんやろ左に?」
いやいや駅長よ!
左に何かがあるわけではないと私は思うよ!
だってもしもそうだとしたら
この絵柄はあまりにも右寄り過ぎるではないか!
結局”わかりません”とのお言葉を頂戴し
我々は「今里駅」の外に出た!
この今里はまだ私の生活圏内だ!
なので感想は
”あぁ今里ね!”
しか無かった!
ここで我々は「オペレーション今里」の
新たなルールを定めた!
まずは先に駅の外に出る!
スタンプはその後で乗る時にもらう!
これは駅から出ずにスタンプだけをもらう事を
私が嫌ったせいで定められたルールだ!
駅スタンプはあくまでも
その駅で下車してその土地を歩いた
その記念であるべきだと考えた!
きっとそれが正しいと思う!
かくして「今里駅」から
未知の路線「今里筋線」に乗車し
「オペレーション今里」が開始された!
次なるポイントは「緑橋駅」だ!
「緑橋駅」は「中央線」で言えば
「森ノ宮駅」の隣駅である!
割と長い間「森ノ宮駅」周辺に住んでいた
そんな私にしてみれば
そここそよく見知った景色だった!
映画『エル・シュリケンvs悪魔の発明』では
宮川大助・花子一家の食事シーンを撮影したのも
まさに「緑橋駅」付近にある空き家だった!
そんな事を懐かしみながら
ちょいとだけ地上を歩き
すぐにまた地下へと潜った!
さぁ!
「駅長室」を訪ねてスタンプをもらおう!
これは・・・これは何だろう?
恐らくこれは「大阪城公園」だ!
しかしだ!
大阪城の天守閣を描いていいのは
きっと最寄り駅の「森ノ宮駅」や
「谷町四丁目駅」や
「京橋駅」だけなのだろう!
多分会議で
「あんたら近くでもないのに
駅のスタンプに大阪城描いてもろたら
困りまっせ!」
と叱られたのだろう!
だから!
だからこんな何かの柵だけを描いた
不可思議なデザインになったに違いない!
画角をほんの少しだけ左に向ければ
そこには大阪城が見えるはずなのに
それを許されなかったのだと推測した!
ややっ!
こうなると「今里駅」も「緑橋駅」も
アングルがどうにも右寄りだ!
なんだろう?
何か意味があるのだろうか?
軽く首をかしげて我々は「今里筋線」に乗車した!
次は「鴫野(しぎの)駅」だ!
「鴫野」と言えば
私が西日本最低司会者に選ぶ
「グッチ」を生んだ街だ!
今年の「味園新年会」でも
相変わらずなフリートークで
我々の不満を煽ってくれた!
今年の彼は「新年会」のLINEグループに
「誕生日が近いメンバーがいるので
彼女のサプライズ・パーティを行います!」
と告知した!
真っ先に当の彼女が反応し
「びっくりするように努めます!」
と書き込んだ!
どうだこのだめ司会者ぶりは!
我々一行が地元を訪れている事を知った「グッチ」は
LINEでさかんに
「駅付近においしいちゃんこ鍋屋さんがある!」
などとの情報を送信してくれた!
だが考えろ「グッチ」よ!
朝11時に集合して
始点から2駅乗ったところで
誰がちゃんこ鍋を食べたがると言うのだ!
これこそ「グッチ」の真骨頂というやつだ!
「グッチ」のアドバイスを完全に無視して
我々は「鴫野」を自由に歩いた!
市場の入口で
お肉屋さんがコロッケを揚げていたので
1個70円のものを4つ買ってみんなで食べた!
私はこの「大阪」の不思議な習慣が大好きだ!
食卓やお弁当でも
もちろんコロッケは食べるのだが
歩きながら食べても
誰もその人を変人とは思わない!
私が生まれ育った「山形」では
かなりの変人扱いを受けるのだが
ここ「大阪」では
”コロッケは歩きながら食べるもの”
として認識されているのだ!
けどきっと
白身魚のフライを食べながら歩いていたら
ちょいと変人と思われるところが
また「大阪」の面白いところである!
かくして「鴫野駅」スタンプをもらった!
またしても不可解なスタンプだった!
ところが珍しい事に
鴫野駅長はこれが何かを知っていた!
なんでも鴫野小学校の敷地内にある
合戦跡の石碑だそうだ!
きっと何か戦ったのだろう!
しかしながら
鴫野で何を戦わなければいけなかったのかは
今の鴫野を歩いても想像がつかなかった!
では次の駅へ!
「蒲生四丁目(がもう)駅」は
これまた時折訪れる用事のある
オフィス街だ!
「谷町六丁目」を「たにろく」!
「上本町六丁目」を「うえろく」!
「天神橋筋六丁目」を「てんろく」!
とにかく略す「大阪」なのに
私が27年前に移り住んだ時には
まだ「蒲生四丁目」は
「がもうよんちょうめ」だった!
当時の大阪人に
「”がもよん”とは呼ばないのか?」
と尋ねると
「なんでか呼ばへんなぁ!」
と答えられた覚えがある!
しかし最近ではどうやら
「がもよん」が通り名になった!
「がもよん」に名物や名所など無い!
「今から”がもよん”に行く!」
と言われれば
”あぁ何か仕事でもあるのだろうなぁ!”
と思われるが
「週末は家族で”がもよん”に行く!」
と言われたら
大阪人は誰もが深く聞きたがるだろう!
「なんで?」
「なにしに?」
「なにがあるん?」
大阪人の気を引いてみたい人は
是非やってみるといい!
そんな駅であるため
「がもよん」スタンプには
かなり期待した!
どきどきしながら押してみると!
これだった!
デザインを任されたデザイナーの
苦悩と苦労があふれ出ている!
そして最終的には
苦悩と苦労しか表れなかった!
そんな不可解スタンプの逸品だ!
なんだろうこれは?
オフィス街なので
”オフィスごみ”だろうか?
駅員に尋ねても
無言でスタンプを見つめるだけだった!
さて!
続いてのポイントは
到着するまで
「せきめいくせい」と呼び間違っていた
「関目成育(せきめせいいく)駅」!
土曜日の昼時とあってか
乗降車はほとんどいない!
なので「ゲイブ」は得意の秘技である
「マタ先輩」なる芸をホームで披露した!
誰にも文句を言われないどころか
誰にも見てすらもらえなかった!
「関目成育駅」は
京阪線の「関目駅」と
谷町線の「関目高殿(せきめたかどの)駅」と
ほぼ同じ場所にある!
私は「大阪市立芸術創造館」という劇場に行くのに
「関目高殿駅」を利用するので
駅を出て眺めた景色は
ちょいとだけ見慣れたものであった!
ほんの少しだけ地上を歩いて
スタンプを押した!
そして目にしたデザインに
全員が首をかしげた!
「関目発祥之地」?
まずは
「これは一体何ですか?」
という質問に二人の駅員が対応してくれたが
結論として
「次までに勉強しておきます!」
との言葉しか得られなかった!
これまで大阪で暮らす上で
一度も乗る必要のなかった「今里筋線」!
”次”などあるのだろうか?
私は答えを期待せずに
次の質問をぶつけてみた!
「あのう・・・”関目”というものは
発祥したり
消滅したりする物なのでしょうか?」
スタンプを見る限りは
「関目」が生まれた場所が
明らかになっている!
しかし私は「関目」を知らない!
駅員二人の答えはやはり
「次までに勉強しておきます!」
だった!
終点「井高野」はまだまだ遠い!
我々は更に未知のゾーンへと突入して行く!
今日はこれから『ミヤネ屋』出演なので
「後藤おすひと」による冒険記は
ここまでにしておこうか!
『ミヤネ屋』に行くのに
今日もタクシーは使わない!
しかし自転車でも行かない!
地下鉄で行く!
理由は言うまでもあるまい!
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